シネマ日記

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エリザベス~ゴールデンエイジ

2008-02-22 | シネマ あ行
一作目の「エリザベス」は1998年の作品で、当時ワタクシはカナダに留学中だった。字幕ナシで映画を見るというのは時に苦痛な作業で、サスペンスだとか、スパイものだとかになると、途端に何を言っているのか分からなくなるという感じだったけど、それでもやっぱり映画を見るのはやめられないワタクシだった。そして、この「エリザベス」も当然のように見に行ったわけだけど、当時、“ケイトブランシェット”という人がハリウッド映画界に突然、流星のごとく現れたという印象だった。ワタクシの周りにいた各国の映画好きさんたちの間でも彼女のことはウワサになっていて、「この人誰?そんなに若くないし、いままでどこでキャリアを積んできた人?」みたいな話になっていた。当時、英語の綴りでしか見たことがなくて、実際にメディアで彼女の名前が発音されるのを聞いたことがなかったワタクシたちは彼女のことを「ケイトブランチェット」と呼んでいた。そんな彼女は「エリザベス」でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされ、あれよあれよと言う間に賞レースの常連、そして押しも押されもしないハリウッドスターへと上り詰めていった。それにしても、まさか10年後に「エリザベス」の続編を同じ監督の作品で見ることができるとはまったく予想していなかった。

前作の「エリザベス」から10年。ケイトブランシェットも10年分歳を取っている。1作目も堂々たる演技だったが、今回の女王の貫禄は並々ならぬものだった。彼女がいかに素晴らしく充実した10年を過ごしてきたかが分かるのではないだろうか。この作品は、脇役も素晴らしくジェフリーラッシュクライヴオーウェンサマンサモートンと充実しているのだけど、すべての脇役をかすませてしまう迫力がケイトにあった。女王としての威厳、風格、そして、一人の女性としての孤独、寂しさ。まるで、彼女の一人舞台を見ているような気分にさえなる。脇役が主役を喰っちゃうっていうのはよく聞く話ですけどね、ここまで主役だけが目立ってしまっても許されるのはやはり女王様だからでしょうね。そこんとこ、もちろん計算した上での演技だと思います。そして、女王を威厳のある堂々とした姿だけではなくて、茶目っ気やウィットのある女性として描いたことで、女王の頭の良さをうまく表現していたと思います。

ケイト以外に目を引くのは、やはり衣装でしょうか。エリザベス王朝時代のドレス、カツラ、アクセサリー。実際の時代考証っていうのはワタクシは詳しくないですが、あのカツラのバリエーションと髪飾りの形にはビックリですね。しかし、戦のときにあんなふうに髪を振り乱して大丈夫でしょうか?戦のときこそ、普段つけていたまとめ髪のカツラにすればいいのに…なんて余計なこと考えちゃいました。あとは、スペイン国王のフェリペ2世ジョルディモリャが国王らしくなかったのが気になりました。国王の威厳が全然なくて、なんかちょっと変質者っぽい感じだったもんなぁ。

物語的には、エリザベス女王の女性としての側面と、女王としての側面をバランスよく見せてくれていたと思います。実際に起こったこととフィクションが入り混じっているようなので、そのあたりの史実を知りたい人はあとできちんと調べないといけないと思います。ラストに近くなるほど、ちょっと演出過剰かなーと思われるシーン(女王が崖に立って、壮大な音楽で引きの映像になるとことかね)がいくつかありましたけど、シェカールカプール監督の10年間の思い入れが爆発しちゃったのかなと思うことにしました。

オマケエリザベス女王が側近のウォルシンガム(ジェフリーラッシュ)が人前で結婚の話を出したと言って、二人っきりになった瞬間にウォルシンガムの頭をペシーッとはたくシーンで「プププー」と笑ってしまったのですが、隣の人にじろじろ見られてしまいました。真面目な映画だから、そんなことで笑っちゃいけなかったですかねぇ

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