グラマン 1


D810 + Carl Zeiss Otus 1.4/55 ZF.2

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Mrs.COLKIDの田舎に行き、義父といろいろな話をした。
終戦記念日という事もあり戦争関連の話題になり、こんな田舎にも米軍機がやってきて攻撃を受けたという話になった。
そのことは聞いていたが、家族の間ではあまり話題として出ていないようで、子供たちには詳しくは伝わっていない。

Mrs.colkidもほとんど聞いたことはなかったそうで、我が家に嫁いできて戦争中の話がよく出るので驚いたという。
僕の家は両親とも戦争の直接の被害を受けており、家族の間では日常的に話題になっていたのだ。

いい機会だったので、義父からその時の様子を詳しく聞いてみた。
すると思いの外、鮮明に覚えていることがわかった。
多感な少年時代の義父には、当然のことながら、衝撃的な出来事として記憶に強く残っているのだ。

もう終戦間際になり、地元の小さな小学校に北海道から部隊がやってきたという。
校舎を宿舎として使い、出征前に一度そこで待機させたのだろう。
古い歴史のある町ではあるが、決して大きい集落ではない。
町は山に囲まれており、一歩離れるとポツリポツリと家がある程度だ。

それなのに、その情報が米軍に筒抜けになっていた。
日本のあらゆるところにスパイが潜入していたのだ。
終戦が近いと言うのに、こんな内陸部の山の中にまで米軍機が飛来し、その小学校を攻撃した。

義父はさかんに「グラマン」という。
恐らくF6Fだろうと思ったが、もしかしたらF4Uコルセアをグラマンと混同している可能性もあると思い、主翼がカモメのようにW型になっていなかったか聞いてみた。
すると「いや、真っすぐだった」とすぐに返事が返ってきた。
(僕の父親は当時横浜にいてF4Uにもけっこうやられている)

スマホでF6Fの画像をみつけ見せてみた。
「ああ、これだ。間違いなくこれだった」
義父の目が輝いた。
少年の目には、グラマン戦闘機の細部の形まで、鮮明に焼き付いているようだった。
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本物のオートミール


D810 + Carl Zeiss Otus 1.4/55 ZF.2

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念願かなって、プロの作ったオートミールを食べることが出来た。
ホテルで朝食にオートミールを注文してみたのだ。
多分こういう味だろうと想像していた通りの味であった(笑)
2017年7月21日の日記

煮込んで粥状になったオートミールと、それにかけるミルクが付いてきた。
オートミールには独特の香りがあり、感触は硬めのおじやくらいで、けっこうもっちりとしている。
それにミルクをかけると、溶けて緩くなり食べやすくなる。
オートミール自体には味は付加されていないようだが、ミルクでほんのりと甘みが加わる。

それにしても、それほど美味しいとは思えない。
もしも今僕が、明日から毎日これだと言われたら、絶望的な気分になるだろう(笑)
まあ50年前なら仕方なく食べたかもしれないが・・・

聞いてみたら、やはりオートミールを注文する人は滅多にいないそうだ。
ただ根強いファンがいるという。
「朝はオートミール」という風習が身についているハイソサエティの人たちなのだろう。

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密かな楽しみ


D810 + SIGMA 35mm F1.4 DG HSM

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今回の旅行には靴を3足持ってきた。
人に知られたらあきれられそうだが・・・(笑)
まあ靴好きの密かな楽しみであり、他人に迷惑をかける訳でもないのだから、そのくらいは許されるだろう。

3足と言っても毎日違う靴に替えようということではない。
場面に応じて履き替えようと考えたのだ。
季節が夏なので、3足とも短靴である。

まず那須や日光で日中行動する時、すなわちほぼ終日履く靴として、トリッカーズのバートンを選んだ。
田舎の泥道や草の中に踏み入って撮影するので、カントリー系の靴にすべきと考えたのだ。
まさにリゾートでの休日にピッタリの贅沢な選択と言えるだろう(笑)
最初はチーニーのエイボンも考えたのだが、まだおろして日が浅いので、履き慣れたトリッカーズの方にした。
旅行の最中に靴擦れになっても困るからだ。

