変化


D800E + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

大きな画像

サフィール・ノワールのコードヴァン・クリームが気に入って、このところよく使う。
同シリーズに共通の四角い瓶に入れられたクリームであるが、消費量も多く、どんどん減っていく。
濃厚な質感と、鈍い光沢・・・
クロムエクセルの特質を、強調したような仕上がりが面白い。

ところがこのクリーム、もう少し慎重に扱うべきだとわかってきた。
手持ちのクロムエクセルの靴に、端から塗り込んでみたのだが、シュー・アンド・コーのロングウイングチップに使ったところ、一気に革の色が変化してしまったのだ。
明るめのブラウンだった靴が、一回塗っただけで、赤みの強いダークブラウンに染まってしまった。
急激な変化にビックリした。

コードヴァン・クリームというより、革との相性の問題かもしれない。
クロムエクセルが、こんなに染まりやすい革とは知らなかった。
同じクロムエクセルでも、オールデンのブルーチャーやウルヴァリンの1000マイル・ブーツに使った時は、色がしっかりする印象はあったが、ここまでの変化は感じなかった。
もっともあちらは最初から色の濃いブラウンであるが・・・

当初、シュー・アンド・コーのクロムエクセルの色は、微妙な斑のあるミディアム・ブラウンであった。
それがまるで日焼けサロンで焼いたかのように、気持ちいいくらい一気に茶褐色に変化した。
一回塗っただけだから、日焼けサロンでも、ここまで上手くは焼けまい(笑)

昔ガンベルトをオーダーした時は、まずは色付け無しのナチュラル仕上げで作ってもらい、その後丹念にニートフットオイルを塗り込み、色が茶褐色に変化するのを楽しんだ。
その行為を仲間内では「焼く」と呼んでいた。
ホームセンターのレザークラフト売場では、ヌメ革用に色を濃くして楽しむ専用オイルまで売っている。
しかしそれが「革にとっていいことではない」という考え方もあるようで、特に靴に関しては、色を濃くしてしまわないように気をつけるように・・と書かれた注意書きを読んだこともある。

今回いきなり出現したこの茶褐色は、個人的には好きな色である。
実は赤みの強い、濃いブラウンのウイングチップを、しばらく前から探していたのだ。
予期せぬタイミングで、それが手に入ってしまった感じだ(笑)
正直なところ、けっこう気に入っている。


↑ ニートフットオイル配合のサフィール・ノワールのコードヴァン・クリームで
いきなり濃厚な茶褐色に色が変わってしまったシュー・アンド・コーのクロムエクセルのロングウイングチップ

↓ 下はクリームを与える前の状態

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )