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D3X + PC-E NIKKOR 24mm F3.5D ED

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日光では主にニコンのシフトレンズとツァイスのディスタゴン21mmを試してみたが、それぞれの特徴がわかった。
個人的には各レンズに次のような感想を持った。

ツァイス・ディスタゴン21mmF2.8は、誇張感のないさっぱりとした画質で解像度が非常に高い。
画像の隅々まで解像し、精密な水彩画のようである。
それでいて描写は自然で、頭が記憶しているその場の印象に近い表現をする。

一方ニコンのPC-Eは、対照的に油彩のように濃厚に発色する。
最新設計のレンズらしく、特に24mmの解像度は非常に高い。
コントラストが強めであることと、ピントリングの回転の比率の問題か、ライブビューでピントが合わせやすく感じられる。

ニコンのピクチャーコントロールは、彩度やコントラストを強く出す傾向を感じる。
今回は暗い場所が多かったこともあり、ピクチャーコントロールのナチュラル・モードを選んでも、彩度が強く出過ぎる印象を持った。
最初に濃くしておいて、それを抑える方向で調整するということか。
もっともディスタゴンだと同じナチュラル・モードでもそれほど濃厚にはならないので、レンズを含めた色作りがなされているのかもしれない。

以上はあくまで僕の記憶色を基準にしての話である。
実際に撮影の現場で、実物の色をじっくりと観察してみると、意外に記憶よりも彩度が高いことに気付く。
記憶色は個人で差異があるので、人によっては濃厚なニコンの方を、よりリアルであると感じる人もいるかもしれない。
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