バートンはマロンアンティークのコマンドソールにした。
硬くて緩めのフィッティングなのに靴擦れはしないという不思議な靴である。
それにジーンズとよく合うし、品質感、存在感があってカッコいい。



残りの2足はホテルの中、特にレストランでの食事の時を意識して選んだ。
そういう時は、普段より少し華やかに「非日常」で決めたい。
そこで選んだのはコンビネーション・シューズだ。

ディナー用に考えたのは、ウルヴァリン・ブランドから出ているアレン・エドモンズ製の1000マイルである。
これはブラウンとブラックのツートンのウイングチップで、なかなか精悍でカッコいい。
特別感があってディナーには丁度いい。
正式にそういう場で履いていいものかどうかは分からないが、イメージとしては悪くない。

一方朝食用には、ブルックス・ブラザース(同じくアレン・エドモンズ製)のギリー・シューズを選んだ。
こちらは茶色い革と麻とのコンビネーション・シューズになっている。
一見派手なデザインではあるが、色合いが統一されているため嫌らしさはなく、上品で華やかである。
明るい朝食の場面にはよく合うと思う。

よくまあそんな馬鹿げたことを・・と思われるかもしれないが、休日の楽しみ方としては贅沢で面白いではないか。
そもそもこういう靴を持っていたとしても、しっかり場面に合わせて履き分けること自体、なかなか大変なことなのである。
僕の足元になんて、ほとんど誰も気付かないかもしれないが、とにかく自分自身が楽しめればそれでいいのだ。
これはファッションというより一種のコスプレなのだから・・・
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続いて奥日光


D810 + SIGMA 35mm F1.4 DG HSM

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今日は那須から奥日光に移動した。
通常の高速道路は通らず、山越えのコースをとった。
時間はかかったが楽しかった。

途中ワインディングロードを通った。
有料道路なのだがそれほど整備された道ではなく、かなり強いコーナーが続く。
しかもけっこう距離も長い。

そこを思う存分飛ばした。
いやー、楽しかった。
久しぶりに山道を堪能した。

オートマチックをスポーツモードにして、1-3速に固定して走る。
常に低いギアを選んでくれるので、アクセルの微妙な開閉にエンジンが反応する。
コーナーでぎりぎりのGに耐えながら、立ち上がりではモリモリとパワーが溢れて加速していく。
アウト・イン・アウトのラインに乗りながら、かなりの速度でコーナーをクリアしていく。

この車こんなに楽しかったんだなと、今更ながら感心した。
これ以上パワーがあっても僕の腕では扱いきれないので、やはり120iが妥当な選択かと思った。
ほぼ力を使い切る運転が出来るので、ストレスが溜まらないのだ。
この道を走ることが出来ただけで、今回のお休みは十分価値があった。
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久しぶりに那須


D810 + SIGMA 35mm F1.4 DG HSM

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久しぶりに那須に来ている。
しかしネットへの接続環境があまりよくない。
Wi-Fiルータを持ってきたが、時々接続が不安定になり返ってこなくなる。
ここの更新も四苦八苦である。

今日は東北道が混んで、それを避けてずっと下の道を走ってきた。
何度か迂回路を取りながらも、まあまあのペースで那須まで来ることが出来た。
途中道の駅などで休憩しながら、楽しみながらドライブ出来た。
残念ながら天気には恵まれておらず、写真の方は期待できないが・・・
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お休み


D810 + SIGMA 35mm F1.4 DG HSM

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一応明日から人並みにお休みである。
今回は久々に那須にも行く予定。
でも天気はあまりよくないのかな?
ま、普通にのんびり休んでこようかと思っている。
人と同じ時に休んで、どこまでそれが出来るのかはわからないけれど・・・
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ゴキちゃん


