条件


Z7 + NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

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おとといスーツケースについて書いた。
ネットでいくつかスーツケースを見ていて、可笑しくなってしまった。
多くのメーカーから様々な種類の製品が出ていて、選択肢は驚くほど多い。
しかしこちらの欲しい条件に完全に合うものがなかなか見つからない。
こんなに沢山あるのに・・・

これって何かに似ている。
そう、三脚選びである。
あちらを立てればこちらが立たずで、なかなか要求にピッタリのものがないのだ。

むきになって時間をかけて探す。
すると検索する行為自体が、段々と面白くなってくる。
あれはどうだ、これはどうかと、ネットを駆使して調査することに夢中になってしまうのだ。
これだけ選択肢があるということは、多くの人が同じように自分の理想に近いものを探しているのだろう。
スーツケースは三脚よりずっと一般的なものであるし、そういうユーザーが大勢いるのではないか。

たとえば僕の欲しいスーツケースの条件は以下の様なものである。

・機内持ち込み可能サイズ
・4輪キャスターでストッパー付き
・キャスターは静かで丈夫であると謳っていること
・容量は40リッター以上
・ジッパー式で容量拡張機能付き
・重量が軽い

より具体的に書くならば・・・
機内持ち込みの条件は絶対で、出張先に夜遅めに着くことが多く、荷物を預けると受け取る時間などのロスが響く。
2輪キャスターは意外に不便で、できれば4輪がいいが、ストッパーが無いと電車の中などで飛んで行ってしまうという欠点がある。
出張中スーツケースを引っ張って歩く機会が多く、キャスターはそれなりに丈夫でスムースに動くものでないと辛い。
目いっぱい荷物を詰めることになるので、容量は機内持ち込み制限サイズの中で最大(市販のものを見ると40~42リッターくらいが上限のようだ)である必要があり、さらにジッパー式の容量拡張機能があると便利である。
機内で頭上の荷物入れに手で持ち上げて入れなければならないので、重量は軽いに超したことはない。
小窓(フロントポケット)のついた製品も多いが、内部の分割に制限が出て容量が減るなら無理に無くてもいい。
・・といった具合である。

上記は自分の使い方を考えて、それに合った仕様を勝手に挙げたものである。
機内持ち込み可能の最大限のサイズだと、2、3日の出張向けと書かれているものが多く、現地に4泊して、途中洗濯したりして何とかしのぐ僕にはギリギリのサイズである。
仕事で使うスーツや靴、ワイシャツなども入れなければならない。
当然要求も多くなりがちである。

ところがこの条件すべてに合うものがみつからない。
たぶん相反する機能があって、両立させるのが難しいのだろう。
いくつかの条件を諦めなければならない。

要件がすべて満たされないなら、こちらの使い方もそれに合わせて、工夫して変えていくしかない。
どうしても譲れないこともあるので、条件に順位をつけることも必要であろう。
そんなことをいろいろと考えながら、自分に合った製品をみつけていくのが楽しいのだ。

スーツケースを複数個持って使い分けているという人は多い。
ネット上でも各製品を比較する記事をけっこう見る。
市販の製品の種類の多さを考えても、また専門メーカーが各国にあることを考えても、それなりの需要があるという事だ。
案外スーツケースマニアが世界中にいるのではないだろうか。
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