

『イリプス』33です。
わたしに送ってくださったわけは、こんな特集が載っているからです。

「足立巻一と戦後大阪」という特集。
二段組で約20ページ、ぎっしりと足立先生のことが書かれています。
「2020年現代詩セミナーin神戸報告」とあります。
これわたし行きたかったのですが、体調のことなどあって行けませんでした。
こうして送って頂いて大いに喜んでいます。
倉橋健一さんはこの誌面では書下ろしの原稿での参加です。
季村さんの論は資料をよく渉猟されて緻密です。
よくぞここまで研究されたと思います。
わたしなんかは足立先生を知っているといっても、人間としての先生に触れた思いからのもので、論理的ではありません。
その点、季村さんは客観的に論を進めておられて感心しました。
わたしのかつて店だった「輪」の書斎に足立先生のコーナーがあります。

ここには、この特集に出てくる足立先生の著書のほとんどが有ります。
残念ながら『宣長と二人の女』だけは持っていませんが。
そのほか、本になってない『非悪童物語』(「神戸っ子」よりコピー製本)もあります。

これは「神戸っ子」に書かれた連載で、毎回のカットを津高和一さんが描いておられます。
27回の連載でした。
だれも持っておられないでしょうね。
ほかにもいろんな資料が。
久しぶりに足立先生を堪能させていただきました。
季村さんありがとうございました。
『完本・コーヒーカップの耳』