D810 + SIGMA 35mm F1.4 DG HSM

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Mrs.COLKIDと帰宅して、玄関のドアを開けると、いきなり悲鳴。
後から入ってきた僕を押しのけて、Mrs.COLKIDが外に飛び出していった。
「出た、出た、出たぁーーー!!!」

見ると、いや見る前から、何が出たのかわかった。
どこから入ったか、足元に一匹のゴキちゃんが・・・
「キャー、キャー」
Mrs.COLKIDはパニック状態である。

「そいつを何とかして! あなた専門家でしょう? 早く何とかして!」
「え・・ぼ・・僕がゴキブリの専門家?」
「何でもいいから、とにかくやっつけてちょうだい!!」

ゴキちゃんは辺りの様子を伺うように、その場にじっとしている。
やるなら今である。
しかしどうしたものかな・・・
動き出すと素早いから、慎重にやらないと逃げられてしまう。
下駄箱の下に入られたら面倒だ。

ティッシュがないかMrs.COLKIDに聞くと、慌ててバッグの中を探し始めた。
「ない・・・ない・・・なんでこういう時にみつからないの!!」
仕方がないので、ゆっくりと靴を脱ぎ、ゴキブリを刺激しないように上をまたいで室内に入った。

ゴキブリが一番苦手とするのは、油汚れを落とす洗剤だ。
ママレモンをかけると一撃で死ぬ。
アブラムシっていうくらいで、洗剤系には弱いのだ。

しかし台所まで取りに行っているうちに逃げられてしまう可能性が高い。
すぐ先の洗面台に、髭剃り用のジェルクリームの缶があった。
ブルーのジェルがニョロニョロと出てくるスプレー缶だ。
これも泡になるから使えるんじゃなかろうか?
けっこう勢いよく出るし・・・

まだ動かずに様子を窺っているゴキちゃんに、ジェルの缶を近づけて至近距離から吹き付けてみた。
瞬間的に察知したゴキちゃんがダッシュした。
右へ左へと高速で移動していく。
それを追いかけて青いジェルをどんどん吹き付ける。
床のフローリングや下駄箱が、ニョロニョロとしたジェルと泡にまみれていく。

かなり撒き散らしたが、最後はジェルに囲まれて逃げ道が無くなり、混乱したゴキちゃんが動きを止めた。
そこへ真上からジェルを吹き付けた。
直撃を食らったゴキちゃんは、一瞬逃げようと動いたが、ジェルの効力かそのまま動けなくなった。
痙攣するゴキちゃんが、青いジェルの山の中に埋もれていった。
やはりこういう泡の出る物質に、ゴキちゃんは弱いようだ。

それにしても盛大にジェルを消費してしまった。
髭を剃る時はほんの少し手のひらに出す程度なのに、ゴキちゃんを追いかけて数秒間噴きっ放しになった。
大きめの缶がかなり軽くなっている。
お気に入りの高価なクリームだったので、ちょっと勿体無かった。

それからが大変だった。
床の大量のクリームをティッシュを何枚も使って拭き取っていった。
ゴキちゃんごと拭き取ったティッシュをポリ袋に入れて、しっかり袋の口をしばってゴミ箱に捨てた。

それにしても同じ虫だというのに、ミヤマクワガタの時とはえらい扱いの違いだ。
女性はゴキブリを極端に嫌うが、一体何故なのだろう。
これって単なる偏見だと思うのだが・・・
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攻撃


D810 + SIGMA 35mm F1.4 DG HSM

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台風は関東にも局地的な大雨をもたらした。
いつも行く奥日光では250ミリも降ったという。
だが僕の住む平野部では、それほどの雨は降らなかった。
外は湿度が高いが、天気は大きくは崩れなかった。

ところがニュースでは、むしろその後来るであろう猛烈な暑さへの警戒を促している。
「身に危険を感じさせるほどの暑さ」で、場所によっては体温越えになるという。
まさに水攻めの後は火攻めである。
まるで自然界から攻撃を受けているかのようだ。

