充実の日


SIGMA DP1 Merrill

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今日はウエスタン関連の少人数の集まりで、尊敬する津神久三先生にお会いした。
長年敬愛していた先生にやっとお会いできて、いろいろなお話を直接伺うことが出来た。
歴史的人物に関する知られていない話、映画関係の裏話など、現在の人たちは到底知らない話が次々に出てくる。
僕はノスタル爺さんと並んでお聞きしたが、アープばかりでなく、ウイリアム・S・ハートやトム・ミックスといった、僕の好きな時代の映画人の話も出てきて大変興味深かった。
本当に知らない話ばかりで、目が回るほど充実していた(笑)

そういえば、ここ数日、米国で限定発売された「シェーン」のサントラCDを聞いている。
モノラル録音であるが、よくぞ音源が残っていたものである。
というか今まで隠していたのだろうか?(笑)
まあ版権の問題で出せなかったのだろうが・・・

個人的に「シェーン」の挿入曲はほぼ記憶していて、組曲を作って演奏したいと思っていたくらい。
サントラを聞いて、これでその必要はなくなった・・と感じた。
ビクター・ヤング楽団の得体の知れない演奏が、長年サントラと称して売られており、今回やっと映画で使われたサウンドトラックが手に入り、40年来の希望が叶ったことになる。



今日の時計ベルト。
シチズンのオルタナVO10-6851Bに、ジャン・クロード・ペランのカ-フのダークブラウンをつけた。

オーダー品であるが、詳細は不明のベルト。
実はお店で、在庫を抱えているが特価で買わないかと勧められたもの。
誰かがオーダーで作ったものが、何らかの理由でキャンセルされたらしい。
そういうベルトが何本かあり、いくつか見せてもらった中から、使えそうなこのベルトを選んだ。

当初の発注者が、どういう仕様でオーダーしたものかよく分からない。
カーフであることは確かだが、ペランのカーフにはいくつか種類があり、その中のどれなのか判定ができない。
だいぶ以前に発注を受けたもののようなので、現在のペランとは違うランナップだったのかもしれない。



表面の仕上がりは、基本的に艶消しであるが、艶がまったく無いわけではない。
しっとりとした質感の柔らかい革である。
裏面はラバーのアンチスエット仕様で、定革ひとつで遊革のないタイプ。(あるいは遊革は紛失?)
サイズは20-18で厚みは約5mm。

汎用性の高いデザインなので、何にでも合うかと思ったが、意外にもどの時計にも合わない。
カン幅20mmの時計はたくさん持っているが、どの時計とも相性がイマイチで困った。
オルタナとの組み合わせが一番無難に感じられたので、とりあえず載せてみる。

どういう理由でキャンセルされたのか分からないが、いずれにしても出来上がりが予定していたものと違ったのだろう。
書類だけでやり取りするペランの場合、どうしてもこういうことが起こり得る。
オーダーの際、仕様書にサインして契約を結ぶので、キャンセル出来たという事は、指定と明らかに違う部分があったのだと思われる。
僕のようにベルトばかり大量に持っているなら、まあ仕方ないかで済ませてしまうが、普通はなかなかそうはいかないのだろう。

それにしても、一見平凡でありながら、妙に存在感のあるベルトである。
自分が好きで選んだデザインではないから、余計にそう感じる。
1点製作ものなので、既製品より品質がずっと高いことも理由であろう。
毎日眺めていれば、そのうち何かうまい使い道がみつかるかもしれない(笑)



コメント ( 8 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
その裏話が聴きたい! (マイケル)
2013-01-14 00:35:08
その裏話が聴きたい!
と言ってもむりですが?
「シェーン」が去っていくシーンは最高ですが映画ファンの間では去っていく「シェーン」はジャク・バランスの弾丸を受けてすでに死んでいたと言うのが通説になっていますが本当はどうなんでしょう?
そこが書けないからかな?・・・
私も数知れず観ましたが確かに死んでるようにしか見えないですね?
もう遅いのでではまた~
 
 
 
Unknown (COLKID@自分の部屋)
2013-01-14 08:25:52
シェーンはジャック・シェーファーの原作では生き残ることになっているので、映画で死んだことにするのは深読みしすぎのように個人的には感じています。
シェーンが死んだという話はよく言われるのですが、単純な映画なので、そんな裏の意味まで挿入して作っているようには思えませんし、あの男を殺してしまうなんてあまりに惜しい(笑)
ジョーイ少年の言うようにウイルソンなんかに負けるわけがありません。

昨日のは、映画の解釈などの話ではなく、歴史上の人物などが実際に会ったらどうだったか・・などという、普通では知りえない話です。
また米国人の歴史研究に対する思想などについてです。
文献で調べたことではなく、現実を見てきた歴史的証言ですね。
私も長年お聞きしたいことがあったので、凄く楽しい時間でした。
 
