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近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

『家族はつらいよ2』観て来ました!それなりに笑えました!「無縁社会」がテーマでした!でも「有縁社会」は何処に?これから創る?

2017年05月31日 | 映画の話し

面白かった!

笑えた!

それで、ヨカッタ!?

やはり、山田洋次監督です。

手堅いです。

死者と云うか、死体と云うか、遺体と云うか、やはり怖いし、気持ち悪いし、それを巡り、平常心を失った周囲のドタバタは可笑しいのです、笑ってしまうのです。

エンディングロールを眺めながら、でも、何か、それだけでは、やっぱり、ちょっと、物足りなさを感じたのです。

まあ、一つの喜劇作品で、いろいろ欲張ってみても、それは無理だとは思うのですが、泣いて、笑って、感動して、そして、そのなかで、時代が描かれ、問題提起がされ、見終わって考えさせられたり・・・・・・。

まあ、兎に角、死体発見時のドタバタ、火葬場でのドタバタ、可笑しい、面白い、笑えました。劇場内は、それなりに笑い声で包まれました。

見終わって帰り際に買い求めたパンフレット、ランチの時に開いて見たら、巻頭で山田監督の言葉・・・

『家族はつらいよ』制作にあたって・・・、

「今回のテーマは無縁社会」で、高校時代の同級生の孤独で悲しい死を目の当たりにすることで、自分達の幸せに改めて気付き、家族が新たな絆を作っていく、そんなお話しです。

と、語っていました。

えっ!そうだったの!バブル期から現代までを背景とした、「無縁社会」がテーマだったの!観ていて気が付きませんでした。

ひとり寂しく、生きていく、死んでいく、そんな人は、いつの時代にも居たと思うのです。

そして、良くありがちな、他人の不幸を見て、自分の幸せを感じるパターン、確かに、人間はそういうものです。でも、何か、それでは、ちょっと、悲しいのです。

そして、絆と云う言葉は、東日本大震災以降、かなり、かなり、手垢が付いて、安易で、胡散臭い響きを感じてしまうのです。

そして、そして、そして、「無縁社会」に「孤独死」と云う言葉。

「無縁社会・孤独死」は、世の中、バブル崩壊、ソビエト崩壊、グローバル経済、新自由主義で、やりたい放題で、格差拡大で、世知辛くなり、他人の事どころか、身内の事も構っていられない世の中に・・・。

血縁からも、地縁からも、見捨てられ、見放され、誰にも知られる事無く、一人寂しく生きていく老人・・・、死んでいく老人。

でも、ホントに、そんな老人は増えているの?増加したデーターはあるの? 10%、20%、30%・・・、2倍、3倍になった?

私が若かりし頃は、地縁、血縁の縛りを切り捨て振り払い、個人として、自由を求め都会に旅立つのが、青春だったような気がします。

そして、世の中も、高度経済成長で、親、兄弟、親戚、隣近所との、助けられたり、助けたりが無くとも、生きられる時代になりつつあった、と、思っていたのです。

都会の下町でも、隣近所が、助け、助けられ、他人の子供も叱りつける、そんな下町人情は、鬱陶しく、プライバシーの侵害とか、親の教育権への介入だとか、そんな風潮でした。

家族主義から、個人主義の時代へと、経済成長が後押ししていたと思うのです。

そして、いま、時代は低成長で、個人主義から家族主義へと、振り子が戻り始める?

