シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

日輪の遺産

2011-08-12 | シネマ な行

試写会が当たったので行ってきました。

ワタクシは日本の現代作家の作品をほとんど読まないので、この作品も原作は読んでいません。なので、原作を読んだ方とはまた違う感想になると思います。

太平洋戦争終結間近のころ、軍の秘密の命令を受け、近衛第一師団・真柴少佐堺雅人と東部軍経理部・小泉主計中尉福士誠治は座間五百一連隊・望月曹長中村獅童に警備されながらGHQ最高司令官マッカーサー将軍ジョンサヴェージの財宝を盗み出し、女学校の少女たち20名とその教師野口ユースケサンタマリアの力を借りて、南多摩の山奥にその財宝を隠すという任務に就いた。

物語は現在の望月曹長八名信夫が息を引き取り、その妻・久枝八千草薫が孫の涼子麻生久美子におじいちゃんと自分が負った任務について話して聞かせる、と同時に新聞記者のダニエル中野裕太がマッカーサーの通訳を務めた男マイケルイガラシミッキーカーチスを取材しているという日米両面から過去を振り返る形になっており、構成としては分かりやすい。(この辺りの設定は原作とかなり違うようですね)

日本軍が軍の再生のためではなく、日本の再生のためにマッカーサーの財宝を隠したというフィクションのお話は、当時の軍国主義と陸軍の体質を考慮するとちょっと考えにくい設定だなぁという気はします。もしこれが軍からの命令そのものは軍の再生のための資金であり、それを真柴少佐と小泉中尉が個人的に国の再興のために使おうとしたということだったほうが真実味が出たんじゃないかな。

浅田次郎の作品は映画化されたものしか知らないけど、この作品も随所に浅田次郎っぽい感じが出ています。いわゆる「ええ話やなぁ」って感じはすごくするんですが、全体的にお涙頂戴感は否めません。まぁ、それでもやっぱり泣いちゃうんですけどね。

この極秘の任務にかり出された12、3歳の少女たちの健気さが泣かせるんですよねー。生まれた時から軍国主義一色で洗脳された少女たちの姿が胸に痛いです。それゆえに彼女たちが選択してしまった最後の悲しい結末もとてもつらいです。これがフィクションだと分かっていてもあの時代の子たちならやりかねないことだなと思わされます。彼女たちを引率する平和主義者(当時こんな言葉が存在したか不明ですが)の野田先生を演じるユースケサンタマリアが非常に良かったですね。彼ってとてもふざけたキャラで通っているけど、こういう役をするととてもよく似合うし、彼の人間の根底にある優しさがにじみ出るような気がします。

軍国主義の時代の中、少女たちの溌剌さと野田先生、真柴少佐、小泉中尉ら大人たちのインテリジェンスに救われる思いになる作品だと思います。

中村獅童が歳を取って八名信夫になるのってめちゃくちゃピッタリやなぁとか、八名信夫ってまだ生きてたんやー(失礼!)とか、ミッキーカーチスってほんまに英語しゃべれるんやーとか、内容とは関係ないことに反応してしまったりもしました。

まぁちょっと出来過ぎ感はありますが、確かに「ええ話」ではあります。

人気ブログランキングへ


「映画」もいいけど「犬」も好き。という方はこちらもヨロシクです。我が家の犬日記「トラが3びき。+ぶち。」


コメント (2)   この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« カーズ2 | トップ | 母べえ »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (マイ)
2011-08-19 10:39:11
私は原作読みましたが、浅田次郎の書く
浅田次郎の戦争でした。

ちゃんと泣きどころでちゃんと泣かされちゃう。
映画もそんな感じだったのですね。
マイさん (coky)
2011-08-22 14:22:20
浅田次郎って人気ありますよね。
小説のほうは読んだことないんですが、彼の体験談を書いた「とられてたまるか!」はめちゃくちゃ面白かったです。

コメントを投稿

シネマ な行」カテゴリの最新記事