3.11

あれから1年。

自分が試合をしているなんて1年前は想像もできなかった。

しかも、被災地である岩手で。

アウェーでの試合だったのですが、
僕は何か温かさを感じていました。

岩手のチームがどれほどの努力をしたか、
震災からチーム誕生まで。
とても大変だったと思います。

そして仙台のチームも復活しましたよね。
本当に心から尊敬します。


昨シーズンの開幕戦は仙台の石巻でした。

石巻ももの凄い津波の被害を受けていて、
震災後に行った石巻は別の世界でした。

これが現実なのかも受け入れられず、
ただ、茫然と景色を眺めていたのを覚えています。

この震災で、津波で、
沢山の方々が亡くなり、今なお行方不明の方々がいる中で、
1年という歳月で、人をどれだけ強くしたのでしょうか?

どれだけ人に優しくなれたのでしょうか?

昨シーズンの途中に震災の影響で、
東京アパッチがシーズンを参戦しない事を発表してから
募金活動をしていく中で、
僕は人の温かさに触れました。

少なからず東京も被害がありました。
でも、被災地のためにと沢山の募金をいただきました。

今回も会場で募金活動をさせてもらいました。

やはり、あの揺れ、津波の怖さなど、体験した人にしかわからないもの。
どんなにTVで映像をみても、実際はあの何百倍もの恐怖があったんだと思います。

そんななかで、今日会場で
「被災地から来ました。がんばってください!」と声をかけられたときに、
(しかもお土産までいただきました)
自分がプロバスケットボール選手としてバスケをする意義を強く感じました。

石巻に行った時には、避難所の校庭でバスケをしました。

もちろん僕らの事なんかしりません。

それでも、

「来てくれてありがとう!」

「本当にうれしい」

と言われた時には、
何か俺自身が励まされている錯覚に陥ったと同時に、
バスケをすることで、人を励ませるんだと、
プロ選手としてプレイすることで色々な‘何か’を感じてもらえるんだと改めて知りました。

自分が好きな事を職業にしていて、喜んでもらえたり、
沢山の人に応援、サポートしてもらえる。
こんなに幸せな事はありません。

だからこそ、前を向いて行かないときけませんね。

自分の悩みなど‘命’に比べれば、本当に小さな事。

背伸びもせず、ありのままの自分でいいと。

過去は過去。

俺には未来しか待っていない。

その未来も自分で作るもの。

自分の価値は自分で決める。

3.11に試合が出来た事。自分がバスケを出来ている事。
その環境がある事に心から感謝します。

忘れるはずもないこの日に。





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