茶色い靴


SIGMA DP1Merrill

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銀座にある靴メーカーのお店で店員さんに話を聞いた。
話しているうちに、こちらが革フェチであることが相手に通じ(笑)、いろいろな話を聞かせてもらえた。

お店の棚には様々な靴が並んでいるが、革好きの心を掴むのは、何と言っても明るい茶色の靴である。
黒い靴は、革製品として見るなら、あまり面白みがない。
個人的な嗜好かもしれないが、革製品といえば、明るめのブラウンに限る。
それは時計のベルトにもいえることだ。

お店でも、つい目が行くのはライトブラウンの靴である。
しかし考えてみると、この靴を買ったとしても、どういう場面で使ったらいいのだろう。
そのシチュエーションが思い浮かばない。

以前時計のベルトに関しても同じことを書いたが、茶色い革の製品は使い道が限定される。
フォーマルな場では、当然黒以外は許されないし、仕事用に使うとしてもやはり黒だろう。
茶色い靴を履くとしたら、少しくだけた場面での使用になるはずで、仕事の時に履くとかなり目に付くはずだ。

お店の人に尋ねたら、茶色いスーツを持っていないかと聞かれた。
茶色い上下なら、確かに茶色い靴もおかしくないかもしれない。
しかし僕の持っているのは黒か濃紺ばかりだ。
その場合、やはり靴の色は黒が基本になるという。
展示会で履くのはどうだろう・・と考えたが、自分が客側ではないことを考えると、やはり黒にしておくのが無難である。

面白いもので、その靴のフォーマル度を示す図が、お店のあちこちに置かれていた。
左がフォーマル、右にいくほどカジュアルの表で、靴の形状毎にどの辺りに位置するかが記されている。
みなが同じことを質問するのだろう。

茶色い靴は、上下揃ったスーツではなく、ブレザーを着る時に履くことが多いという。
最近はジーンズに茶色い靴で合わせる人も増えているようだ。
つまり比較的カジュアルな場で、しかもお洒落な人が履くものなのだろう。

パテック・フィリップのカラトラバに、アリゲータのブラウンのベルトを組み合わせるのと同じで、一見王道のようでありながら、僕の生活だと使う機会がない。
それでもその組合せで歩くのは、時計の場合、外からほとんど見えないからだが、靴に関してはそうはいかない。
靴は革製品としてかなりの存在感を持っており、目立つのは間違いないし、服装もそれに見合うものでないと負けてしまう。

都内で写真を撮りに歩く時に履いてはどうか・・と言われたが、そんな姿で写真を撮っている人をおよそ見たことが無い。
銀座でさえ、カメラを持つ人は変なジャンバー姿の人がほとんどだ(笑)
そもそも目立たない方が都合がいいのがカメラマンである。

「あなたの好むような革の靴は、仕事には使うことはまず出来ないでしょうから、実用性にこだわらずに、ひとつ完全に無駄にするつもりで買った方がいい」
というのが母親のアドバイス。
たしかに・・・ガンベルトを買うつもりで靴を買って、ピカピカに磨いて飾っておけばいいのだ(笑)
コメント ( 8 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
Unknown (fugitter)
2013-04-02 09:32:27
僕も黒革靴より明るい茶靴が好きです。

明るい茶靴は茶のパンツにも合いますが、グレーのウールのパンツにも合いますよ!
 
 
 
Unknown (COLKID@会社)
2013-04-02 12:56:59
そうですか!
やはり革好きはライトブラウンですね。
従兄弟からもグレーに合うとアドバイスをもらいました。
普段出かける時のためにひとつ買おうか迷っています。
 
 
 
電車の中で (TAKE)
2013-04-02 21:19:48
先日、奇妙な服を着た若い男の人の姿が気になってじっと見てしまいました。
その人は一センチほどの縦じまの黒とシルバー(?)のシャツとおそろいのズボンをはいていて。
ズボンの裾はロールアップしていた。
シャツの上には黒っぽい色のジャケットを着ていたのですけれど、細い縞がはいっている感じでしたが、両方の脇の所あたりにグレー色の布で、ポケットがあるようなデザインでした。
足元は白と黒のチェスのような模様の靴下。
そして靴は真黒に見えましたが、足の指に当たる部分にホワイトペンで書いたような足のゆびが掻かれていました。
ゆびにはもちろん爪も描かれて5本ありました^^

 
 
 
Unknown (COLKID@自分の部屋)
2013-04-02 21:42:18
あ、そういう人、ウチのほうではよく歩いていますよ。
昨日は動物の着ぐるみみたいのを着てホームに立っている人がいて、最初は何かの仮装かと思いましたが、どうもそれが「普段着」のようでした。
あとオカマは凄く多くて、スーパーで並んで買い物をしたりします(笑)
以前は背の高いロシア人のいかがわしい女がいっぱい同じマンションに住んでいました。
 
 
 
昔は~ (マイケル)
2013-04-02 22:08:48
昔のファッションは「てにおは」みたいなコーディネートのタブーみたいなのがありましたが2メーター近い男性ファッションモデルは何着てもカッコ良い訳で全てが自由なんですね。
VANの操業者「石津謙介」氏はフォーマルでも紺ブレザーでバラのネクタイでした。
ウス茶の靴にはライトグレイのパンツとチノパンが似合います。
上はポロシャツにブレザーでも構わないと思いますよ。
フォーマルとビジネスに黒い靴とか誰がきめたんですか?
用は気概です。
ホリエモンがスーツ着てるのみたことないでしょう?
フォーマルでもビジネスで相手は人間ではないですか?
精神力で上に立てばいいんです。
頑張れ!
 
 
 
Unknown (COLKID@自分の部屋)
2013-04-02 22:25:59
なるほど、そういう意見もありますね。
私は少々のことはキャラクターで持っていけるほうなのですが、家族はけっこう保守的かもしれません。
でも私もそれに乗じて一見保守的というキャラクターを演じてきたので、今更変えると何があったのかと言われるかも・・・(笑)

お洒落をすると、ずっとその体勢を維持しなければならないから大変ですよね。
まずは休みの日にだけ、思い切りそういうカッコウをしてみようかと思います。
いろいろなものを買わないと・・・(笑)
時計はもうありますが・・・
 
 
 
変えないと始まらない! (マイケル)
2013-04-02 23:03:48
<「保守的というキャラクター」
アメリカではブルックスを着てる人は馬鹿にされます。
映画「ソーシャル・ネッとワーク」でハーバードの学長がアイビー青年に君らは「ブルックスのセールスマンか?」と言うセリフが有りますが~
人格が反映されてばファッションは自由でなければいけません。
私が側に居ればビームスやユナイテット・アローズで決めてあげたいですねAhahahh(笑)。
 
 
 
Unknown (COLKID@自分の部屋)
2013-04-03 01:15:06
仕事で人と接するときは、意図的に計算して保守性を高めることもあるので、難しいところなんですよ。
一方オフの時は思い切って好きなことが出来るので楽しいです。
 
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