今年は「数十年に一度」の天候が毎日のように続いた。
温暖化が原因だとしたら、今後はこれが「日常」になる。
大雨や強風、異常高温といった自然災害に対応できるよう、街や生活を作り替える必要が出てくるだろう。
数十年に一度という表現も、程なく使えなくなるに違いない。
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顔認識


D810 + SIGMA 35mm F1.4 DG HSM

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同窓会で撮った写真をFacebookに載せた。
大体50枚くらいあった。
もちろん自分の属する同窓生のコミュニティ内部のみでの公開である。

画像をアップロードすると、自動的に顔を認識して名前が表示される。
Facebook上で「友達」の承認をしている人のみが対象であるが、画像からその中の誰であるか判別して名前がタグ付けされていく。
少々お節介な仕組みであるが、かなりの精度でソフトがそれをこなしていく。

同窓生全員とFacebook上で「友達」の関係になっているわけではない。
しかし登録されている人はほぼ確実に判別される。
例えば15人の集合写真だと、そのうち7人くらいが「友達」の誰かと判定されて名前が表示される。
さすがに横向きの顔や、遠景で小さく写っている顔などは難しいが、少し斜めを向いているくらいなら難なく判定してしまう。

驚いたのは、ピントから外れた場所にいて、はっきり写っていない人物まで判定してしまうことだ。
手前の人物にピントを合わせた写真で、数メートル後ろにいてかなりボケて写っていた人物の名前まで自動で判定された。
もしかすると、顔ばかりでなく体形なども判断材料に使っているのかもしれない。

ところが今回ちょっと問題が起きた。
ひとりの人物に間違ったタグが付いてしまったのだ。
同窓生のA君が、まったく関係の無いB氏の名前になってしまった。

そのタグ付けのまま公開されたので、同窓生の間でB氏って誰?という話になった。
A君の写真に、聞いたことの無いB氏の名前が表示される。
まあ内輪の会での出来事で、外からは見えないからいいのだが、何とも困ったエラーである。

しかもどうやらその誤った判断を、修正することが出来ないようなのだ。
いろいろやってみたが、そのタグ付けを削除してA君に変えることが出来ない。
人間と同等の判別率を誇るシステムだけに、間違った時の対処まで考えていなかったのか・・・
自動タグ付けの処理自体をオフにすることは出来るが、それはそれで不便であるし・・・

B氏は確かに僕の親しい知り合いで「友達」認証されているが、同窓生というわけではない。
一方A君はFacebookには登録してはいるが、仕事の都合で知人との友達の認証は断っている。
つまりA君は僕の友達リストには入っておらず、その結果こういうことが起きたようだ。
ソフトとしては、僕の友達のリストの中からもっとも似ている人を選んだだけなのだ。

確かにA君とB氏は雰囲気が似てはいる。
顔の輪郭や目の形は近いし、二人とも似た形の眼鏡をかけている。
だがそっくりという程でもない。
恐らくソフトが騙されるような、二人に共通した要素があるのだろう。
いずれにしても対応のしようがないので、そのまま放置している。
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無駄な一日


D810 + SIGMA 35mm F1.4 DG HSM

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今日は朝から外出せずに家で過ごした。
特にやることも無かったので、家でポーッとして寝転んでテレビを見ていた。
飲み会の翌日ではあったが、特別疲れていたわけではない。
まあ外は暑いみたいだし、たまにはいいかと思って・・・

僕には強迫観念のようなものがあるようだ。
ぼんやりと生産性の無い無駄な一日を過ごすことが許せないのだ。
「許せない」ではなく、「許されない」と言った方が正しいかもしれない。
親からそう育てられたからで、子供の頃、家でダラダラしているとよく怒られた。

結局今日も、このまま一日が終わってしまうのが、段々と耐えられなくなってきた。
夕刻になって、着替えて外に出た。
と言っても、特にやるべき事があるわけではないのだが・・・

