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「長野でのんびり翻訳生活」の野望

翻訳とか原書を読む会とか

返す言葉がございません

2011-01-30 14:16:01 | 考えること

にんにくらんおうとか何とかいうCMを見ていたゴーシュが、「ママと同じような人たちが出てる」という。設定は50代の主婦らしい。おいおい。(かろうじて)40代の乙女をつかまえて、それはないだろう。

で、ヤツはやおらわたしのホッペを突いて一言モノ申した。

「ママのホッペは、低反発枕だね」


だってうれしいんだもん

2011-01-26 15:38:51 | 翻訳のこと

大人げないかもしれないけど、やっぱりとってもうれしいのでご紹介。

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さらにもっと大人げないこともしてみました。どれだけ迷惑をかけたのかも忘れて。ぐふ。

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どうぞごひいきに。

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It's nothing?

2011-01-25 08:30:58 | 翻訳のこと

DeAGOSTINICMを見ながら、「すごい商法だよなぁ、マニアは思わず買っちゃうんだろうなぁ、単価が安いから」といつも思っていた。正直、「買う人の顔を見てみたい」だ。で、まもなく買う人の顔を鏡で見ることになるかもしれない。これマジでやばいと思うよ。ほら、1冊買ってみないとわからないじゃん……。

「原書を読む会」では、朗読のCDも併用している。今聞いているのは、Hugh Fraserのナレーション。音声を聞くことで、「あぁ、こう解釈すればいいのか」と思わぬ発見に出会うこともある。今回もそうだった。

He returned the inspector’s stare placidly enough.

The latter grunted at last and turned away. He brought the dagger over to Blunt.

‘You’re quite sure about it, sir. You identify it positively?’

‘Absolutely. No doubt whatever.’

‘Where was this -- er -- curio usually kept? Can you tell me that, sir?’

It was the secretary who answered.

‘In the silver table in the drawing-room.’

‘What?’ I exclaimed.

The others looke at me.

‘Yes, doctor?’ said the inspector encouragingly.

‘It’s nothing,’ said the inspector again, still, encouragingly.

‘It’s so trivial,’ I explained apologetically. ‘Only that when I arrived last night for dinner I heard the lid of the silver table being shut down in the drawing-room.’

(P.92-93, HAPPER)

問題は、’It’s nothing,’ said the inspector again, still, encouragingly.の部分。原文では、‘It’s nothing’the inspectorのセリフになっている。でも、流れからすると、Sheppardのセリフなのでは?既訳もすべて同じ解釈のようで、原文にはないセリフを追加している。

【既訳】

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「どうしたのです、先生」警部がうながすようにいった。

「いえ、何でもありません」

「どうぞおっしゃってください」警部がまたうながした。(ハヤカワ文庫・羽田詩津子氏 P.110

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「どうしたんですか、先生?」警部が、うながすように言った。

「いや、なんでもありません」

「どうしたんですか、先生?」と、もう一度警部がうながした。(創元推理文庫・大久保康雄氏 P.103

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「どうしたんですか。先生?」警部がうながすように言った。

「いや、なんでもありません」

「先生、どうしたんですか?」警部がもう一度たずねた。(ハヤカワ文庫・田村隆一氏 P.87

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「どうしたんですか、先生」と警部がうながすように云った。

「なんでもないんですよ。」

「どうしたんですか、先生」と警部は、さらにいっそううながすように云った。(新潮文庫・中村能三氏 P.90

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「何ですか、先生!」警部は私をうながした。

「なに、つまらない事です。」

「何ですか? 先生。」警部は更に私の言葉をうながした。(ハヤカワ・ミステリ224・松本恵子氏 P.63

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ところがだ、朗読では、‘It’s nothing’‘It’s nothing?’と読まれていた。

目から鱗が落ちた。

【試訳】

‘Yes, doctor?’ said the inspector encouragingly.

‘It’s nothing,’ said the inspector again, still, encouragingly.

「どうされました、先生」警部がうながすようにいった。

「どうかされましたかな?」警部がまた尋ねた。まだ、次の言葉を待っている。


やられた感

2011-01-23 09:44:39 | 翻訳のこと

『このミス』2011年版のベスト10で家にあるのは、ハスミンの本だけ。あとは図書館から借りて読むことにした。というか、『マリアビートル』と『小暮写真館』はもう何カ月も前に予約したのだけれど、いまだに順番が回ってこない。

2011年版が発表されてから予約した本のなかで、最初に借りられたのは第2位の『写楽 閉じた国の幻』。予約数が少ないのはなぜ?

冒頭、どうも読みづらかった。自分のリズムと違うから。大御所の本を前に赤ペンを持って戦闘態勢。でも、どういうわけか、突然、その読みづらさが消えた。すっかり、だ。というか、読みづらい、とか、読みやすい、とか、そういうことが一切気にならなくなった。

赤ペンの存在を忘れた。

一読者になってしまった自分が、何だか悔しい。

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車を出せなかった朝

2011-01-17 10:36:38 | 考えること

小学校は自力通学が入学の絶対条件だったので、ゴーシュは雨の日も、風の日も、雪の日も、最寄りの駅まで30分の道のりを母と一緒に歩いて通った。でも、中学生になったとたん、ショーファー付きの優雅な生活を送っている。しかも毎朝。駅の位置は変わらないのに。

しかし、これだけ雪に降られると、そのショーファーが使いものにならない。雪道、嫌い。道路の凍結、怖い。夜明け前の坂道なんて、論外。

そんなわけで、2年ぶりに一緒に駅まで歩いた。いや、母が駅まで行く必要は全くないと思うのだけれど、車を出せないという負い目があるものだから、リクエストにお答えして一緒に歩かせてもらった。雪をかき分けて。

中学生になったゴーシュは歩くスピードが早くなっていた。

帰り道、夕陽ケ丘の展望台あたりでちょうど朝陽が山から顔を出した。富士山が見えなくても、大丈夫かも、と思う。

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