他人のパソコン


D850 + SIGMA 35mm F1.4 DG HSM

大きな画像

会社関連のサイトでサーバーの移転があった。
それに伴いメールの受送信のサーバーも変わるのだが、当然読み込むメーラーの設定を変えなければならない。
ところが、しばらくの間、以前の古いサーバーの方にメールが行ってしまう可能性があるという。
つまりひとつのメールアドレスに送られたメールが、どちらのサーバーに行くかわからない状態になるというのだ。
機械が行うにしては不可思議な現象であるが、サーバー移転にはつきものなのだという。
そのためパソコンのメーラーも、同じメールアドレスで設定の違う二つのアカウントを並行して運用しなければならない。

社員の持つパソコンのメーラーの設定をすべて直す必要がある。
いちいちやり方を説明するのは大変なので、所有者に許可を得て、僕がそれぞれのパソコンを直接いじった。
意外に大変な作業だった。
メーラーによって設定方法が違うのだが、特に最新のアウトルックは同じメールアドレスで複数のアカウントを持てない設計になっているようで、少し変則的なやり方をする必要があった。

ところで他人のパソコンをいじってみてわかったのだが、とにかくどれも使いづらい(笑)
パソコン作業をするスペース、特に左右の幅が狭い人が多く、キーボードを打っていても極めて不快であった。
腕が自由に動かせないので入力ミスが多くなるし、モニタの角度や距離、大きさも違うので身体全体に負担がかかる。
中には斜めに座ったポジションで使っている人もいて、よくこんな体勢で使えるものだと感心した。
数分使用しただけで肩がこってしまった。

それぞれの人にそれぞれの癖があり、またパソコンに対する考え方にも違いがあり、それが色濃くパソコンの配置に表れている。
画像の加工をする人は、大きい画面を真正面から見て、キーボードやマウスも常に操作しやすい状態にしておく必要がある。
根をつめて作業をするので、そうしないと疲れきってしまう。

しかし一般の人は、かなり無茶な体勢でも、それほど気にもせずパソコンと接していることがわかった。
たかがパソコンなのに、何も大真面目に向き合わなくてもいいでしょう、という感じ。
どうやら僕にとってのパソコンと、他の人にとってのパソコンでは、存在の意味にずれがあるようだ。
大抵の用事はスマホで事足りてしまうのだし、今や多くの人にとってパソコンはそれほど重要な機械ではないということなのだろう。
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