 
 
今晩は (マイケル)
2013-01-14 18:54:09
今日はやたら忙しく御返事が遅れました。
<現実を見てきた歴史的証言
羨ましい限りです。
西部の歴史も好きですが同じくらい幕末も良いですよね!
一時期「新撰組」に夢中でした。
それではまた~
失礼します。
 
 
 
Unknown (COLKID@自分の部屋)
2013-01-14 22:25:18
私は雪で仕事になりませんでした。
本当は出張先にいなければならないのに、飛行機は欠航で、今日は移動は断念です。
先ほど羽田から戻ってきたところです。
 
 
 
今日はお仕事でしたか? (マイケル)
2013-01-14 22:55:58
今晩は、
今日はお仕事でしたか?
九州で雪が降ることは皆無に近いですね。
ウェスタンの御話しは私も聴いて観たかったですね。
西部開拓史はネイテイブアメリカンの虐殺と黒人奴隷と中国人の人身媒介で成り立って居る感想ですが真実全部、他人のメデイアからの情報なので宛てにならないです。
南北戦争後も黒人とネイテイブの混血の人などマイノリテイーを犠牲にしてのアメリカの今が有るので、映画の西部劇の如くはきれいごとでしかないのは解っていますが、なかなか事実を知る機会がないので、貴重な御時間ではなかったかと思います。
明日は早いので本日はこれにて失礼いたします。
おやすみなさい。

追伸
古いウエスタンはほぼ観てますが「ヘンリーホンダ」のガン・プレイなどはなかなかイケてますね~
 
 
 
Unknown (COLKID@自分の部屋)
2013-01-14 23:55:28
アメリカは歴史が浅いこともあり、歴史を正確に記録するという意識が希薄な時代が長く、嘘で固められてしまったために、真実が何であったかわからなくなっています。
また西部の歴史の研究は個人レベルの研究者が多く、正確さに欠ける上感情的になる傾向も強いです。
そのため皮肉なことに、極めてよく出来ていると評価の高い米国の歴史研究書は、イギリス人の書いたものと、日本の津神先生の書かれたものになります。
特にワイアットの研究書では先生のものが世界一ではないかと思います。

西部劇はワイルドウエストショーの流れを汲む「ショー」であり、現実の西部の歴史とはほとんど関係ありません。
事実は暗くて血なまぐさいものです。

そういえば驚くべきことに先生は戦前のバッファロー・ビルが生きていた頃のワイルドウエストショーを子供の頃に見ているそうです。
また一度だけバット・マスターソン本人が出た映像を見たことがあるそうです。
先生は映画評論家でもあったために、古い映画の話も多く出ますが、今回の集まりは本格派のメンバーが揃っているので、話題は主に無声映画時代の作品になり、ウイリアムSハートなどのエピソードをいくつか教えていただきました。
私はトム・ミックスの映像も持っていますが、これは誰も持っていなくて、youtubeにもないので驚かれました。
ちなみに以前ここに載せた私のMeaneaのリグは、トム・ミックスの所有していたものです。
私はアンティークの収集家なので、必然的に興味の対象はその時代になり、今回は話題がぴったりでした。
 
 
 
サントラ (りにあ)
2013-01-15 23:46:22
サントラは、フィルムの映像と平行して光学的に記録されていますから、フィルムが残っていれば音も当然残ります。(レスが遅れましてすいません)
 
 
 
Unknown (COLKID@VAIO)
2013-01-16 02:07:14
今回のCDはいわゆる映画のサウンドトラックに使われた演奏の編集前のオリジナルの録音(多分)によるものでした。
仮にオリジナルではないにしても作曲者のビクターヤング自身が指揮した演奏で、私が小さい頃にサントラと称して売られていた演奏とは違うものでした。
当然モノラルの時代なのですが、これほど世界中で請われているのに何十年も出なかったのは何か版権がからんでいるのかなと思いました。
また映像に合わせて編集した録音が最後に入っているのですが、それはいわゆる音声と効果音が抜けた楽音のみのものです。
これは映画製造時に編集されたもので、海外にアフレコ用に出したものかもしれませんが、そこは少し音質が劣っていたので、別の音源から持ってきているように感じました。
ただその部分の音楽運びは私も頭にこびりついていて、CDの製造者もマニアとみえ、どうしても収録したかったのだと思います。
映画音楽の場合何十年も経ってから初めて出ることがあるので、やはりどこかに保存されているものが、版権がクリアになり出るのでしょうね。
黒沢のデルスウザーラなどは、それほど古くなくても音源が紛失されており、当時のレコードから復刻されましたが・・・
私が高校生の時にデルスのレコードを買っているので、あの頃はオリジナルが残っていたのに・・・と思うと残念です。
 
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