シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

ベント~堕ちた饗宴

2005-06-28 | シネマ は行
これは、大昔リチャードギアも演じたことのあるブロードウェイの舞台の映画化作品。
まだ、有名になる前のクライブオーウェンが出ています。えっ?まだ有名ちゃう?「キングアーサー」に出てた人です。そして、新作は「クローサー」と言えばなんとなく分かる?

時代は第二次世界大戦中。ヨーロッパ。ナチスに捕虜にされたゲイカップルのお話です。ナチスはユダヤ人、政治犯よりも下のランクの位置づけでゲイの人たちを捕虜として収容所に入れました。毎日意味のない労働をさせられ飢えと寒さの中でお互いに触れられないまま愛を交わす二人。どんなに虐げられても。もう二度と触れ合えることができなくても。

人はどこまで他人をそして自分を愛せるだろうか。

ナチスがゲイを集団で捕らえ移送する最中、一人をリンチしながらその恋人に名乗りをあげさせようとします。その恋人は名乗り出れば殺されると息をひそめて自分の恋人がなぶり殺されるのを直視できずに身を縮めてぶつぶつと"This is not happening. This is not happening..."(これは現実じゃない。これは現実じゃない。)と何度も何度も繰り返しています。


誰も彼を責めることはできないと思います。


「自分なら。。。どうするか。。。?」

誰もが問いかけずにはいられないでしょう。


オマケ
物語の前半にほんのチラッとだけ(こっちは本当に有名になる前の)ジュードロウが出ています。ファンの方は探してみて下さい。あの美貌ですもんね、簡単ですかね。