What A Wonderful World

毎日の暮らしの中で、心惹かれたことを語ります。

「立ち読み」 追想。

2009年09月27日 20時51分59秒 | 
だからこそ僕は立ち読みをやめたくない - 無駄話

 みんな、同じように悩んで考えているんだなと思いました。

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殊能将之 『ハサミ男』 & 服部まゆみ 『この闇と光』 

2009年09月27日 14時54分54秒 | 図書館で借りた本
*葉都さまのご指摘で、服部まゆみさんのお名前を間違えて書いて居た事に、いま気がつきました(滝汗)さっそく訂正させて頂きましたが、葉都様ありがとうございましたー!拙宅は皆様の優しさでできております~~~。




 前に「どんでん返しの面白い本」という記事をとりあげましたが、目下そこに挙げられている小説を読んでみよう作戦を繰り広げております。いや~、これがまた楽しい!まだまだ私の知らない面白いお話が、いっぱいあるって、めっちゃ嬉しいわ~。

○殊能将之 『ハサミ男』 (講談社)

 面白かったー!さすが「面白ければ何でもあり」というキャッチフレーズのメフィスト賞受賞作という感じでした。さくさく読みやすいのと、殺人犯の内省(あァ、いいづらい)がとても良かった。ちゃんと「自分がいびつだから殺人を犯している」と書かれている作品て、清々しいですよね(苦笑)

「読者は、作者が書いた事を信じるしかない」という、物語のお約束を逆手に取ったオチが、気持ち良かったです。


○服部まゆみ 『この闇と光』 (角川書店)

 角川書店のwebサイトで、

”『ムーン・リヴァー』 不世出の天才・栗本薫が遺した最後にして最高の耽美小説、全編書き下ろし!!”

という新刊紹介を読んで、あァ、『この闇と光』も、まさに耽美というコトバに尽きるお話だったと、ため息が出ました。なるほど「世界が180度ひっくり返る」小説でした。私は、多少は耽美小説を読んでますから、なんだか懐かしい世界でしたけど、初めてこの類を読まれた方は、オチを含めて衝撃を受けるだろうなァと思いました。

作者の服部まゆみさんは、残念ながら2007年に58歳の若さで亡くなられておいでなんですね。『テロリストのパラソル』を書かれた藤原伊織さんも、同じ歳に59歳で亡くなられていて、なんだかもう、ただ哀しいです。

*以下、ちょっとだけネタバレの話








カンのイイ方なら”耽美”という単語が、この小説のオチのヒントになると思います。

読み終わって、このどんでん返しっぷりは、あれを読んで以来の感動だな~と思い出したのが、綾辻行人さんの『409号室の患者』です。




コメント (6)
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メッセージ返信

2009年09月27日 10時37分06秒 | 日常
>9月26日 15:49にメッセージを下さった方へ

 メッセージありがとうございました。正直拙宅のような辺境ブログで書いた事に対して、真摯なご忠告を頂けたことを感謝しております。

立ち読みはモラルに反すること、それを万人が閲覧可能なブログに書くこと、それぞれのご忠告に対してお返事をさせて頂きました。そして、立ち読みに対しての私の意見を書いてみました。どうぞ、ご一読下さい。




 随分前から、あちこちで「立ち読み」に対する意見を目にするたびに、様々考えておりました。

売り場の邪魔になっている、雑誌の上に自分の荷物を置く、輪ゴムや紐でくくってるのを外して読んでそのままにするなど、私はやっていないと言っても「立ち読みしている人」として括られれば同じように扱われても仕方がありません。

>社会人女性とおみうけしますが、誰もが閲覧するブログで、立ち読みだとわかる書き方をするのはモラルとして如何かと思います。

そう仰るお気持ちは、はっきり言うと痛ほど伝わっております。私も上記のようなモラルの無い立ち読みをする人には、腹が立ちますから。

それと、モラルに反することをブログに公然と書く事に対しては、今後もっと精進してコトバを選び表現を考慮させて頂きます。至らない国語力しかありませんから、もしかしてこれはという時もあるかと思いますが、その際はまたご忠告いただければ幸いです。


