歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

“ちりとてちん”糸子さんと“腹六分目”

2008年04月01日 | テレビの話し
昨日から、NHK朝の“連続テレビ小説”が、東京製作で新しく始まりました。

始めの1~2週は馴染めないものです。前回のドラマの残像がなかなか消えないですからね。

“ちりとてちん”も、最後は「糸子さん」でした。やっぱり主役は“和久井映見”でした。

普通の妻であり、普通の主婦であり、普通の母親であること、これは、大変にやり甲斐のある、大変に幸せで、生涯を捧げるに相応しい、偉大な女の仕事である。

そんな、メッセージの終わり方でした。これって、古いようで新しいメッセージかも知れません。

女性の社会進出が一般的になり、働く女性の「おじさん化」が進んだ気がします。そして、優秀な一部のエリート女性と、圧倒的多数の低賃金単純労働者に別れているようです。

非正規雇用の割合も女性の方が高いようです。“男女の雇用機会”を“均等”に保障し、女性の社会への参画を促す。

結果として、“颯爽”とした“キャリアウーマン”は一握りの人達で、残りは“非正規低賃金単純労働者”と云う図式が見えてきたようです。

男性も同じ様なものです。ある意味で、女性が先行していたと云えます。男性労働者も、女性の後を追いかけ、一部のエリートと、多数の非正規低賃金の労働者に別れてきました。

結果として、男女は低い方に向かって均等化されているようです。

女性の社会進出も、男だけの賃金では、“喰えない・暮らせない”、そんな“世の中”になったから・・・・・・そんな気がします。

夫婦二人で働いて、食事は外食かスーパー・コンビニのお総菜、衣類の洗濯も、家の掃除も、外部の業者。子育ては保育園、幼稚園、学校任せ。

これでは、結婚して同じ家に暮らす意味はあるのでしょうか?、最近は“セックスレス夫婦”が増えているようです。

男女平等、女性の社会参画、そんなこんなでここまで辿り着いたら、

“何かが!変?!何処かの!誰かに?巧いこと!騙されていた?”

そんな世の中、専業主婦を望む女性が、静かに、密かに、増えてきているようなのです。私の個人的な情報収集の結果からの、山勘的な現状分析です。

でも、しかし、妻として、母親として、主婦として、普通に暮らす事は、これからは、ホントに難しいと思うのです。

専業主婦は“キャリアウーマン”になりました。エリートの地位になってしまった気がします。

“糸子さん”はエリートのキャリアだったのです。普通の人には、手の届かない地位になった・・・・・・・かも知れません。

兎に角、専業主婦になる為には、亭主の賃金だけで暮らせる事が前提です。これからの時代、そんな男性を見つけること、そして、見つけた相手から、結婚相手として選ばれる事は、かなり、相当、困難だと思います。

企業も、非正規雇用に対する、社会的風当たり強くなり、正規雇用化を始める動きが一部に出てきました。

しかし、です。雇用はそれなりに安定しても、低賃金からは抜け出せないと思います。

少数の、高度で頭脳的な労働と、多数でも“無い”単純で肉体的労働とに別れつつあるのが、今の世の中の現実です。

今は、普通の人が、普通の能力で、普通の賃金を貰う、普通の仕事が無くなったのです。

それでも、南アメリカ、東南アジア、中近東、アフリカ、に比べれば、日本はまだまだ豊なのです。

これについても、低い方に向かって均等化それていくことでしょう。

これからは、それなりの賃金で、それなりにノンビリと、

“暮らす・暮らせる”そんな世の中が、良いように思うのです。

“清く、慎ましく、美しく、のんびりと”

“腹六分目の暮らし方”が、良いと思います。

そうですよネ! 糸子さん!


それでは、また明日。



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