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Story 03 - 2

2023-12-21 | Story

Story 03 - 2【冒険の書②】

 第1話はこちらから 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5ねんぶりに ふるさとに かえる

ビアンカの こころは うきうき していました。

はなのトンネルでは, ブルーや グリーンと

おいかけっこを したり

 

 

 

 

 

あじさいのおかでは, かくれんぼ したりして

たのしい ぼうけんが つづけられました。

 

 

 

 

 

ときには もうじゅうと であったり しましたが,

よけいな たたかいは しないで

まほうで ねむらせている あいだに,

さっさと にげきる ほうほうを とりました。

 

 

 

 

 

おおきな まちに ついたときには

たかい ホテルに とまり

ブルーと グリーンと いっしょに

ふかふかの ベッドで ぐっすり やすみました。

 

ビアンカは いつも 

「いまごろ テリーは どこまで すすんだんだろう」

と かんがえてしまいます。

はやく ふるさとに もどって ようじを すませ

テリーの あとを おいかけようと おもっていました。

 

 

 

 

 

テリーは, ひとりで ぼうけんを つづけます。

きたのくに「スノーランド」を めざして どんどん すすみます。 

 

 

 

 

 

やまのなかでは とつぜん さんぞくが あらわれ

テリーの もちものを ねらって きました。

 

 

 

 

 

テリーは, まけずに たたかい

さんぞくを たいじしました。

 

 

 

 

 

スノーランドが ちかづくと

だんだん まちや むらも なくなり,

やどには とまることが できません。

ひとりで キャンプ することが おおくなりました。

ビアンカは ぶじに たびを つづけているだろうか,

たきびに あたりながら かんがえることは

ビアンカのことだけ でした。

 

 

 

 

 

なんにちも なんにちも たびをつづけた あるひ

ビアンカは ブルーと グリーンに いいました。

「おふたりさん,とうとう ついたわよ」

 

ついに ビアンカの ふるさと 

ロトのむらに ついたのです。

 

 

 

 

 

ビアンカは ちいさいころ

でんせんびょうで りょうしんを なくしました。

みよりのない ビアンカを ひきとり

わがこのように そだてて くれたのが

むらの ちょうろう です。

ビアンカは ちょうろうを

「おじいちゃん」とよんで そだちました。

 

ビアンカは 5ねんぶりの わがやを めざしました。

 

 

 

 

 

「ただいま おじいちゃん」

ビアンカは ちょうろうに こえを かけました。

 

しごとを していた ちょうろうは

「ん・・・?」 と

ふしぎそうに ふりかえりました。

 

 

 

 

 

「おお! ビアンカ! ビアンカじゃ ないか!」

ちょうろうは おどろいて さけびました。

「おじいちゃん ただいま!」

ビアンカは ちょうろうに だきつきました。

ふたりで 5ねんぶりの さいかいを よろこびあいました。

ブルーも グリーンも おおよろこび でした。

 

 

 

 

 

その よる

ブルーと グリーンが ねむってからも

ビアンカは ちょうろうに

これまでの たびの はなしを しました。

テリーのこと ルーカスこくおうのこと

じぶんが もどってきた りゆうも はなしました。

びょういんを たてる はなしは

ビアンカから むらの みんなに することに しました。

 

 

 

 

 

つぎのひのあさ

ちょうろうは しゅうかいじょうに むらびとを あつめました

ビアンカは むらびとたちの まえで

 

「これを おかねに かえて びょういんを たてて ください」

ビアンカが そういうと, ブルーと グリーンは

テーブルにむかって こなを ふきかけました 

ビアンカは

スライムが ふきかけた こなに まほうを かけました。

 

すると

ふきだされた こなは, あっというまに

きんかいや ほうせきに すがたを かえました。

 

むらの みんなは おどろきと よろこびの こえを あげました。

「これで びょういんが たてられる。ビアンカ ありがとう」

 

 

 

 

 

ビアンカと スライムは 

ちょうろうと むらの ひとたちに おわかれを いいました。

ビアンカの りょうしんの おはかに はなたばを あげてから

テリーと やくそくした スノーランドを めざして

ふたたび たびを はじめました。

 

 

 

 

 

そのころ テリーは

ふぶきの なかを いくつも やまを こえ

 

 

 

 

 

とうとう スノーランドに つくことが できました。

 

 

 

 

【つづく】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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