喫茶 輪

コーヒーカップの耳

kohは不思議な子

2018-08-02 16:59:07 | 本・雑誌
入院中にちょっと読んだ『鬼平犯科帳』22だが、退院してからも23,24、と読んだ。
その24だが、最後に(作者逝去のため未完)とあり驚いたのだった。
そして、先日kohと行ったブックオフで2,3,4を見つけて買った。
その時kohに「第一巻がないんや」と言うと、
すすすっと棚の間を歩いて行って、「これ」と引き抜いてくれた。
え?なんでそこにこれがあるのを知ってるの?
ぼくが鬼平を探してること言ってなかったのに。
自分の欲しい本を探していて、目に入っていたのだろうが、kohは不思議な子だ。
ということで、今、第一巻を読んでいる。
その中に興味深い記述が。
《(わしも六十七になってしまった……なにごとも思いきって、京へ骨を埋めるのもいいだろうよ)喜之助はめっきり老けこんだ心細さと、それがために生ずる楽隠居の安逸さとの微妙な混交を、古びた肉体とこころのうごきの中に噛みしめ、味わいつつ、日を送っていたのである。》
上手いですねえ!池波さん。
江戸時代の67歳なら今の80歳代に当たるだろうが、この気持ち、今のわたしに痛いほど解る。
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足穂の本

2018-08-02 14:23:26 | 本・雑誌
稲垣足穂の『タルホ神戸年代記』(第三文明社・1990年刊)という本を戴いた。


カバーを外してみたら、こちらの方が足穂らしくて面白い。

今時の本とは違う凝り方ですね。

下さったのは、昨秋、やはり足穂の本『星の學者』を下さったOさん。
その時のブログです。https://blog.goo.ne.jp/coffeecup0816/e/394d3968d50b2e92d8d009643cb59fc4

今回の『タルホ神戸年代記』は各紙誌に発表された神戸に関する散文集で、『神戸っ子』(昭和46年)に発表されたものもある。
けっこう大冊なので、すぐに読めるというわけにはいかないが、折に触れて読ませていただこう。
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夏季休暇

2018-08-02 08:01:20 | 喫茶・輪


「喫茶・輪」の夏季休暇のお知らせです。



上記のように、8月11日(土)から20日(月)まで10日間休ませて頂きます。
よろしくお願いいたします。
但し、店内書斎にご用事のある方は事前にご連絡をいただきましたら扉を開けます。
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