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「長野でのんびり翻訳生活」の野望

翻訳とか原書を読む会とか

は・は・は

2008-06-29 21:57:07 | 言の葉

昨日はホフマン氏の家でさくらんぼ(ナポレオン)狩り。お天気が良くラッキーだった。赤い実がお日様に輝きながら、待っていてくれた。妹家族も大宮から参戦する予定だったが、姪っ子がお熱を出してあえなく断念。残念でした、また来年ね。お大事にね。

それにしても、さくらんぼっていうのは何であんなに愛らしいのだろう。

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息子が突然聞いてきた。

「はがいたむ、って何ていうの?」

「それはね、I have a toothache.だよ」

「????? ママ、何で突然英語なの? 日本語だよ、日本語。」

母の方が?????である。だって、「何ていうの?」とこのわたしが聞かれたら、当然、英語の表現を答えようとするに決まっているじゃないか。そりゃ当然、でしょ。

「歯が痛む」は日本語で「歯が痛む」だろう。それ以外に何がある? おぉぉ、「歯痛(はいた)」っていうのもあるか。

「違う、違うよ、ママ。ほら、ナイフのハとかさ」

おぉぉぉ~、なるほど、「刃」のことかい。それならそうと、始めからそうおいい。君が言いたいのはきっと「刃がこぼれる」に違いあるまい。

コミュニケーションって難しい。


デブ脳

2008-06-28 07:23:57 | 考えること

きっかけは「下位脳」だった。「下位脳」とは何なのか、果たしてそんな言葉があるのかを調べていた。

すると、驚愕の事実が白日の下に――わたしの頭は「下位脳」に支配されているらしい。

いつデブの食べたものを全て書き出す作業は、脳の支配権を下位脳から上位脳に移すための儀式なのだ、間違いない。その儀式を続けられないというのは、どういうことか。

いやいや、脱線している場合じゃない、お勉強、お勉強……。そうしてまた、脱デブのきっかけを失うのであった。


drawers

2008-06-27 16:21:22 | Angela's Ashes

昨日はフルコースだった。

原書を読む会→小学校(授業参観・中学入学願書関係・PTA)→プライベートレッスン(ちなみに生徒役)→塾お迎え(15分、時間を間違えてしまった)→レイトショー(なんと『インディー・ジョーンズ』さ。軍隊ありに食べられる夢を見なくてよかった……)

引きこもりの身ゆえ、一日中外に出ていると結構つらい。朝、5時前に起きられたのは奇跡だと思う。

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小説を読んでいると、何でこれがあるんだろう、と不思議に思う文章に出会う。そういう場合は、たいてい意味そのものや、言葉のおもしろさが理解できていない。昨日の『アンジェラの灰』でも、そんなちょっとした、でも、ふふふ、と笑ってしまうような見逃せない1文に出会った。

郵便局の電報配達係としてアルバイトで働くようになったフランキー。職場の年季の入ったおばさんが、これはしちゃいけない、あれはしちゃいけないと講釈をたれている。

Mrs. O'Connell and Miss Barry at the post office tell us everyday our job is to deliver telegrams and nothing else. We are not to be ding things for people, going to shop for groceries or any other kind of message. They don't care if people are dying in the bed. They don't care if people are legless, lunatic or crawling on the floor. We are to deliver the telegram and that's all. Mrs. O'Connell says, I know everything ye do, everything, for the people of Limerick have their eye on ye and there are reports which I have here in my drawers.

A fine place to keep reports, says Toby Mackey under his breath.P.316

配達しに行った先で、人が死にかけていても気にしちゃいけないらしい。電報を配達するのが仕事だから。こういうエピソードがテンコ盛りなので、結構気が滅入るが、最後のセンテンスで、おやっ、と思った。

A fine place to keep reports」はトビーが(たぶん)「ちっ」と舌打ちしながら、ぼそぼそ呟いたセリフだ。「ふん、そりゃぁ、いい保管場所だよなぁ」→「そんなところに置いてりゃ、誰も見られやしない」→「本当に報告書なんてあるのかよ」という流れかな、と考える。

でも、それではおもしろくない。この本がいいのは、極端に悲しくなるような話でも、カラッと書かれているところ。「ふん、そりゃぁ、いい保管場所だよなぁ」では、わざわざこの1文が書かれた意味がない。

そんなかんなでモタモタしていると、「drawerがダブルミーニングなのでは?」と参加者からの天の一声が。「drawerは、確かに引き出しという意味もあるけれど、昔でいえば、ズロースという意味もあるから、それにひっかけているのではないかしら?」

ほぉぉぉ~、マダムの口から「ズロース」などという言葉が出てくると、乙女のわたしとしては赤面してしまうが、うむむむ、きっとそうに違いない、絶対間違いない。「パンツの中に隠せば、そりゃぁ、誰も見られないわなぁ」

さてさて、では土屋さんの訳はどうなっているのか。

リムリックの人々があなたたちのやることを見ていて、報告をくれます。あっちこっちから寄せられた報告が、私のこのブリーフケースに詰まっています。

ブリーフじゃなくてズロースだろう、とトビー・マッケイがつぶやく。(下巻 P.278

わたしが山田君なら座布団10枚。あなたならどう訳す?


