お経


D800E + AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G

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叔母の納骨式に参加してきた。
池上にある大きなお寺で行った。
朝早くから出かけて、ほぼ一日かかった。

叔母の家族の菩提寺なので、今まで法事などもここで行っているが、お経のクオリティが高くて驚いたことがある。
400人収容できるという広いホールで、複数の僧侶が、楽器を叩きながらお経を読む。
建物の音響効果が効いていて、打楽器の低音がリズミカルに響き、ホール全体にお経の声がうねりながら滞留する。
強い高周波を放つ鉦の音は、不思議なほど近くに聞こる。
そこに線香の煙が渦巻くのであるから、宗教的なパワーをかなり強烈に感じさせる。
そのうっとりするような体験を、今日もしてきた。

僕が産まれた頃亡くなった有名なプロレスラーのお墓がすぐそばにあり、今日も名所案内を手にした見物客が来ていた。
お寺というのは、多くが坂の上にあるが、あれは昔から安全な場所ということだろうか。
東京は坂が多いが、この辺りもその代表といえる。
勾配のある階段や坂道を、何度となく上り下りした。
母親が高齢なので、Mrs.COLKIDが寄り添って移動した。

靴は、先日結婚式にも使用した、スコッチグレインのインペリアルⅡのストレートチップ。
以前専門家にお願いして、磨いてもらった靴である。
ヨーロッパ製のエクストラボックスカーフが素晴らしく、極めてしなやかな履き心地で、表面はピカピカに輝いている。
こういう集まりに、あまり輝く靴もどうかと思ったが、何しろ磨いてない靴というものを持っていないのだから仕方が無い(笑)
勿体無いが、表面をタオルで拭い、少し光を鈍らせてから履いた。

つくづく思ったのだが、礼服用の靴というのも、やはり2種類用意する必要があるのではないだろうか。
形こそ同じストレートチップでも、結婚式と葬式では、靴の仕上げ方を正反対にする必要がある。
そもそも結婚式と葬式で同じ靴を履いていくというのも、相手に失礼なのではないか・・・
何て、もうひとつ欲しいので言い訳を考えただけなのだが(笑)
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