シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

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ラブストーリーズ~エリナーの愛情

2015-02-26 | シネマ ら行

まず映画の内容とは関係ないのですが、最初に題名を知った時からこの「エリナー」という名前が気になっていました。「エリナー」なんて英語圏の名前では普通ないよなぁ、「エレノア」じゃないの?と思っていたら、やっぱり「エレノア」だった。じゃあなんで「エリナー」にしたんだろ?と思っていたら「エリナーリグビー」というビートルズの曲からつけられた名前の子だったんですね。そしてこの曲も「エレノアリグビー」なんだけど、きっとこの曲を最初に和訳した人が「エリナー」にしたからなんだなと納得しました。ワタクシはビートルズに詳しくないので「エリナーリグビー」という曲は知りませんでした。

「コナーの涙」を見た直後に鑑賞。こちらはエリナージェシカチャスティンが自殺未遂をするという衝撃的なシーンから始まります。あ、コナー編のあそこんとこからね~。と思いながら見ていましたが、コナージェイムズマカヴォイがお見舞いに来るシーンはありません。エリナーは病院から妹ケイティジェスワイクスラーの迎えで父ウィリアムハートと母イザベルユペールの待つ実家へ戻ります。

エリナー編ではコナーはなかなか出て来ません。エリナーが学校に通い始めて、授業中に手紙を回してくるまで。エリナー編では、コナーがエリナーを探していた間彼女が何をしていたかが語られるので、コナー編で消化不良だった部分が解き明かされる感じです。

妹、両親、学校のフリードマン教授ヴァイオラデイヴィスとエリナーの会話が中心に描かれて、妹との会話の中で初めてどうしてエリナーがコナーと離れたいと思ったかが語られます。コナーは亡くなった赤ちゃんの身の回りの物をクローゼットに放り込んで、その10分後に平然と中華料理のデリバリーの電話を掛けていた、と。些細なことに思えるかもしれませんが、悲しみのどん底に沈む彼女にとってはコナーの行動が非常に無神経なものに映ったのでしょう。コナー編で、コナーの悲しみ方を見ているこちらとしては、それは悲しみ方が違うだけで決してコナーが悲しんでいないわけではないと分かるのですが、エリナーにはそんな心の余裕はなくなっていたのでしょう。

家族や教授との会話の中でエリナーの心情がどう変わって行ったのかというのは正直なところ分かりませんでした。お母さんは妙に浮世離れした人っていう印象で、教授はとても好感の持てる女性だけど、それがどうエリナーに影響したかはワタクシにはくみ取れませんでした。

コナー編を先に見ているので、あ~ここはそうだったのかとか、ん?なんか違うぞ?とか思うシーンがいくつかありました。

コナーが実家に行ったとき、お母さんはエリナーはここにはいないと言っていたけど、実はいたんだね。コナーがお母さんにここに来たことは内緒でと頼んだのでお母さんは何も言わなかったけど、妹にばらされたとき、エリナーはお母さんに言って欲しかったみたいだった。

コナーのカフェバーに会いに行き、2人でレンタカーを借りて出かけたシーンは、2人の思い出のデートの再現だったということがエリナー編で分かります。そして、「他の人と寝た」とコナーが自ら告白したのではなく、こちらではエリナーが態度のおかしいコナーを見て「他の人と寝たのね」と察したことになっています。「君が浮気しろと言ったんじゃないか」とコナーが言い訳するのもこちらのほう。コナー編では彼が自ら告白し、その後言い訳じみたことは一切言わなかったことになっています。

コナーの浮気を知って、実はエリナーも浮気しようとクラブで知り合った男性の部屋まで行きますが、考え直して帰ります。ここは単純に男女の差という感じかな。

コナーが引き払うアパートに行き、再び結ばれたあと、「愛してる」と言ったのはコナーのほう。でもコナー編では「愛してる」と言ったのはエリナーのほうでした。お互い、相手が言ったことになっているんですよね。これはちょっと自己中じゃないの?と最初思ったのですが、自分が相手を愛しているという気持ちは自分が一番分かっているから、相手に自分を愛していて欲しいという気持ちの表れなのかもしれないなと思い直しました。

長く一緒にいるカップルは、どちらがそのセリフを言ったのかという記憶はあいまいになっていくものだと思います。だから、この記憶の違いもどちらかが嘘を言っているとか都合よく記憶を変更しているとかそういうことではなく、よくあることなのかもしれないなと思います。

そして、中途半端だったコナー編のラストシーン。フランス留学から帰って来たエリナーがコナーの後をつけ最後に声をかけて終わります。良かったー、声かけてくれて。消化不良じゃなかった。

男女どちらも見たのですが、どちらか一方に強く共感するということはなかったかな。どちらの気持ちも分かるという面もありました。でも、やっぱり夫婦という単位として、どんな理由があったにせよ勝手に行く先も告げずに失踪するというのはルール違反じゃないの?とエリナーに対してもやっとする部分があります。

ジェシカチャスティンの赤毛が美しくてロングもショートも良かったです。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは。 (オリーブリー)
2015-03-21 15:41:19
初めまして。
似たような感想です(笑)
私がマカ贔屓なものですから、エリナーがちょっと分からず屋な感じもしてしまって、同じ女としてあまり共感できませんでしたが、それぞれの作品で、ニュアンスに変わりないけれど、セリフや見えてるものが違うのは面白かったです。
そうですよね、あのフランス人のお母さん、いつもワイン片手に浮きまくりでしたよね(苦笑)
オリーブリーさま (coky)
2015-03-24 11:13:42
コメントありがとうございます。

ワタクシはジェームズマカヴォイ、ジェシカチャスティン、どちらも好きなので嬉しい組み合わせでした。

>それぞれの作品で、ニュアンスに変わりないけれど、セリフや見えてるものが違うのは面白かったです。

そうですね。見落としている部分もあると思うので
同じシーンを見比べてみたいです。

>あのフランス人のお母さん、いつもワイン片手に浮きまくりでしたよね

本当に。彼女なりに娘を思いやってはいるんでしょうけど、エキセントリックな感じでした。

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