シネマ日記

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ドラゴンタトゥーの女

2012-03-07 | シネマ た行

スウェーデン版の「ミレニアム~ドラゴンタトゥーの女」は公開時に見に行こうと思ったのだけど、時間が合わず行けずじまいでレンタルもまだしておらず、原作も読んでいないのでこのシリーズはこれが初見になった。

とにかくオープニングの映像がカッコ良過ぎる!ツェッペリンの「移民の歌」をカレンOがカバーした曲が流れ、本格的なPV顔負けの映像が流れる。さすがPV出身のデヴィッドフィンチャー監督。この映像をいつまでも見ていたいような気にさせられたが、おっと映画を見に来たんだった。オープニングの映像から一気に映画の世界へ突入し、爆走開始!かと思ったのだけど、映画そのものが始まるといたって普通な雰囲気で始まった。

「ミレニアム」誌の記者ミカエルダニエルクレイグが大富豪ヘンリックヴァンゲルクリストファープラマーに依頼され40年前に失踪したヘンリックの兄の孫娘ハリエットの事件の真相を追うことに。捜査の途中、ミカエルは一風変わった調査員リスベットルーニーマーラの助けを借りることにする。

40年前の少女失踪事件が思わぬ連続少女強姦殺人事件へとつながっていく過程がなかなかに面白い。ただの謎解き話としても十分に面白い要素を持っている物語である。しかし、この物語のもっとも重要なファクターは当然ドラゴンタトゥーの女リスベット。黒づくめの服装で個性的な髪型、全身ピアスとタトゥーだらけ。必要最低限以外のことは話もしないリスベット。いわくありげな過去を持っていそうな女。

…そうなんだよなー。見に行く前に当然期待するのはリスベットのキャラでしょう。そこがねー、ちょっとワタクシが期待した以上のものではありませんでした。期待値が高すぎたというのはあると思うのですが、リスベットにはもっと見ているこちらまでもが恐怖を覚えるような暴力性と見ていてヒリヒリするような危険な肌感覚があるのかと思っていたのです。確かに自分をレイプした男へ報復するシーンは良かったけど、ミカエルに対して結構簡単に心を開くんだなぁと意外に思いました。ミカエルとセックスするのはいいんですよ。あれが彼女の通ってきた性への感覚だと思うし。それがね、セックスだけの関係なら良かったんですが、なんか簡単にミカエルのこと好きになっちゃったのがどうもなぁ。あれじゃ、単なるファーザーコンプレックスの寂しい少女ってだけになってしまった気が。いや、確かにリスベットは「ファーザーコンプレックスの寂しい少女」なんでしょうけど、それを簡単に見せてしまうタイプじゃないと思ってたんで。

確かにハリウッドの女優にとってこの役を演じることはリスキーであるに違いない。外見だけでも過激なのに、レイプシーンや全裸でのセックスシーン、暴力シーンを演じなければならない。だから映画の中のリスベットに少しがっかりしたからと言ってルーニーマーラがすごく頑張っていたことには変わりないと思うけど。何十回とテイクを撮ることで有名なデヴィッドフィンチャーですが、レイプのシーンとか何十回も撮らされたのかな?実際どうだったのか知らないですが、その辺は少ない回数で切り上げてほしい気がしますね。

最後にリスベットが大物実業家の不正なお金をすべて横取りしちゃいますが、リスベットは天才ハッカーなんだし、あんなことができるなら何も後見人にブロウジョブしてまでお金をもらう必要はなかったような気がしますが、リスベット自身も不正でお金を得るよりも彼女としてはきちんと自分のお金を後見人からもらって真っ当に生きようと心掛けていたからなのかなと思ったりもしました。

上映時間が2時間38分もあって驚いてしまうんですが、全然長くは感じませんでした。期待したようなスピード感というものはあまり感じませんでしたが、ミカエルとリスベットが別々に行動しているときなのどの切り替えや進行が非常にうまく飽きることなく見ることができました。犯人を追いかけていこうとするリスベットがミカエルに「殺していい?」と聞くシーンはちょっと可愛かった。全体的にリスベットは意外と可愛い印象でした、なんて言うとあんなエログロの映画で?って思う方もいるかもしれませんね。ワタクシは結構好きなんですが、エログロが嫌いな方にはあまりオススメしない作品です。

最後まで見て最初のオープニング映像が一番良かったって言ったらこの映画のファンの方に怒られちゃいそうですが、あまりにもカッコいいのYou Tubeからダウンロードしようと思っています。

あまり良い事を書いてないですが、3部作ということでこれからの2作はやはり楽しみですね。この先リスベットのキャラがどうなっていくのか?ミカエルとの関係もどうなっていくのか楽しみなシリーズができました。またスウェーデン版もレンタルしてみようと思います。



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