仕方がないので、近所にある喫茶店に行ってみた。
まあまあ美味しいコーヒーを出すことで有名なお店だが、あまり入ったことが無かった。
そこで一番値の張るコーヒーを頼んだ。
このところこの分野に少し関心があるので、一度飲んでみたかったのだ。

何をするわけでもなく、ただひとり座ってコーヒーを飲んだ。
小一時間そこで本を読み、それからまた自宅に戻った。
それだけで少しほっとした。
まあこんなところだろう(笑)
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同窓会


D810 + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

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今日は同窓会だった。
夏のビール会である。
帰宅したのが夜中の0時頃であった。
夕方の4時に始まり夜の11時まで続いたので、ほぼ7時間飲んでいたことになる。
年齢もあり、さすがに疲れた人が多かったようだ。

少し早めに到着したので、喫茶店に入り窓際の席で一人コーヒーを飲んでいた。
時間が近づくにつれ、外の道を見たことのある顔が通過していく。
年配の男性が通り、あれは先生だったかな・・・と思ったら、よく見たら同窓生であった。
みな歳を取り、頭の中でイメージしている姿と数十年ずれていることに気付いた。
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態度


D810 + SIGMA 35mm F1.4 DG HSM

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得意先の配送センターに荷物を運ぶと、酷い対応をされる場合がある。
やる気が無かったり、嫌がらせをしたりという低レベルな対応である。
それも結構な割合で遭遇するのだ。
多くは業務委託を受けた倉庫業者なのだが、中には大手の関係会社もあるのに、やはり末端までは管理し切れていないのだろう。

僕が自ら荷物を運ぶことは滅多にないのだが、様子を見るために行ってみると、驚くような態度を取られる。
もしやと思い、社内の運転手や輸送を依頼した運送会社に聞くと、やはりいつも酷いことをされているという。
運送会社は苦笑いしながら、そういうところは多いですから・・と言う。

ひとつは有名な運送会社の配下にある配送センターであった。
酷い対応だという話を聞き、自分でトラックを運転して製品を持っていったことがある。
指示通り車を所定の場所につけ、プラットホームに立っている人に降ろす場所を尋ねた。
すると、何やらゴニョゴニョと言って、その場からいなくなってしまった。

てっきり担当者を呼びに行ってくれたのかと思い、その場で待っていたが、20分経っても30分経っても誰も来ない。
その間通り過ぎていく人も、皆見て見ぬふりである。
後からわかったのだが、最初の人が言ったのは、「そんなこと知るか」という捨て台詞であった。
自分の担当ではない事など手伝うだけ損、という態度である。

また別の配送センターでは、ひとりの年配の男性が牛耳っており、その人のご機嫌を取らないと上手くいかない。
いつも大声で悪態をついている人で、最初からわざと角が立つような態度でぶつかってくる。
犬の喧嘩のようで、どちらが上か最初に決めてやろうというやり方なのだ。
半分ヤクザのような男である。
配送を委託している会社の担当者も数人センターに常駐しているが、この男性の前では何も言えず静かになってしまう。
そのためセンター内は異様な雰囲気になっていた。

また最近取引の始まったある得意先は、やはり外部の配送センターに委託しているのだが、そこでは大勢の作業員がいるのに、荷物の納品を誰も手伝おうとしない。
非常に狭い場所でしかもかなり距離の離れた場所に置くよう指示されるが、それだけ言うとセンターの人はいなくなってしまう。
そのためトラック一車分の荷降ろしの作業に3時間以上もかかり、ほぼ半日がそれに取られてしまう。
輸送業者から、もう通常価格ではあそこに納入することは出来ませんと言われ、初めてそのことが発覚した。

