山道にて


Z7 + NIKKOR Z 24mm f/1.8 S

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320dで初めてワインディングロードを走ってみた。
ほとんど遠出していないので、今まで山道を走ることが無かった。
ディーゼルエンジンで走るワインディングロードがどんなものか、試してみたかった。

320dのATには3つのモードがある。
その内のスポーツのボタンを押すと、即座に低いギアに切り替わり、グンとエンジンブレーキがかかる。
さらにシフトレバーも左に倒してSレンジにする。
完全に燃費を無視した走り方である(笑)
その状態で山道に臨んだ。

予想外に調子良く走ることが出来る。
エンジンのトルクの太いところだけを使う感じで、アクセルを踏めば常にグンという加速が得られる。
ガソリンエンジンのような高回転のシャープさがない・・と思っていたが、こういうくねくねと続く崖に面した道では、そもそもレッドゾーンまで引っ張ってシフトアップしていく機会があまりない。
そうなるとトルクで強引に引っ張っるディーゼルエンジンのよさが活きてくる。

シフトスケジュールとの関係もあるのか、いつにも増してエンジンがパワフルに感じられる。
コンピューターが一番美味しいところだけを選んでいるようで、ターボラグを感じさせずにダイレクトに加速していく。
400N・mのトルクが、急な上り坂などものともせず、車を引っ張っていく。
さらには四駆のトラクションの良さが加わり、荒れ気味の地面にくっついたまま、けっこうな速度でコーナーをクリアしていく。

前方にポルシェのカレラ2が走っていた。
どこまでついて行けるか、少し離れて後ろを走ってみた。
もちろんあちらは生粋のスポーツカーで、こちらは普通の足回りのワゴン、基本的にはカレラ2の方が早い。
特に立ち上がりの急激な加速は、あちらの方が一枚上手である。

ただ勾配のある荒れた坂道で、しかも前日の雨で道が一部濡れている。
FR車の120iに乗っていた頃は、ここで結構苦労させられた。
増してやRRのカレラ2は、コーナーでは慎重になだめるように走らないと難しいだろう。
不用意にアクセルを踏むと滑ってテールがスコーンといきかねない。(などと知ったようなことを書いて実は運転したことはないのだが・・・(笑))

その点xDriveが働く320dは安定していて、比較的楽にアクセルオンで走ることができる。
ポルシェに負けない速度で後をくっついていく。
コーナーを抜けてからの立ち上がりも悪くなく、あちらが強引に引き離そうと無茶な運転でもしない限り、何とかついて行くことが出来た。

ディーゼルだからと燃費ばかり気にして運転していたのも、本来の力を発揮しづらい理由だったのかもしれない。
官能的とは言えないまでも、速度は十分に速い。
スポーツモードとか太いトルクとかは、やはりユーザーのこういう走り方を意識して装備しているのだろう。
ただこのモードを選ぶと、せっかくの燃費がガタ落ちになってしまうのだが・・・
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