フランス御三家


D2X + Ai AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8D

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ずいぶんと時計ベルトを集めた。
しかし安価な既製品は、やはりそれなりの物なので、現在は少し高級なフランス御三家のものを中心に購入している。
ジャン・ルソー(1954年創業)、ジャン・クロード・ペラン(1984年創業)、カミーユ・フォルネ(1945年創業)だ。
それぞれがこだわりのある高品質な製品を製造する会社で、超高級腕時計メーカーにもベルトを供給している。

これらの会社の製品は、どちらかというとオーダー品、すなわち特注が基本となる。
自分の時計に合わせて、好きな色と素材の一品もののベルトが作れるなんて、革フェチにとってはたまらない魅力である。
しかし同時に自分のセンスを問われることでもあるのだが・・・
高価で完成までに時間がかかるのも、オーダー品の持つネックといえる。
そのために注文するのを少々躊躇することも多い。

その中でカミーユ・フォルネは、国内にある程度在庫を持っているようで、比較的短い日数で取り寄せられる場合がある。
好みに合ったものがない時はオーダーになるが、その場合完成までに約3ヶ月を要する。

カミーユ・フォルネは老舗でありながら革新性も持つメーカーで、合皮などの特殊な材料も積極的に取り入れている。
一般的な皮革以外にも、コノリーやヴォーグレネ、ロリカ、エナメル、サテン素材などがラインナップされている。
バネ棒は簡単に取替えが可能なアビエ仕様が標準になっている。
カミーユ・フォルネの在庫品の中に、時折欲しい物がみつかり、待たなくて済むので少しずつコレクションが増えていっている。

ジャン・クロード・ペランはオーダー品が基本だ。
ところが時計店を回ると、既製品としてJ.C.ペランの在庫を持っている場合がある。
試作などで作られたものが、時折先方から入手できることがあるらしく、それらが在庫限りで割安で売られているのだ。
しかもペラン氏自身が現場で作っていた頃の、貴重な作品も含まれているという。
その中から欲しい物がみつかったら「即、買い」であるが、少し以前のベルトの流行に合わせてある場合が多く、厚みの薄いベルトが中心になるようだ。

ペランのよさのひとつは、ドームタイプのふたコブ型の立体的な形状を選べるところだろう。
迫力のある外観となり、厚みのある時計と組み合わせるとバランスが取れる。
ラインナップにカーフ系の皮革の展開が非常に多いのも特徴。

都内のお店にJ.C.ペランのデッドストックがあるのを見ると、在庫限りということもあり、ついつい購入してしまう。
そのため現在のところ、御三家の中ではペランを一番多く持っている。

ジャン・ルソーは基本的にすべてオーダー品だ。
ただし何と通常発注後3週間程度で完成してしまう。(忙しい時はもう少しかかるようだ)
本国で修行を積んだ技術者が日本国内で製造しているからだという。

銀座のスウォッチビルの裏手にジャン・ルソーの高級な直営店があるが、節電のため日曜日に休んでいることもある。
(ちなみにスウォッチビルのエレベータは凄いから、一度行かれてみることをお勧めする)
そんな時は和光の地階の時計売り場でもオーダーすることが出来る。

ジャン・ルソーはワニ系の素材の色が豊富で鮮やかなのが特徴で、作りも非常にしっかりしている。
使用した限りでは、裏材として選択できるアンチスエット材の感触が良く気に入っている。
ただしベルト幅が16mmを超えると追加料金が発生し、価格がどんと跳ね上がる。
そういう意味で御三家の中では一番高級品かもしれない。

直営店にたまたま欲しい物があれば別なのだろうが、基本的にすべてオーダー品になる。
そのため今のところコレクションは増えず、一本しか持っていない。
しかし手持ちのアクアテラの標準として、ジャン・ルソーのツヤ消しアリゲーターを付けているので、実際には一番使用頻度の多いのがこのメーカーの製品だ。
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