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幽白蔵馬受とかアイマスとか他ゲームとかたまに猫な妄想ブログです

昔あったかもしれない黄泉+蔵馬+黒鵺 二

2017-02-18 12:25:56 | 妄想盗賊三人組
きゅうと腹が鳴る。
黄泉と黒鵺は困ったように顔を見合わせた。
二人が拾われた(本当は攫われたんじゃないかと思っているが)
組織は末端である二人が腹いっぱいになる程の食事を与えて
くれた事はない。
それに黒鵺は何でも食えるが黄泉は人間を主食にする種族らしいが
運悪くこの組織には人間を食う者はない。
ならば兎に角、肉を身体は求めるが二人にまわってくる食料は
硬くて不味いパンや野草の汁くらいだ。
ついでに最近二人は小さな妖孤を拾った。
大層綺麗でまだ妖化してから日が浅いらしく
訥々と話す様が可愛いらしい。
娯楽も何もない生活の中で見ているだけでなんとなく和む存在。
ーとは言え。
飯を食わせないわけには行かない。
二人は目を合わせると溜息と共に頷いた。

「おーい!くらまー、くーちゃん!」
黒鵺が掛けた声に反応して木の上から蔵馬は顔をだした。
「・・・ぬー・・・・なに?よみも。」
「飯持って来たぜ!」
怪訝そうな顔をすると蔵馬は二人の前に降り立った。
ーチビの癖に不様じゃないのがちょっと黄泉的には気に食わない。
「…飯?」
ほらと二人が見せて来たパンと汁を見て眉を顰める。
「いらない。」
「はあ!?」
折角の3日ぶりの食事。
本当は全部一人で食いたい(食った所で根本的な飢えは癒やされないが)
のを我慢して持ってきてやったのに?
黄泉は殴ってやろうかと拳を固める。
「確かに美味いもんじゃないけど食わないと死ぬぜ?」
困ったように笑いながら黒鵺は話しかけた。
不思議そうな顔をして蔵馬は問い返す。
「おれ食べるのちがう。」
一瞬黄泉と黒鵺の頭に?マークが浮かぶ。
「・・・これ食えないってことか?」
黒鵺の問いにこくりと頷く。
ーじゃあしょうがない、とは思うが。
「これ。」
髪の中に手を入れ何かの種を地面に落とす。
何事か呟くとその種はしゅるしゅると土に根付き芽を出し
茎を伸ばしあっと言う間に蔵馬の背丈程に育った。
枝にはたわわに何かの実?が揺れる。
「おれ食べるのこれ。」
見たことのない果物。
蔵馬が手を伸ばすと自然に実が落ちる。
「ん。」
左右に持った実を黒鵺と黄泉に押し付ける。
ーこんなモン食ったって大して腹の足しにならねえよと思いながら
黄泉はそれを一口齧った。
口の中に広がる甘味は味わったことのない物だった。
爽やかな酸味と溢れる果汁。
肉じゃないのに。
そう思いつつ瞬く間に丸々一つ平らげた。
「もう一ついるか?」
「いる!」
勢い込む黄泉を眇めながら黒鵺もその実を一口齧る。
美味い。
自分が黄泉位の年だったら貪って居ただろう実をゆっくり味わい嚥下した。
この実は美味い。誰に食わせてもそう言うだろう。
しかも蔵馬が一瞬で育てた。
元手は種くらいだ。
となれば。
(ますますお頭達に見つかるわけには行かないな。)
只でさえ希少な古代種ー妖狐。
しかも銀色。
ついでに綺麗だ。
果物とは言え食料を育てられるのだから戦をしている奴らから見れば
とても“便利なモノ"だ。
絶対に見つからないようにしないと。
決心も新たに野草の汁を飲む。
ー美味い物を食ったからか余計にその汁は不味かった。




〜三人組話でしたー。
蔵馬さんの植物を操る能力って危険だと思うんですよ。
だって蔵馬さんいれば食料賄えちゃうし。(肉の餌も育てられるから)
首輪手枷足枷着けられて“豊穣の神子"とかやらされたり
してそうですよね。死にそうにならない位の精気だけ与えられて
“モノ"扱いしか受けてないんだったら“極悪非道"の盗賊でも仕方ないかなっ
て思いますがどうですか。ネギま!の黄昏の姫御子っぽいですがね(笑)


きら☆こんさん。コメント有難う御座います〜。
初めてのチョコは失敗する物だと認識しておりますので躯チョコはああ言う仕様に
なりました(笑)買いチョコに逃げなかったのは多分躯の意地です。
逆に蔵馬さんが買いチョコにしたのは多分二人に対する皆との感情の差ですね。
カップケーキだけ(しかもinタッパー(笑))だと何となく嫌で
お金使うの嫌だけど・・・みたいな。
流石に何時もの部屋着でチョコ買いに行くとなんかアレなんで雪菜のシュシュで
『女の子』に変装したつもりですが普通にコンビニの店員さんには
普通に女の子認定されてると思いますが。だって蔵馬さん可愛いから!