Z7 + NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

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実店舗の売上はほぼ全滅である。
何しろデパートやモールなどが閉まっているので、営業自体が出来ない状況である。
そのため売上は大きく落ちるだろうと予想していた。

3月はそれでもある金額まで行った。
例年だと期末で売上が大きなピークを迎える月であるが、残念ながらその山は無く、軽い丘程度で終わってしまった。
やはり新型コロナの直撃を食らった影響であろう。
他の月より少し多いくらいに留まった。

続く4月であるが、こちらも平均的な月とあまり変わらない結果となった。
そもそも消費税増税以降、売上そのものが落ちているので、例年に比べると低めになっている。
しかしもっと強烈な落ち込みが予想されていたので意外であった。
何しろ実店舗は開店休業状態で、仮に営業できてもお客がまったく来ないのだ。

3月にセールを打った得意先があり、その納入が4月にずれ込んだこともある。
そのお店も現在は緊急事態宣言を受けて営業しておらず、今月の売上は非常に少ない。
それでもゼロにはならないところが凄いのではあるが・・・
やはり問題は5月以降の売上であろうか。

自宅待機で多くの人がネット通販での買い物に移行したのは確かのようだ。
実店舗と違い、ネットショップの売上はそれほど影響を受けず、ある水準を保ったまま推移している。
皆様子を窺いながらであるが、毎日のように追加注文が入るし、一方で新たなネットショップからの問い合わせも増えてきている。
どうやらこれをきっかけに、ネットでの販売が一気に主流になりそうである。

興味深いのは、比較的年配の人からの商品の問い合わせが多くなったことだ。
若者はお金が無いし、いつ仕事を失うかも分からないので「守り」に入っているが、リタイアした人たちはお金を持っているし安定した収入もある。
新型コロナでいつ命を失うかも分からず、それなら好きなものを買わなきゃつまらない・・ということかもしれない。
実際今まで安いものしか売れなかったネット通販で、少しずつ高額なものが出るようになってきた。

実店舗の営業だけで、ネットでの販売に手を染めていなかったところは壊滅状態である。
そういうお店の人が来社した時などに、ネットの売上はあまり変わらないようだと話すと、予想していなかったようで愕然となる人が多い。
明暗が分かれた感じである。
中堅のお店は定期的にイベントなどを開催して、その売上に頼っていたこともあり、コロナでそれが開けなくなり息の根を止められた状態だ。
この後は倒産するところが続出すると言われている。

今後騒ぎが収まっても、世の中がどこまでもとに戻るか分からない。
自宅で仕事をしてネットで購入・・で済んでしまうことが分かったのだ。
恐らくネットを使えない人たちの消滅のタイミングも重なったのであろう。

少なくとも僕の業界では、これで販売の形態が大きく変わるのは目に見えているし、もう実店舗の多くは消滅すると思われる。
いつかはそうなるとは考えていたが、コロナに強引に駒を進められてしまった。
思い切って大きく舵を切るべき時が来たと感じている。
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