入院中にちょっと読んだ『鬼平犯科帳』22だが、退院してからも23,24、と読んだ。
その24だが、最後に(作者逝去のため未完)とあり驚いたのだった。
そして、先日kohと行ったブックオフで2,3,4を見つけて買った。
その時kohに「第一巻がないんや」と言うと、
すすすっと棚の間を歩いて行って、「これ」と引き抜いてくれた。
え?なんでそこにこれがあるのを知ってるの?
ぼくが鬼平を探してること言ってなかったのに。
自分の欲しい本を探していて、目に入っていたのだろうが、kohは不思議な子だ。
ということで、今、第一巻を読んでいる。
その中に興味深い記述が。
《(わしも六十七になってしまった……なにごとも思いきって、京へ骨を埋めるのもいいだろうよ)喜之助はめっきり老けこんだ心細さと、それがために生ずる楽隠居の安逸さとの微妙な混交を、古びた肉体とこころのうごきの中に噛みしめ、味わいつつ、日を送っていたのである。》
上手いですねえ!池波さん。
江戸時代の67歳なら今の80歳代に当たるだろうが、この気持ち、今のわたしに痛いほど解る。
その24だが、最後に(作者逝去のため未完)とあり驚いたのだった。
そして、先日kohと行ったブックオフで2,3,4を見つけて買った。
その時kohに「第一巻がないんや」と言うと、
すすすっと棚の間を歩いて行って、「これ」と引き抜いてくれた。
え?なんでそこにこれがあるのを知ってるの?
ぼくが鬼平を探してること言ってなかったのに。
自分の欲しい本を探していて、目に入っていたのだろうが、kohは不思議な子だ。
ということで、今、第一巻を読んでいる。
その中に興味深い記述が。
《(わしも六十七になってしまった……なにごとも思いきって、京へ骨を埋めるのもいいだろうよ)喜之助はめっきり老けこんだ心細さと、それがために生ずる楽隠居の安逸さとの微妙な混交を、古びた肉体とこころのうごきの中に噛みしめ、味わいつつ、日を送っていたのである。》
上手いですねえ!池波さん。
江戸時代の67歳なら今の80歳代に当たるだろうが、この気持ち、今のわたしに痛いほど解る。