行き過ぎた個人主義が、行き過ぎた権利の主張が、家族を崩壊させ、地域社会を崩壊させ、そして、国家を崩壊させる、と主張する、そんな、そんな、風潮が、そんな政治勢力が、かなり、かなり、世の中で息を吹き返し始めているのです。

美しい日本の伝統文化を、家族制度を復活するには、明治憲法の時代に戻ることが、一番の解決策と唱える方達が、政治の中心に陣取っているのです。

教育勅語、修身、明治憲法の復活で、親に孝、国に忠、美しい日本の復活!と、云う主張は、多少の不自由よりも秩序を!で、それなりに受け入れ易いのです。

「無縁社会」と云う言葉を、負の要因として、安易な批判を受け入れると、その先には、かなり、かなり、危険な事が待っている気がするのです。

でも、しかし、です。“インテリ”の山田監督は、庶民は、一般大衆は「寅さんの世界」を、下町人情の世界を、有縁社会を、ホントに居たら困る寅さんの世界を望んでいると・・・・・・・。

そも、そも、です、明治憲法下の世の中は、暮らしは、家族は、社会は、国家は、今よりも、ずっと、ずっと、安全で、暮らしやすかったの?

家庭では、父親を頂点として、世の中は、天皇を頂点にして、安全で、秩序正しく、みんなが助け合い、犯罪も少なく、みんな仲良く安心して暮らせる時代だったの?

でも、しかし、どうも、そうでは、無かったようなのです。近くのモノは汚く、遠くのモノは綺麗に見えてしまう、そんな習性が働いているようです。

無縁社会ですが、単純に、そんな事は云えないと思います。

無縁化社会の前は有縁社会? そんな有縁社会は過去に存在していたの?

社会が無縁化する前は、有縁社会ではなく、縁を憂う社会で、“憂縁社会”だった?

ここちよい距離感の縁を結ぶ、“優縁社会”は、これから現れる?創られる?

と、云う、事で、気が付いて見たら、冒頭の、

『でも、何か、それだけでは、やっぱり、ちょっと、物足りないのでした。一つの喜劇作品で、いろいろ欲張ってみても、それは無理だとは思うのですが、泣いて、笑って、感動して、そして、そのなかで、時代が描かれ、問題提起がされ、見終わって考えさせられたり・・・・・・。』

は、それなりに、目的は達成されていたのです。

さすがに、山田洋次監督の作品です。

でも、7百数十円パンフレットを見てテーマが「無縁社会」と知ったのです。でも、しかし、無料のチラシにもたぶん書いてあるのでしょう。

映画は、やっぱり、それなりに、多少の事前準備は必要?

数百日を費やして創り上げた作品を、2時間ちょっとで理解するのは不可能?いや、それでも、作品だけを観ても解るように創るべき?

でも、しかし、そんなコムズカシイ事は横に置いといて、泣いて笑って感動すればよい? 

まあ、お金を払った人が、それぞれの楽しみ方をするのは当然!

皆さん、それなりにお疲れなので、泣いて笑って明日への活力でOK。

それで、当日、28日の日曜日の9時40分、最初の上映で、180余りの席は、ほぼ3割程度の入りでした。年齢層はほぼ60代から70代前半の方々でした。

「男はつらいよ」は、若い人から年寄りまで幅広かったのですが、いまでは、どんな監督でも、そんな映画は創れない?

まあ、と、云うことで、時間もよろしいようで、本日は、これで、おしまい。

 

それでは、また。

 

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2 コメント

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Unknown (さかいのぶよし)
2017-05-31 13:23:15
「無縁社会」そんなもの、金、組織力があれば、他人でも縁になります。得にならないから、関わりたくないだけ。三親等でも、誰かいるだろう。NHKは視聴率を上げるだけで死んだ人の社会の関わりの訴えを報じない。先祖があって今。パンパカパンもビンボウ老人も相手にされない縁ある人がいます。犬、猫の方が立派な葬儀、お墓があります。小生は親父のの墓に潜り込む。
Unknown (さかいのぶよし)
2018-09-12 09:00:43
「無縁社会」。お盆の後に、親父の墓に行ったら、墓地の墓の9割以上にお花が添えた。仏壇じまい、墓じまい、遠くで墓に疎遠もある。お盆、お彼岸は日本の行事(宗教)。うちの親は親の介護をしていない。しかし、子供に介護は当然、、墓参りは当然と考えてる。子供を束縛するから、仏壇、墓を造らない主義も増えつつある。小生は何でもいい。

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