靴との戦い


D810 + Carl Zeiss Otus 1.4/55 ZF.2

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休日を利用して、チョコレート色のブーツを履いて外に出てみた。
購入した時、初日に強烈な靴擦れを起こし、以降ほとんど履かなかった靴である。
トリッカーズのモンキーブーツだ。
初めて履いた時に、両足のかかとに大きな水脹れが出来てしまい、途中で歩けなくなるほど痛い目に遭った。

対策として、靴の内側の靴擦れが起きた部分に、スエードの厚手のシートを貼った。
その効果を確かめるべく、6月に一度短時間だけ履いてみたのだが、それ以降何となく怖くて履けなかった。
昨日は体調が万全ではなかったので、どうしようか悩んだが、思い切って履いて出てみたのだ。
もちろん万一の時のために、靴擦れ用バンドエイドも持った。

この靴はデザインがいい。
数あるブーツの中でも傑出しているのだ。
靴擦れさえなければ、普段から履きたい靴である。

最初は良かった。
何しろ問題の箇所にはしっかり革のシートを貼ってあるわけだし、まず大丈夫だろうと踏んでいた。
靴の中での足のすわりはイマイチなのだが、歩いてもかかと部分が摺れる感じはほとんどない。
あえて言えば、靴のサイズが少し小さいようにも感じるが、僕は緩めに履くのが好きだからであって、一般的にはこれくらいがジャストだろう。

ところが、少し長めの距離を歩いてみると、左足のかかとの内側辺りに違和感が生じはじめた。
これはまずい・・・
ちょうど前回、水脹れが出来た場所だ。

立ち止まって、紐をギュッと締めなおし、靴をしっかり固定すると、一時的に治まる。
しかしまたすぐにムズムズしてくる。
痛いという程ではないのだが、歩くたびに摺れてヒリヒリする感じ。
デパートのトイレに逃げ込み、ブーツを脱いで靴下をめくってみた。

左足のかかとの内側部分が赤くなり、早くも表皮がたるみはじめている。
水脹れになる一歩手前の状況だ。
すぐに上から靴擦れ用のバンドエイドを貼った。
反対側の足も、ほど無く同じ事になると思い、そちらにも貼る。

靴下も摺れており、その部分が少し薄くなっている。
靴の中を見ると、削れた靴下の繊維が丸くなって、その辺りに付いている。
ちゃんと靴擦れ防止用として売られている厚手の革を貼ったのに、結果は同じになってしまった。
靴の形そのものが、足と合っていないのだろうか。

再度歩き出したが、バンドエイドを貼ったにも関わらず、足に痛みが出始めた。
それほど摺れているようには見えないのだが、バンドエイドでも防げないほどの摩擦があるようだ。
じっくり見ても解明できないのだから、かなり深刻な靴擦れといえる。
とにかく歩く距離が少しでも短くなるよう、ルートを考えながら、何とか自宅まで帰ってきた。

さて、何が問題なのだろう。
靴下を脱いでみると、貼ってあるバンドエイドが、両足とも下からめくれ上がりかけている。
厚手の靴下を履いていたにもかかわらずだ。
足を動かすたびに、その方向に強い摺れが発生しているらしい。

靴の内側に貼った革が、起毛タイプのスエードだったのも悪かったのかもしれない。
むしろ、滑りのいいなめらかな革に交換してみるか。
まだしばらく、この靴との戦いは続きそうだ。
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