センターの人たちは、お喋りしながらお茶を飲んで見ているだけで、あれでは何のためにいるのかさっぱりわからない。
そう思い、得意先の担当者に確かめたところ、ちょっとした騒ぎになった。
ちゃんと荷降ろし作業の手数料まで支払わされていたのだ。
すぐに配送センターに注意が行ったが、一度では言うことを聞かず、再度文句がいったところで、やっと手伝うようになった。
その程度の意識の人間の集まりなので、いつまで注意の効果が持続するかはわからないが・・・

何年か前の話であるが、ある有名な販売店に製品を送ろうと宅配会社を呼んだところ、ここはお断りしますと言われたことがあった。
その販売店と一度トラブルがあり、以降その配送部門に持っていくと、降ろす順番がやっと回ってきても、お前は後回しだとまた一番後ろに回されるという、漫画のような嫌がらせを散々やられたという。
担当者がそういうレベルの人間で、とにかく質が悪いのだ。
さすがにその販売店は、その後刺されてお役所の調査が入り、今はだいぶ態度が改善されたと聞く。

どうも配送部門は目が行き届かず、配送センターなどは無法地帯になってしまうことも多いようだ。
一流のデパートなどだと、顧客の自宅にまで入りこむ配送員こそがもっとも重要なポジションであると考え、徹底的に教育するという。
末端まで教育が行き届いている会社こそが、本当の一流会社なのかもしれない。
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バランス


D810 + SIGMA 35mm F1.4 DG HSM

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自分に合ったもの・・・
所有しておかしくない、バランスが取れている・・というものがある。
自分の格に合っている・・と言ったほうがいいかもしれない。
そのバランスがうまく取れていると知的に見えるし、格に対し分不相応だと野暮くさく見える。

これは自分の嗜好もさることながら、人から見た時の印象が重要になる。
製品単体の良し悪しではなく、それを使用している人との組み合わせで評価されるのだ。
仮に自分の好みと人の持つ印象が一致したとしたら、それは最良の結果と言えるのだろう。

たとえば腕時計はどうだろう。
普段愛用しているオメガのアクアテラは、なかなか良く僕に合っていると自負している。
最初に買った高級機械式時計であるが、いくつもある腕時計の中から、よくこの製品を選んだなと自分でも思う。
クリーンで嫌味が無く、それでいて高性能でメカニズムに独自性がある。
その上シーマスターだから実用性は非常に高い。

これがロレックスだと、質が確かなのは十分承知しているが、どうしても色眼鏡で見られがちになる。
またパテックでは格が違いすぎておかしい。
地味なオメガ、その中でもシンプルなアクアテラという選択は、僕には丁度いいバランスだったといえる。

靴に関しては、自分にはオールデンくらいがちょうどいいと思っている。
ブランド力も程々にはあるが、品質というよりも、アメリカらしい荒っぽさが売りの靴である。
その大雑把な部分が自分によく合っているのだ。
同じアメリカのアレン・エドモンズは、少々質が低いのが難点だが、普段の仕事に使うには程よくバランスが取れており、こちらも愛用している。

ヨーロッパ製では、せいぜいクロケット&ジョーンズかチャーチまでである。
エドワード・グリーンも持ってはいるが、人前に立つ特別な時に使う程度。
精密な作りのウエストンは、僕にはどこか繊細すぎるし、ジョン・ロブでは靴が完全に勝ってしまいアンバランスだ。
僕にはアメリカ製の靴のほうが向いているようだ。

車は現在のBMW120iがとてもよく合っていると思う。
BMWは過去に6台購入したが、結局もっとも小さい1シリーズが自分に一番合うと感じている。
自分がもっとも好む小型の後輪駆動車というレイアウトで、4枚ドアという実用性も捨てられないとなると、他に条件に一致する車が見当たらない。
それに僕がドーンと大きな車に乗っている姿は、やはりちょっと滑稽に見えるだろう。

エンジンに関しても、現在の120iのパワーが程よいところかなと思っている。
同じ1シリーズで強烈なパワーの140が欲しくなることもあるのだが、今の自分の年齢と運転を考えると、やはり120くらいがちょうどいいという結論になる。
問題は次期1シリーズがFWDになることだ。
これは後輪駆動という一番重要な条件が抜けてしまうことでもあり、モデルチェンジ前に現行の1シリーズをもう一度買い直すべきかとまで考えている。

