種まき


D810 + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

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この時期、仕事は暇になるのだが、一方で試作の依頼がけっこう入ってくる。
仕事が暇になると、誰もが次の手を考えなければと考える。
その結果、新しい製品の試作の依頼が、集中して舞い込んでくるのである。

毎日のように得意先の人たちと打ち合わせをしているが、当然そのたびに新製品開発の話になる。
希望や予算を聞いて、大体の仕様を決め、実際に現物のサンプルを製造する。
自社生産なのでサンプルの製造はお手の物なのだが、そういう話が次から次へときて溜まってしまった。

案件が多すぎて、訳がわからなくなってきたため、ここで一度すべてを表にまとめてみた。
すると現在15件、新製品の試作を頼まれていることがわかった。
これは端からどんどんこなしていかないと大変だ。
そう思い、心してかかることにした。
土曜日はもっぱら社内で試作品の製品開発の打合せに当てている。

試作品の場合、かなりの手間をかけても、すぐに売上に繋がらないのが辛いところである。
採用されるかどうかわからないし、採用されても売れるかどうかが、またわからない。
しかし将来への種まきには違いないので、一生懸命やって損するということではない。
それどころか、試作品の出来が将来の売上を左右するので、ひとつひとつ十分にアイディアを練って作り出す必要がある。

どちらにしても、どこにでもある普通の品を作っていては、ウチのような小さいところは駄目である。
もちろんそういう製品を作って欲しいというOEMの依頼にも、ある程度は対応している。
しかし大手が海外で安く作らせて、大量に輸入する製品と同じものを作っても意味がない。

特定の「わかる人たち」を対象とした、他にはない特別な製品にする必要がある。
まあ本心をいうと、そういうものじゃないと、個人的に作る気が起きないのだ。
どこにでもあるものを作る毎日なんて、芸術家タイプの僕には耐えられない(笑)
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