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鼓曲萬来

CONGO SQUARE (改)

67回目の夏がやってくる
沢山の夏を経験して来たけれど
今年の夏はなにか特別に暑くなりそうな予感もする
 まあ、そんな夏のなかで
今でも忘れられないのが
折りたたみ用の太鼓を幾つか持ってアムトラックに乗って
西野と何人かで縦断したアメリカ.......

Arlo Guthrie - City of New Orleans  
 
15年程前の事ではあるが
最初は西から東にモーターハウスで横断という話だったのだが
最終的にアムトラック縦断になった
色々な処で太鼓を演奏しながら、ニューオリンズからメンフィス、
シカゴ、デトロイト、そしてニューヨーク
 
そうそう、アムトラック
列車には一両、喫煙車というか座席だけのガランとした車両があって
そこに行くと必ず5セントポーカーというか
怪しいギャンブラー達が乗っていて
誰かまわず、こう聞いてくるのだ.....「Are You Gamble?」
当然、僕のところにもやって来たのだが
その時は座っていた黒人のBig Fat Mama数名が
「あんたたち!外国のお客様に何してるの!」と
大きな声でおっぱらってくれたっけww


Dr. John - Goin' Back To New Orleans (Video)


で、ニューオリンズから始まった旅は
まだフレンチクウォーターも洪水に見舞われる前で
どうしても皆で「行きたかった処へ行こう」という話しになった
 
それは....いの一番にコンゴスクエア。
 
いわゆるよく言われるところの聖地というもので
その道を目指すものが一度は訪れるという「約束の地」
 
ブルースのギターを弾く人だったら一度はあのロバートジョンソンのように
十字路(クロスロード)に立って
悪魔と取引してBLUESを手に入れたいと思うように
打楽器の聖地とされているのがコンゴスクエアなのだ
 
理由はここが、いわゆるリズムそしてJazzの発祥地と言われているからで、
昔、アメリカに奴隷制度があったときに、
夜な夜なここで労働から解放された人々が持ち込んだ打楽器を打ち鳴らし、
リズムが産まれ
やがてそれに吹奏楽器が加わり、それがJazzになったという伝説の地。
 
それなら、と全員で御参り(?)に行かなきゃという訳だ
 
あの有名な「朝日の当たる家」があったとされる場所や
ミシシッピ川の土手を歩き
カフェデュモンドでベニエとチコリコーヒーを頂いて

そして雨と湿気でむせかえるようなフレンチクウォーターを抜けると

コンゴスクエアはルイアームストロング公園の中にあって
周囲20m程の小さな石畳の広場って感じ....
 
で、一応幾つかの組み立て用の和太鼓を並べて演奏させてもらった。
 
雨乞いをルーツに持つ曲を演奏したら、
その後、もうバケツをひっくり返す程の大豪雨....
そのときはハリケーンなんとかがやって来た事もあって
スケールが半端ではなかったが、....
全員の意見で「これは...雨乞いだけに或る意味通じたかな?」との見解だった。ww

Mountain - Mississippi Queen (Official Music Video)

まあ、非常に手前味噌な解釈、その後を考えると不謹慎で申し訳ないのだが
何故こんな事を書こうと思ったのかというと
何か最近、自分自身で潮目が変わるというか
なにか人生の半分以上を過ぎて
自分の中に大きなエネルギーを今必要としている
そんな思いが沸いてくるのを感じるからだ
 
しかし、あんな無茶は体力的にもうできないよねという自分と
いや、本当にこれからだろ、という自分
そんな狭間で妙に理性的になってるのもなんだかね...
 
そんな時は思い切って出かけるのも良いかもね.....
行きたいな
コンゴスクエアか......思い出すなあ
でも、今でも残っているのかな、...もう跡形も無く消え果てているのかもしれない。
 

CONGO SQUARE [BY THE NEVILLE BROTHERS]

 


Walking to New Orleans 

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