シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

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キャプテンフィリップス

2017-09-22 | シネマ か行

2009年ソマリア海域を航行していたアメリカのコンテナ船が武装した4人の海賊に乗っ取られ、フィリップス船長トムハンクスは乗組員を守るため自らが人質となり、海賊と一緒に救命艇に乗り込む。アメリカ海軍の特殊部隊ネイビーシールズは船長救出に乗り出す。

たった4人とは言え、こちらはただの民間のコンテナ船で向こうはマシンガンを持っている。巨大なホースで放水し対抗するが、乗り込んで来られればそれ以上対抗する策はない。船長は船員をエンジン室に隠し、自分は海賊の対応に当たった。3万ドル現金であるからそれを持って帰れと言うとそんなはした金ではダメだと言う。そこで海賊たちは船長を人質に救命艇に乗ってソマリアへ向かってしまった。

トムハンクス演じるフィリップ船長の人柄が非常ににじみ出た物語だった。冒頭の妻キャサリンキーナーとの会話で自分たちの世代は真面目にさえやっていれば上に行けたが現代はそうはいかないと子どもたちの心配をしていて、簡単に今時の若者はなどと言わない明晰さを示していたし、仕事には厳しいようだったけど、それは船長として当たり前で、その当たり前の延長として、船長として彼は体を張って船員を守った。海賊たちにもあくまでも毅然とした態度で接し、ある種同情もしていたようだった。しかし、それでもやはり彼は訓練された軍人でもなんでもなかったから、何度かの抵抗は失敗に終わり自分を余計に窮地に追いやってしまったりもした。

そして、救出されたあとの震えて泣いていた姿は、真に迫っていてとても良かったと思う。あの状況で船長があまりにもしっかりした態度だったらちょっと嘘っぽくなった気がする。

被害者である船長を描く一方、加害者側である海賊たちのこともきちんと描かれていた。彼らは貧しい漁村の漁師だが、村を仕切るギャングたちに収める上納金のために海賊行為をせざるを得ないのだ。「ギリシャの船を襲ったときはかなり儲けたぜ」という海賊に「では君はいまここで何をしているんだ?そんなに儲けたのに、そのお金はいまどこに?」と聞かれ黙りこくってしまうシーンが印象的だった。虚勢を張ってはいても、彼もただ生きるためにそうしているに過ぎない。

だからと言って海賊行為が許されるわけはなく、アメリカは国の威信をかけて船長救助に全力を尽くす。シールズが本気になって海賊が勝てるわけはないんだろうけど、やはり人質がいるので下手に手を出すわけにもいかず救出までには日にちがかかってしまうが、最終的には海賊のリーダー・ムセバーカッドアブディ以外は射殺され、ムセは逮捕される。まぁこの結末は仕方ないところだろう。

こんな怖い思いをした船長も数か月休んだのちまた海に戻っています。もちろん生活のためというのもあるだろうけど、強い人だなぁ。




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