記録画素数/フレームレート


Z7 + NIKKOR Z 24mm f/1.8 S

大きな画像

動画を撮る際は、まず最初に「記録画素数」と「フレームレート」を選択する必要がある。
要するに画像の解像度と1秒間に表示するコマの数である。
D850の場合、以下の解像度、フレームレートから選ぶことができる。

(ニコンのサイトよりコピー)
記録画素数/フレームレート(記録レート)
・3840×2160(4K UHD):30p/25p/24p
・1920×1080:60p/50p/30p/25p/24p
・1280×720:60p/50p
・1920×1080スロー:30p(4倍)/25p(4倍)/24p(5倍)
※ 60p:59.94fps、50p:50fps、30p:29.97fps、25p:25fps、24p:23.976fps
※ 標準/★高画質選択可能(3840×2160は★高画質のみ、1920×1080スローは標準のみ)

ちなみにZ7の場合は、1920x1080のフレームレートの種類が増えて1280x720が無くなる。
今回はD850を使い、上記のうちフルHD(1920x1080)の30pと60p、それに4Kの30pを試してみた。
滝の前にカメラを固定し、それぞれの動画モードで撮影した。

レンズに関しては、ニコンのAF-Sニッコール58mmf1.4Gをメインに使用した。
理由は特に無く、たまたま商品撮影用に画角がちょうどよくて、D850と組み合わせて常用していたのだ。
それ以外にもシグマのARTの35mmと85mmも持って行ったが、面白いことに動画を撮ってみると純正のニコンが一番しっくりきた。

撮影した動画であるが、単純に画質だけで比較すると4Kが一番いい。
自宅の古いEIZOのモニターで再生してみたが、モニターの解像度が低いにもかかわらず、レンズを変えたかと思うほどの差が出た。
4Kと比べるとフルHDは少しぼけて見えるほどだ。
(ただしモニター上での表示サイズにサイズダウンする際のロジックの影響もあるかもしれない)

ただ残念なことに、4Kではデータ量が大きくなり、読み取り速度とか処理速度とかが追いつかないようで、画像が途中で止まってパラパラと飛ぶ。
聞くところによると、編集作業や機材にもかなりの負荷がかかり、4Kは現実的ではないという。
何しろフルHDの1920x1080でさえ時々飛ぶことがあるのだ。

またフルHDの30pと60pの比較では、高速で被写体が動くシーンでは60pの方が滑らかに見える場合があったが、通常の撮影ではそれほどの差が認められなかった。
以上のことから、今回作る動画のマスターはフルHDの30pくらいが程よいのではないか・・ということになった。
本来ならマスターはもっとも高画質なモードで撮りたいところだが、その後の処理や実用性の事を考えると、程々の品質で妥協するしかなさそうだ。

どうもこの業界はまだ発展途上のようで、方式だけがどんどん進化しても、周辺機器の性能が追い付いていなかったりしてバランスが悪い。
今後5Gなどが普及してくると、現在の環境に合わせて作成した映像ソフトが、すべて古いものになってしまう可能性もある。
一方で聞いた話では、映画撮影の分野では6K以上の解像度は必要ないからと、業務用の機器のメーカーの中には話題の8Kを見限ったところもあるという。
この先どうなるか分からずなかなか難しい。
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