色収差


Capture4の色収差補正のフィルターだが、ボタン一発で収差がフッと消えてしまうのは前にも書いた。
非常に便利で有効なフィルターであるが、なぜかスイッチがCapture4のツールパレット上にない。
わざわざメニューから呼び出してやらなければならず、そのため時折かけるのを忘れてしまう。
フィルターの性格上画像を加工する前にかけてやらなければならず(じゃあないかと勝手に想像しているだけだが)、忘れたときは面倒なのでそのままにしておくことも多い。

ところが先日知人より、このフィルターは呼び出した写真すべてに自動的にかかるような設定にできるという指摘を受けた。
ツールのオプションで、色収差のボックスをオンにしていけば、すべての画像がフィルター処理されてから呼び出される。

ということは、それほど常用すべき機能である、ということだろうか?
画質の劣化は今のところ認められないので、このフィルターはどの写真にもかけるべきである、ということなのか?

そう考えると、今後のレンズ設計の方針や将来の姿がおぼろげながら見えてくる。
色収差が出るかどうかは二の次にして、とにかく解像度重視で設計する。
ぼかしたり味を付けたりは、後からいくらでもできるのだから、もとデータはクオリティを最重視する。

ちなみにニコンのレンズはLBCASTで受けることを前提に設計しているそうだ。
CMOSはやはり一時しのぎで、将来はLBCASTになってしまうのだろうか?
個人的にはD70くらいの大きさのボディで、連写性能はほどほどでいいので、LBCASTで800万画素くらいのボディを出してくれればすぐにでも買うのだが・・・
そうなるとD2Xの出番がなくなってしまうか・・・?

D2X + AF-S DX Zoom Nikkor ED 17~55mmF2.8G(IF)
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ステッパー


ところで今日K師匠と交わしたニコンについての会話・・・
(勝手な想像が混じるので間違っているかもしれません)

ニコンというとカメラメーカーという印象が強いが、最近まで売り上げの9割くらいをステッパーの技術で上げていた。
ステッパーには写真用とは桁違いの技術が要求され、たとえば10メートル四方もあるようなパターンを撮影して、指先より小さい半導体にまで縮小してにじみが皆無というような解像度が要求される。
(最新の機械では、空気の揺らぎが縮小の邪魔をするので、空間に「純水」が張ってあるそうだ)

そのための撮影レンズがウルトラマイクロニッコールで、これはレンズの径が40cmくらいある。
その加工は職人の手作業ではもはや完全に不可能な領域にあり、プラズマ加工機を使い原子レベルで皮1枚を剥ぐような加工を施す。
高価なプラズマ加工機が一般の写真用レンズの製造に使われているとは思えないが、現在の明るく巨大なニコン製の望遠レンズ群は、その驚くべき性能と、価格が一気にはね上がことを考えても、もしかすると製造工程で使われているかもしれない。(ニコンとしては将来は一般の写真用レンズの加工にまで使う予定らしい)

現在の液晶テレビのパネル製造にもこのミクロの加工技術が使われており、ニコン製の加工機を家電メーカー各社(海外も含む)が順番に回してもらっている状況らしい。
しかもニコンのバックにはかの三菱が付いているので、メカはもちろん素晴らしいが電気系も予想外に強い。

何が言いたいかというと、要するに写真用レンズは、これらの技術に比べ相当低い次元の製品ではないかという事だ(笑)
よくどこのメーカーのどのレンズの方がいい・・・なんて話しをしてきたが、もしかしたらニコンにとっては極めて幼稚な内容だったのかもしれない・・・

というような話をしたけれど、あくまで想像なので、どこまで正しいかはわからない。あしからず(笑)

D2X + Ai Nikkor 105mm F2.5S
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曇りのち時々雨


山田さんがAiニッコールの105mmをお気に入りのようなので、僕も久々に防湿箱から出してきて、その辺を撮ってみた。
久しぶりに触れると、ずっしりと重いレンズだ。
今でも現役の製品だが、中古で比較的安く入手できる。
これだけ写ればかなりのお買い得だと思う。

ところでK師匠が、ついにD2Hsを買われた。
CMOSのD2Xが薄口なのに対し、LBCASTのD2Hsは色が濃く記録される傾向があるので、補正の際むしろそれを抑える加工をするらしい。
最初から色のりがいいので加工しやすいそうだ。

RAWデータのまま機関銃のような勢いで連写できるので、撮影の現場ではまわりのカメラマンが音に驚いて振り回されるという(笑)
400万画素しかないので、パソコン上では非常に快適に動くが、せめて800万画素くらい欲しかったというのが正直なところ・・・
緑色の再現がかなりいいようなので、そのうちD2Xと同じ条件で撮影して比較してみたい。

D2X + Ai Nikkor 105mm F2.5S
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