埼玉県の子育て支援【コマーム】のブログ

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芝児童センター  未来のパパ・ママ育て

2012年09月03日 | 川口市指定管理 川口市立芝児童センター
日時:8月29日(水)9:45~12:15
参加者:中学生1名、高校生3名

毎年、夏に行っている乳幼児と中高生のふれあい事業
“未来のパパ・ママ育て”
今年は広報を見たという4名が参加してくれました。
そしてボランティアで来ていた大学生の子も一緒に参加してくれました。
参加者の中には保育士希望の子だけではなく、看護師志望の子もいます。

未来のパパ・ママ育てには4つのねらいがあります。
ねらいより願いに近いかもしれませんが…。

まずは中高生にとって。
いきなりパパやママになったら戸惑いますよね?
母親学級などで学ぶより、妊娠するより前の段階で赤ちゃんたちと触れ合うことで
「いつかは親になるんだろうな~」
と心の準備をしてもらいたい。

そして自分も赤ちゃんだったこと、赤ちゃんは一人ではミルクも飲めないし
オムツも変えられない…。
「じゃあ誰がやってくれたのだろう?」
と命の大切さや親への感謝の気持ちが芽生えれば…。

赤ちゃんにとって、普段関わることが少ないであろう中高生とのかかわりが
成長の刺激になりますように。

最後に保護者の方たちにとって、中高生の姿を通して
「こんな子になるのかな?」
など、わが子の未来像を感じてもらえれば…。

このねらいが、ふれあいを通して達成できればと思い企画しました。



今年も中高生に“はぐはぐ・とことこランド”に入ってもらいました。

開始してすぐ中高生は緊張しているのか、なんとなく固い表情…。
そこにお母さんたちが
「抱っこしてみる?泣いても大丈夫だよ」
とお子さんを差し出せいてくれます。
ちょっとおぼつかない手でそーっと受け取ります。
「かわいい」
というつぶやきと共に中高生の表情が少しずつ柔らかくなります。

私がこの事業で一番好きな瞬間です。
赤ちゃんのもつ癒しや和みの力を感じせんか?

自己紹介をして、お母さんたちとも会話を楽しんだころには
中高生の表情も柔らかい笑顔になりました。

一緒に遊びを楽しみながらも、お母さんたちがお子さんと関わらせてくれます。
遊びを通すと自然な笑顔がさらに広がります。



最後に中高生から手遊びのプレゼント。
スタッフの紙芝居前に
♪はじまるよ♪
の手遊びをしました。
お姉さんたちの手遊びに子ども達の目も興味津々!
「ありがとう」
の気持ち伝わったかな?



終了後、感想を紙に書いてもらいました。
実は書いてもらう前に感想を聞いたときは
「楽しかった」
「可愛かった」
と恥ずかしがって一言しか言ってくれませんでしたが、
紙にはたくさんの想いを書いてくれたので、最後に紹介します。


「ハグしてもらった時が一番うれしかったです」
「本当に小さくて触るのが怖かったけど、とってもかわいらしくて幸せでした」
「はぐ・とこに入らせていただいて、発達の仕方などもよくわかりました。
母子看護の授業に今日の経験がつなげていけたらいいです。」
「いい経験になりました。だっこした時に泣きそうになってしまった時は、
ちょっと戸惑いました。」
「もっとたくさんしゃべれたらよかったです。だっこをして、
とても可愛かったです。」



最初に書いた4つのねらい。

感想だけではなく、
みんなの笑顔を見ると達成できたのでは?
と思えます。
そして保健体育の授業では学べないことが、このふれあいを通して学べたのでは?
と思います。
中高生にとってこの経験が種となり、
糧となり未来のママとして成長してくれるのが楽しみです。

最後に参加してくれた中高生、
そして中高生に快くお子さんを関わらせてくださったお母さん達、
魔法の笑顔で中高生の緊張をほぐしてくれたお子さん達に感謝します。


児童厚生員・保育士   上田真奈美(22)