自分の格に合っていないものは、かえって所有しても重荷になる。
使っていて無理が無く、一番しっくりくるのは、結局自分の能力とバランスの取れているものなのだと思う。
それを見つけ出すのに無駄遣いが多いのが、僕の場合の問題なのだが・・・(笑)
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夢の中の地震


D810 + SIGMA 35mm F1.4 DG HSM

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夜中2時過ぎに地震があった。
と翌朝になってから知った。
朝のテレビのニュースで一番の扱いであった。

全然気が付かなかった。
いや、待てよ・・・そういえば建物が揺れたのを見た記憶がある。
ベッドに横になっていて、ああ、揺れているな・・地震かな・・・なんて考えたのを思い出した。
それが昨晩のことかさえ定かではない。
それほどあやふやな記憶なのだ。

ベッドに入り、そのまま深い眠りについたところだったのだろう。
完全に夢の中にいて、すぐにはこちらの世界に戻って来れなかった。
確かに揺れているのは分かったが、天井を見たままぼんやりと観察しているだけだった。

こんなことでは、いざという時に対応できるのだろうか。
まあもっと大きい揺れなら飛び起きるのだろうが・・・
朝方もう一度大きめの地震があったという。
その時も車で移動中で、まったく気が付かなかった。
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水と米


D810 + SIGMA 35mm F1.4 DG HSM

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宅配便の配送が混乱しているようだ。
ネット通販の輸送で手一杯になっているのだ。
聞いてはいたが、最近身近でこんなことがあった。

Mrs.COLKIDがネットショップから飲料水を購入した。
フランス製のミネラルウォーターで、普段から愛飲しているものだ。
自宅前のスーパーでも売っているのだが、価格が少し高い。
しかも1.5リッター入りのボトルは重量があるので、2、3本買うと家まで運ぶのが大変なのだ。

ショップからはまとめて2箱購入した。
1箱には15本入っているので、重量は18キロ以上あることになる。
それを一度に2箱買うと送料が無料になるらしい。
そういうところは女性は細かく計算する。

ところが3日待っても4日待っても荷物が届かない。
翌日には来るだろうと思っていたので予定が狂った。
手持ちの水の在庫が切れてしまい、仕方なくスーパーまで行って数本買ってきた。

5日目になり、いくら何でも遅すぎるとMrs.COLKIDがショップに連絡した。
するとすでに購入日に出荷されており、地元の運送会社の営業所まで届いているはずだという。
その営業所に電話してみると、確かに届いてはいるが、忙しくて届けられないと簡単に言われた。
しかもいつ届けられるかわからないと言う。
まるで輸送する自分たちが被害者のような言い方である。

災害で遅れているならわかるが、隣の神奈川県のショップから買ったのにそれは無いだろうと、Mrs.COLKIDが怒った。
彼女の逆鱗に触れたら大変である。
恐れをなした運送屋は、すみません、今日中に届けますということになり、夜9時過ぎに荷物を持ってきた。

現場はだいぶ混乱しているようだ。
知人に聞いた話では、宅配便の担当者が、荷物は「水と米ばかり」だと言っていたという。
重量のあるものは自宅まで運ぶのが大変なので、玄関まで持ってきてくれるネットショップで購入する人が増えているのだ。
一定量以上買うと割引があるので、一度にたくさん買う人も多いだろう。

賢い買い方ではあるが、運送会社は大変だと思う。
確かに我が家もMrs.COLKIDの実家から定期的にお米を届けてもらう。
僕の年齢であんな重い袋を持ったら一発で腰をやってしまう。

ネット社会の急速な発展とともに、今後も生活形態がどんどん変化していくであろう。
最初は冗談かと思っていた配送ロボットの実現が、今や緊急の課題になっているようだ。
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