三脚座


仕事が忙しくて帰りが遅く、たまの休日も雨ばかり・・・せっかくの200mmだが、使う時間が取れない。
せいぜい大きな専用ケースから引っ張り出しては眺めてみる程度だ。

本体がかなり重いので、ちょっと出すのも一苦労だし、神経を遣う。
こいつを屋外で振り回すのはさぞや大変だろう。

このレンズを買って最初に問題になったのは三脚座である。
オリジナルの三脚座が貧弱なのはわかっていた。
あらかじめReally Right Stuff社に注文してあり、すでに届いている。

下の写真の奥側がニコンのオリジナルで、手前側がReally Right Stuff社製。
ちゃんとニコンのVR200mmF2用として用意されているのだ。
オリジナルとは長さがだいぶ違うのがわかる。

ニコン製の三脚座の出来が悪いのは有名で、ルールスレット氏も200mmF2の評価の項で「レンズの性能があまりに良いので、三脚座の出来が悪いのは、今回だけ見逃すことにした」と述べているほど。
しかしレンズの出来が良い分、三脚座の出来の悪さが目立つのも確かだ。
オリジナルは小さい上、ネジ1本で三脚に結合する構造なので、どんなにしっかり締め付けても、使っているうちにネジが緩んできて、レンズが左右に振れ出してしまう。
これほどの性能を持ったレンズの固定具としては、あまりにお粗末である。

早速Really Right Stuffのものに取り替えてみたのが上の写真である。
台座本体のサイドに溝が切ってあり、そのままクイックシューに固定できるようになっている。
しかしレンズとの接合部分の貧弱さと固定方法(小さいネジ4本)は変わらないので、心細い印象は拭えない。

このレンズばかりではないのだが、三脚座からかなり離れた空中にカメラのボディが何のサポートもなく浮く・・という設計自体に疑問を感じる。
しかもその先端部にくっついているボディこそが、強烈な振動の発生源なのである。
素人が見たって「大丈夫なのだろうか?」と思うだろう。

今まではそれほど気にしなかったが、今回の200mmF2から振動の悪影響を強く感じるようになった。
多分本体が重量級なので、重量バランスが今までのレンズとは異なるのだろう。
シャッターを切った瞬間に揺れたのがわかり、実際そういう時は写真がぶれている。
かといってVRをONにすると急に平凡な画質になってしまうので、これは使いたくない。

とにかくカメラのボディもしっかりと固定し、レンズ本体と2点留めにしたい。
現在はそのためのアクセサリーを物色中。
海外製でそういう製品がいくつかあるようだ。

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