ですが、私は雑誌やマンガあるいは小説などの立ち読みがなければ、それらの売上げは確実に落ちると思っています。内容を見ないで買われる方も大勢おられると思いますが、中身を見てから買いたい者も居ます。たとえその時は買わなくとも連載のマンガや小説の場合は特に、コミックや本になってから買う事もあります。

そして「立ち読みの口コミ」は、ネット上での素人書評が一般的になる前の、原始的ではありますが、効果的な宣伝でした。ネット上での素人書評に一切の価値が無いとは思いません。良くも悪くも「話題になる」ことは、昨今の価値観の大きな基準になっています(愚かしい事ではありますが)

真実、作家さんの為になるのは「作品掲載誌を買う」ことが第一だと判っています。それ以外の方法で、作品を愉しむ事を認めてはいただけないのでしょうか?

洋服を買う時に、一切試着されませんか?その試着された服は必ず買われますか?試着した服は価値が下がりますか?靴を買う時に、試しに履いてみませんか?試しに履かれた靴を、そのまま売り場に戻されませんか?そのお店にはいいデザインや質の服があった、あのデザイナーのお店にはまたいって見たいと、ご家族やお知り合いや職場の方に話されませんか?

お店の利益になるか否か、モラルに反するか否か、同じように考えてはいただけないものなんでしょうか。



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2009 「yom yom」 12号 『落照の獄』 感想

2009年09月27日 08時52分36秒 | 
 この作品の『十二国記』内での立ち居地や、細かい分析はコアな読者の皆様におまかせするとして、本好きの安易な感想を書きます。


 率直に「面白い」とは言いがたい作品でした。扱っているテーマが、果たして『十二国記』で書かれなければ、ならなかっただろうか?という気持ちが大きいです。最近の裁判員裁判制度に何がしか小野さんが感じられてる事を、書きたかったのではと思うのですが・・・柳国の衰退を表現するだけにしては、「人が人を裁けるのか?」というテーマが重すぎたように思います。”それこそが『十二国記』が深い作品である証拠”と仰る方もおいでかもしれませんが・・・う~ん。物語の端はしに登場する、人と人とがわかり合うことの難しさ、国の成り立ちや仕組みには、『十二国記』らしさを感じたんですが、面白い作品とは言いがたいです。

もし、この”『十二国記』の外伝シリーズ”というスタイルで、今後何作か書き続ける事が決定しているとして、前作はまず『十二国記』らしい作品、今作はジャブ、その次は・・・と何作かまとめて一冊になった時は、違和感はないのかもしれません。


 以前、名作としてご紹介した、ヘンリー・デンカーの『復讐法廷』と同じく、私ならどうする?と何度も自分に問いかけながら読むようなお話でした。
(あの判決もアリだと書きましたが、今なら執行猶予付きの懲役刑が相応しいのではと思っています)

同じ罪状でも、ムチ打ちの刑であったり、無期懲役であったり、過酷な労働収容所に送られたりと、国が違えば裁きも変わるのを、当然と思う反面不思議なことだと思います。

日本の刑法は、性善説によっていると以前聞きました。裁判で「矯正の余地がある」と、死刑の求刑に対して無期懲役の判決が下されたりするのを見ると、その危うさに胸がぎゅっと痛くなる時があります。果たして、違う裁判長さん、検察さん、検事さんであったなら、判決は同じものであっただろうか?と。



 昨日、お話を読み終わった直後から、どう感想を書けばいいのか、ず~っと考えていたんですが(苦笑)やはり安易には書けませんでした。同じく『落照の獄』を読まれた方の感想、またはつっこみを心からお待ちしております。
コメント (2)
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