1962年の中国の片田舎。草ぶき屋根の小学校に通うサンサンツァオタン。お父さんトゥユアンはこの学校の校長先生で、サンサンは素直に甘えさせてくれない父親には少々不満気味。中国の人気作家が自分の子供時代を振り返ったエピソードを綴った小説の映画化らしい。そのため、ひとつの大きな筋ではなく、サンサンたちの日常を通していくつかの小さなエピソードがつまっている。
隣町から越境入学してくる女の子ジーユエウーチンチンやはげ頭のルーホーシュイイェンチン、優等生でお金持ちのトゥシオカン、担任のジャン先生。時代や国が違えども、「あークラスにこんな子おった、おったー」っていうような子たちがいっぱい出てくる。
はげ頭の(というか病気でなんだけど)ルーホーのことを学校の先生までもが教育委員会や世間に隠そうとするのはかなり抵抗を感じる行為だった。これは、地域や時代が関係しているとは思うけど。現代でももちろん障害者差別はあるけど、昔は「それは悪いこと」っていう認識さえなかったもんね。そんなルーホーが自分の尊厳をかけて小学生ながら戦っている姿には感動を覚えたし、主人公サンサンもそのときのルーホーをまぶしい目で見ていて好感が持てた。
ジャン先生の恋も子供らしい目線で描かれていてかわいいかったりして、自分でも「あー、今から考えるとあのときの大人の事情ってこういうことやったんかなぁ」とか誰でも当てはまるような経験がありそうだ。
お金持ちのトゥシオカンの家が倒産して、学校に来れなくなって、校門のところで自分のクラスメートたち相手に文房具を売らないといけない境遇になってしまうところなんて胸が張り裂けそうだった。トゥシオカンがまだ学校にいた頃、一緒に起こしてしまった火事のとき、サンサンをかばってくれたのに、彼が去ってから本当に大切な友だちだったことに気付きサンサンは学校に来れない彼のために学校の教科書やノートを全部写してあげようとする。そんなサンサンのけなげな行動に涙した。サンサンはいたずら好きで、おちょけで、勉強もたいしてできないし、火事の時自分の罪を告白することもできなかった意気地なしだけど、心根はすごく優しい子なんだなぁと思うとなんか涙が出たなぁ。
そんなサンサンは重い病気になってしまい、それまで家でも校長先生の顔を見せていることが多かった父親が別人のように必死になり、サンサンが「これだったらずっと病気でもいいなぁ」と思うほどの優しい父親になった。いくら、職業上厳しい父親も子供が病気になれば必死になるのは当然のことなんだろうけど、子供からしてみたら、甘えたかったお父さんにやっと甘えられるならずっと病気でもいいなぁなんて考えてしまうのも仕方ない。もちろん、方々を周って息子に効く薬を探してくれるお父さんの期待に応えようと苦い薬も我慢して飲むのだけど。最後に息子の病気が良くなった証としてきれいな色のおしっこが出るんだけど、それを顔に浴びるお父さんにはさすがにちょっと引いてしまったけど、親ともなれば、それくらいいとわないくらいの嬉しさだったんだろう。
中国映画にはよくある子供たちのほのぼの話しだし、古すぎて懐かしいとは思えない年代だけど、そこには何か普遍的な雰囲気が流れていて、これを見たら昔の同級生に連絡したくなってしまう人もいるんではないでしょうか?
隣町から越境入学してくる女の子ジーユエウーチンチンやはげ頭のルーホーシュイイェンチン、優等生でお金持ちのトゥシオカン、担任のジャン先生。時代や国が違えども、「あークラスにこんな子おった、おったー」っていうような子たちがいっぱい出てくる。
はげ頭の(というか病気でなんだけど)ルーホーのことを学校の先生までもが教育委員会や世間に隠そうとするのはかなり抵抗を感じる行為だった。これは、地域や時代が関係しているとは思うけど。現代でももちろん障害者差別はあるけど、昔は「それは悪いこと」っていう認識さえなかったもんね。そんなルーホーが自分の尊厳をかけて小学生ながら戦っている姿には感動を覚えたし、主人公サンサンもそのときのルーホーをまぶしい目で見ていて好感が持てた。
ジャン先生の恋も子供らしい目線で描かれていてかわいいかったりして、自分でも「あー、今から考えるとあのときの大人の事情ってこういうことやったんかなぁ」とか誰でも当てはまるような経験がありそうだ。
お金持ちのトゥシオカンの家が倒産して、学校に来れなくなって、校門のところで自分のクラスメートたち相手に文房具を売らないといけない境遇になってしまうところなんて胸が張り裂けそうだった。トゥシオカンがまだ学校にいた頃、一緒に起こしてしまった火事のとき、サンサンをかばってくれたのに、彼が去ってから本当に大切な友だちだったことに気付きサンサンは学校に来れない彼のために学校の教科書やノートを全部写してあげようとする。そんなサンサンのけなげな行動に涙した。サンサンはいたずら好きで、おちょけで、勉強もたいしてできないし、火事の時自分の罪を告白することもできなかった意気地なしだけど、心根はすごく優しい子なんだなぁと思うとなんか涙が出たなぁ。
そんなサンサンは重い病気になってしまい、それまで家でも校長先生の顔を見せていることが多かった父親が別人のように必死になり、サンサンが「これだったらずっと病気でもいいなぁ」と思うほどの優しい父親になった。いくら、職業上厳しい父親も子供が病気になれば必死になるのは当然のことなんだろうけど、子供からしてみたら、甘えたかったお父さんにやっと甘えられるならずっと病気でもいいなぁなんて考えてしまうのも仕方ない。もちろん、方々を周って息子に効く薬を探してくれるお父さんの期待に応えようと苦い薬も我慢して飲むのだけど。最後に息子の病気が良くなった証としてきれいな色のおしっこが出るんだけど、それを顔に浴びるお父さんにはさすがにちょっと引いてしまったけど、親ともなれば、それくらいいとわないくらいの嬉しさだったんだろう。
中国映画にはよくある子供たちのほのぼの話しだし、古すぎて懐かしいとは思えない年代だけど、そこには何か普遍的な雰囲気が流れていて、これを見たら昔の同級生に連絡したくなってしまう人もいるんではないでしょうか?
中国映画の中には、日本人にも懐かしい、と思わせてくれる映画が結構ありますよね~。
TBさせていただきましたm(_ _)m
中国映画は現在が舞台のものでさえ、日本人には懐かしい感じがするときがありますね。少し前っていう設定も多いですが。