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「長野でのんびり翻訳生活」の野望

翻訳とか原書を読む会とか

本、本

2010-12-28 21:46:06 | 翻訳のこと

今年も我が家には、サンタさんが来なかった。24日の夜、ゴーシュくんは「今年は来るかも」と妙な言葉を発していた。彼の真意をはかりかねる。

いつまでもベイビーなゴーシュくんに母が贈った本は、伊坂幸太郎の文庫本数冊。子が子なら、親も親かも。

今回はアマゾンではなく駅前の平安堂で購入。本屋さんをぐるぐるするのは何だか楽しい。あっという間に時間が過ぎていく。4階のビジネス書のコーナーに行ったら、うひゃっ、あの本が平積みに。

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ズームイン

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アンちゃん

2010-12-25 14:26:40 | 読んだ本

クリスマス。ちょっと心を温ためたいあなたにピッタリなのは、『和菓子のアン』。

ぽっちゃり系のアンちゃんは、たぶん、きっと、間違いなく、自分が気にするほど太ってないはず。だって、あんなに頭がクルクル働いて、動きも機敏で、10代なら、太るわけないから。でも、きっとお顔が「ぽっちゃり」なんだろうな。ふふ。

続編の予感あり。

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無意識のルール

2010-12-23 12:40:31 | 考えること

ゴーシュのリクエストで、「ブリーチ地獄篇」を観に行った。途中で眠ってしまったけれど、まぁ、ヨシとしよう。ブリーチだから。調子に乗ったゴーシュから、「じゃぁ、イナズマイレブンも観に行こう!」と言われた。速攻で却下。冗談じゃない。ワンピースやナルトならまだしも、そんなのダ~メダ~メ。そんなわたしにゴーシュが一言。

「そうか、ママは、ジャンプならいいけど、コロコロはダメなんだね」

……気づかなかった。確かに、ジャンBANG、好きかも……。


salver

2010-12-23 07:52:16 | The Murder of Roger Ackroyd

つまらないことって気になりだすと、気になって仕方ない。今度はトレーのこと。

映画監督だとしよう。この場面を撮影するとき、執事役にどんな動きの指示を出せばいいんだろう。トレーは何枚用意すればいい?

I broke off. The door opened noiselessly and Parker entered with a salver on which were some letters.

‘The evening post, sir,’ he said, handing the salver to Ackroyd.

Then he collected the coffee cups and withdrew.

(The murder of Roger Ackroyd, P.61, HarperCollins)

                        

 私は口をつぐんだ。音もなくドアが開き、パーカーが入ってきたのだ。封書が何通かのった小さな銀盆を手にしている。

「夕方の郵便物でございます」パーカーはそう言いながら、アクロイドに銀盆を手渡した。

 それから、置いてあるコーヒーカップを集めると、部屋を辞した。

アクロイドが手にしたのは何か。手紙だけか、盆ごとか。このときパーカーが持っていたsalver、四角くて枠のついたものをイメージした。間違いなくピッカピカのシルバー。でも、ググると丸っぽくて足のあるタイプしか出てこない……。コーヒーカップを運ぶ盆と手紙を載せる盆が同じとは考えにくいので、コーヒーを下げるために使われた盆は、パーカーが前にコーヒーを持ってきたとき、この部屋に置いたままだったのではないかと想定(as Parker entered with the coffee tray, P.54)。今回のsalverは、今、アクロイドの机の上にあるのでは。

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【既訳】-----

 わたしは言葉を切った。ドアが音もなく開き、パーカーが手紙を何通かのせた盆を持って入ってきた。

「夕方の郵便物でございます」パーカーはアクロイドに差し出した。

 それからコーヒーカップを集めて、部屋を出ていった。(ハヤカワ文庫・羽田詩津子氏)

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 私は口をつぐんだ。ドアがあいて、パーカーが何通かの手紙をのせた銀盆を持って入ってきたからだ。

「夕方の郵便がまいりました」銀盆を渡しながら彼は言った。

 そして、コーヒーの茶碗をかたづけて出て行った。(創元推理文庫・大久保康雄氏)

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 私は口をつぐんだ。ドアが音もなく開いて、何通かの手紙をのせた銀盆を持ったパーカーが入ってきたのだ。

「夕方の郵便物でございます」執事は銀盆をアクロイドに渡した。

 それからコーヒーカップを集めて、出て行った。

(ハヤカワ文庫・田村隆一氏)

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 わたしは言葉を切った。ドアが音もなく開いて、パーカーが幾通かの手紙をのせた銀盆をもってはいって来た。

「夕方の配達でございます」と彼は云って、銀盆をアクロイドに渡した。

 それから、彼はコーヒー茶碗を集めて出て行った。

(新潮文庫・中村能三氏)

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「それはそうですね。あなたがお考えになるように夫人から……」と私がいいかけたところへ、パーカーが音もなく戸をあけて入ってきたので、私は言葉をきった。

「だんな様、お手紙がまいりました。」

 パーカーは銀盆にのせた通数の手紙をアクロイド氏にさしだした。そして、そこにあつたコーヒー茶碗をまとめて部屋を出ていつた。

(ハヤカワ・ミステリ224・松本恵子氏)


最後の晩餐の図

2010-12-16 09:15:27 | 翻訳のこと

久しぶりに「原書を読む会」から。

The Murder of Roger Ackroyd

(HarperCollins) P.53

My place at table was between Mrs. Ackroyd and Flora. Blunt was on Mrs Ackroyd’s other side, and Geoffrey Raymond next to him.

Roger Ackroydから夕食に招かれたSheppardが、ディナーの席順を説明している。

Mrs Ackroyd

=亡くなった弟の妻。つまり、居候の義妹。

Flora

=その娘。Rogerの姪。

Blunt

Ackroyd家に何泊か滞在している客人。

Geoffrey Raymond

Rogerの秘書。

この並び方だと、主であるRogerはどこに座るのだろう。「on Mrs Ackroyd’s other side」とはどういう意味なのか。

そもそも、このテーブルは四角なのか、丸なのか。

ひょっとしたら、中村氏と松本氏は同じような疑問を持たれたのかもしれない。

〈既訳〉

テーブルのわたしの席は、セシル・アクロイド夫人とフローラにはさまれていた。ブラントは夫人の向かい側で、その隣にジェフリー・レイモンドがすわった。(ハヤカワ文庫・羽田詩津子氏)

食卓での私の席は、夫人とフロラのあいだだった。ブランド少佐は夫人の向い側、ジェフリー・レイモンドはその隣だった。(創元推理文庫・大久保康雄氏)

私の席は、セシル夫人とフロラの間だった。ブラント少佐はセシル夫人の正面、ジェフリー・レイモンドの席はその隣だ。(ハヤカワ文庫・田村隆一氏)

食卓のわたしの席は、アクロイドとフロラの間であった。ブラントはセシル・アクロイド夫人の向かい側、ジェフリー・レイモンドはその隣であった。(新潮文庫・中村能三氏)

該当の訳文なし(ハヤカワ・ミステリ224・松本恵子氏)