木曜日、朝、息子が突然言い出した。
「今日の水泳記録会、見にきてね」
へっ、水泳記録会? 5・6時間目? 無理よ、無理、今日3時〆切の仕事、間に合うかどうかギリギリなんだから、それまではどう考えても絶対無理。そんなこと、当日の朝に言われたって、対応できないってば。
「でも、どうしても来てもらいたい」
あなたの出番、一番最初なんでしょ、それにはどうがんばっても間に合わない。あなたの出番が終わっててもいいの? ママが行けばいいの?
「そうだ」と息子は言う。いやぁ、よくもまぁ、こんなにも愛されてしまったもんだ。きっと来年はそんなこと言ってくれないだろうから、とってもうれしいお誘いだけれど、ゴメンよ、息子、きっと無理だ。どう考えても、仕事が終わらない。
雨でも降ってくれればいいのに……ちょっとそう思った。ちょっとじゃない、雨乞いの踊りでも踊ろうか、とキーボード叩きながら思った。そうしたら、正午過ぎからシトシトと雨が降り始めた。おぉぉぉ、母の祈りが通じたのか。でも、シトシトでは延期にならない、ザアザアでなければ。
記録会延期の連絡メールが入ったのは1時過ぎ。金曜日の午前中に、順延になった。ありがとぉ~! これで、息子の願いをかなえてあげられるというものだ。順延になって参加できなくなったお母様・お父様方、ゴメンナサイ。
そんなわけで、昨日は、6年生全員の勇姿を見るため、朝からプールサイドでパイプ椅子に座っていた。そんなに陽射しは強くないだろうと高を括っていたら、大誤算、直射日光が皮膚をジリジリと焼いていく。「よくがんばりました」と子供を褒めてあげるよりも、「お陽さまに負けず、よく最後まで観ていました」と自分を褒めてあげたい。
夜、息子をお迎えに塾に顔を出したら、塾頭から言われた。
「あら~~~~、お母さんったら~~~、その日焼け、テニス、ですか~っ! うらやましいわぁ」
先生、日焼けなんてそんなステキなもんじゃありません、I度の熱傷です。

