炭素繊維強化樹脂


AF-Sニッコール ED 400mm F2.8D。
探していた炭素繊維強化樹脂製ボディの超望遠レンズだ。
最新のVR付きモデルから見ると2代前にあたる。
悩んだ末、このタイプを買うことに決めた。

超音波モーターを使ったAF-Sニッコールの400mmF2.8には3種類ある。
AF-S以降のモデルはすべて収差補正が良好で、どれを選んでも間違いないという。

新しいVR付きは僕には必要ない・・・というか高くて買えない(笑)
残る2機種のうち、古い方のこのモデルは、短い期間売られたが、すぐにマグネシウムボディのII型に取って代わられた。

当時、このカーボンタイプを新品で購入されたK師匠は、買ってすぐにモデルチェンジしてしまい、しかも新型の方が安かったので、かなりがっかりされたという。
しかし後になって、本当はカーボンの方が振動には強いのだが、コストが合わなくてモデルチェンジした・・ということがわかった。

それで僕も炭素繊維強化樹脂製のモデルをさがしていた。
今回少々高かったが、ほぼ新品のような綺麗な個体だったので、購入することに決めた。
このクラスのレンズは、アマチュアで使用している人は限られるため、プロがハードに使ったボロボロのものも多いのだ。

残念ながらこの天候で、まだ何も撮影していない。
専用のケースに収められ、あのVR200mmF2より二まわりも大きいボディは、気持ちと条件が揃わないとちょっと持ち出すことが出来ない。
写真がアップできるのは、まだだいぶ先になりそうだ。

悪名高き台座部分はやはり相当貧弱で、シャッターを押すとファインダーの像が揺れるのがわかる。
ルールスレット氏はこれが酷すぎるという理由で、このレンズを評価不能としているほどだ。
早速RRS社に専用プレートを注文したが、それだけでは改善にはならず、何らかの補強パーツを作らなければダメだろう。

当然三脚もそうとう重量級が要求されるが、超望遠レンズで停止している被写体を撮ることは少なく、可動式のヘッドが必要になる。
この前K師匠にお借りした油圧ヘッド付きの5型を、しばらく使わせていただこうと思う。

本体を購入するだけで大変な思いをしているが、付随して周辺機器の充実にお金がかかる。
技術的にも高度なものが要求されるし、自分で部品を作るといった創意工夫も必要、まさに泥沼に足を突っ込んだ感じだ。

しかし恐らくD3と組み合わせて一番面白いレンズであろう。
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