出口


Z9 + NIKKOR Z 50mm f/1.2 S

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都心に車で出る時、車載ナビに任せて走ることが多い。
車のコンピューターに向かって目的地を告げれば、そこまでのルートを考えてくれる。
あとはなるべく指示された通り走るようにしている。
下手にあれこれ考えるより、ナビの言う通りに走れば、まあまあ効率的なルートで目的地に到達することは出来る。

昨年、いつも通りナビを頼りに、日本橋のデパートに行こうとした。
運転席に座りマイクに向かってデパートの名前を告げれば、(一応)渋滞の状況を考慮した上で、最短のルートを考えてくれる。
ナビに指示された通り、自宅から高速の入り口まで走って首都高に乗った。
いつもは違う入り口から乗るのだが、今回はナビの方が正しくて、もっと早いルートをみつけてくれた。

あとは言われた通りにただただ走る。
分岐地点や合流地点などは、数キロ手前から表示が出て、どの車線を走ったらいいかまで指示してくれる。
もっとも首都高は複雑怪奇な場所が多く、少々無茶な分岐が連続するところでは、ナビの表示が追いつかずに焦ることもある。
しかしスピードを出さずにのんびり走れば何とかなる。

ナビから指示されて、次の出口で降りるんだな・・と思いながら走っていた。
ところがいつの間にか、その出口を通り過ぎてしまったようだ。
注意して見ていたのに、おかしいな・・と思ったが、ナビがすぐに別のルートを考えてくれて、ひとつ先の出口で下りた。
そこから一般道を少し戻ってデパートに到着した。
何分か損したが、まあ時にはこういう事もある。

ところが次にそのデパートに行く時も、同じように指示された出口を見逃してしまった。
ナビからは「呉服橋」で首都高から降りるよう指示されていたのに、何故かその出口を通り過ぎてしまったのだ。
仕方なく次の「神田橋」で降りて、下の道を戻った。
変だな・・と思ったが、連続して起きるということは、何か理由があるのだろう。

と思って調べたら、何とこの出入り口は昨年の5月で無くなったのだそうだ。
日本橋の真上を通る高速道路を何とかしよう・・という計画が具体的に進んでおり、地下に道を通すのに伴って「呉服橋」と「江戸橋」の出入り口は、2021年5月10日の午前0時で廃止された。
工事で川の流れを阻害しないために、これらの出入り口の橋脚を先に撤去して流れをよくするらしい。
60年近い歴史のある出入り口であったが、これで役目を終え、今後新しい道が完成しても復活は無いという。

まさか高速の出口が無くなるとは思わなかった。
要はナビのデータが古いということだ。
新しい道路って意外に作られていて、車を買ってまだ2年しか経っていないのに、ナビ上に出てこない道がいくつかある。
ナビのデータの書き換えを検討すべきであるが、最新のデータにこの変更点がちゃんと反映されているのだろうか。
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