歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

“亀戸大根升本”で行ったり来たり

2008年06月18日 | 東京の風景
昨日の続きです。

浅草橋通りに出たところで右に折れ、交差する明治通りを越え“丸八通り”を目指します。明治通りの交差点の先で見つけました。

“生”の“亀戸大根”です。本物が店先に“展示”されていました。


     “大根に かけ水わけて 福もらい” 

いいですねェ~! 爽やかです、江戸情緒です。亀戸大根は別名“福大根”とも呼ばれていたそうです。

ここは“割烹升本”の店先です。ちょっとした料理屋さんです。


メニューを眺めます。


昼も近いし、亀戸大根、食べてみたくなりました。


セイロめし、鍋めし、1450円です。迷いました、折角ここ亀戸に来て、名物の亀戸大根の料理を食べない手はありません。

店構えを眺めます。それなりの店です。この手の店に一人で入り、一人で黙々と食事をするのは、やはりもったいない気がしてきました。

この手の店は“二人”で入り、それなりに語り合い、味わい、料理の“うんちく”を述べ合い、楽しくいただくお店なのです。

そうだァ! そうなのだァ! 次の機会を待つべきだァ!との結論に到り、店を後にしたのです。

ところが、数十歩進んだ処で、待てョ! 折角来たのだから、次の機会の事前調査が!と、ひらめき、引き返しました。

店の前まで戻り、メニューを確認し、店の様子を見回し、いざ入ろうと思った瞬間、四人掛けのテーブルに一人で、黙々と料理に向かう姿が頭に浮かびました。

“やっぱり、だめだァ、寂しい、料理も不味くなる! 次の機会だァ”

と、云う最終結論に達したのであります。この経過を誰か遠くで眺めていたら、かなり怪しく映ったことでしょう。

次の機会の為に、“割烹升本”のホームページを見ました。


【亀戸大根は10月~4月までが、東京葛飾の鈴木さん産を始め、亀戸近郊産。5月~10月は北海道、長野産です。その他、千葉・茨城産の亀戸大根をスポットで仕入れています】
  
【常に亀戸大根で提供できる様準備を心掛けていますが、天候により亀戸大根が出来ない場合があります。その時は江戸大根を使用しています】

かなり、最近の“産地偽装”を意識した内容になっています。この次は、必ず二人で、亀戸大根料理を食べたいと思っています。


亀戸大根は忘れて、浅草橋通りを歩きます。

スゴイです。見た瞬間は木が密生していると思ったのですが、なかに建物がある様です。


蔦に覆われているのです。隣の「タイヤ屋さん」とは別の様です。これからの季節“省エネ”で涼しそうですが、虫がいっぱい出てきそうです。

歩道橋から撮ったのですが、改めて写真を見ると、現実感の無い不思議な風景に見えてきました。人影がまったく見当たりません。


そして、この建物の色使いがより現実感を喪失させている気がします。この手の色はこれまでの日本人には馴染みのない気がします。


日本人の色彩感覚が変化してきたのでしょうか。

この建物は、以前に浅草で撮ったものです。何処か似ている色使いを感じます。


下町の風景も変わって来つつあるようです。“東京スカイツリー”が完成すると、その周辺は大きく変化する気がしてきました。

それでは、また明日。



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