ゲラ

2008-06-26 05:49:35 | 翻訳のこと

スケジュールが(わたしにとっては)厳しくて、泣きながらチェックしたゲラともようやくサヨナラした。サヨナラしたくてしたんじゃない、無理やりサヨナラさせられた、という感じ。○日までに出版しなければならないというお尻の日付が決まっているから、仕方ないのだろう。

それにしても、ゲラのチェック内容をメールで送るっていうのは本当に大変だ。初体験。「チェックは最小限に」という意図はよくわかるんだけど、ごっそり書き替えずに、「こと」を取ったり、「~だ」を「ある」にしたり、姑息な手段でガシガシ修正を入れてしまった。

今回の仕事は超変則だったので、いざ形になっても、「わたしの子です」って素直に思えるかどうかわからない。とても不安だ。「こんな子、わたしの子じゃないっ!」なんていうことになったら、お互い不幸でしょう。出産予定日は7月中旬。

この件でいろいろと世話になったネイティブに「今ね、例のあれ、ゲラのチェックしてるんだ」と近況報告をした。で、「ゲラ」と言おうとして、それに相応する英単語を知らないことに気づいた。「ほら、ハードコピーのプルーフリーディングっていえばいいのかな、ハードコピーっていったって、まだ本になってなくてさ、その前の段階のヤツなんだけどさ」としどろもどろで(一応英語で)説明したら、「あぁ、げゃりぃ~ね、galleyだよ。辞書、持ってる?」と教えてくれた。

なんだか聞いたことのあるスペルだけど、何だろう、これ?

チェックすると、ヤダヤダ、元わたしのテクタじゃない、ギャレーよ、ギャレー。アクセントは「レー」の方。ほら、飛行機で、食事とか飲み物とかカートとか保管してあって、オーブンとか湯沸しとかがある場所。へぇ~、それが「ゲラ」になっちゃうんだ。勉強になりました(いつまで覚えてられるかわからないけど)。


どこから入ってくるの?

2008-06-25 14:17:14 | 考えること

最近、視力の低下が著しい。近くは見えるので、老眼じゃないと思う(ちなみに、ホフマン氏は近くが見えなくなってきたらしい。わたしより若いのに)。食卓からテレビの画面もよく見えないし、目の前のディスプレイの文字だってぶれてるし、世の中がぼわ~んとした感じになる。

でも、いいこともある。とにかくゴミが見えない、埃なんてもっと見えない。見えないのはないのと同じ。ゴミも埃もないから、掃除しない。7月下旬の家庭訪問が怖い。

何かが落ちているのに気づくのは、その対象物が動いたときだけだ。動くとさすがに目に見えてくる。月曜日の朝、300ページを前にして、泣きそうになりながらゲラをチェックしていると、何やらあまり聞いたことのない音がしはじめた。シャラシャラシャラというか、シャカシャカシャカというか。乾いた音だ。ハードディスクが動き始めたのか、それとも、パソコンが壊れたのか。でも、カラカラ言っていないから、きっと大丈夫、と何の根拠もなく安心する。

でも、突然、音のする方向の目の端で、何かが動いた。思わず目をやった。

ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ~っ!

体長10センチほどのムカデらしき姿のものが、棚に立てかけて置いてある、ゲラの入っていたA3タイプの茶封筒をシャカシャカいわせながら登っている。ぎゃぁぁぁぁぁ~っ。

窓が開いているのに、思わず「助けてぇ~っ」と叫んでしまった。怖い、怖い、怖い、だけど、あのムカデらしきも姿のものがこのまま家に潜伏し続けることを想像する方がもっと怖い。勇気を振絞って封筒をつかんだ。この間おそらく10秒未満。結構なスピードで動くムカデらしき姿のものを落とさないように、封筒を縦にしたり横にしたりしながら、網戸を開けた。さぁ、飛んでいけ、ムカデらしき姿のものよ。

でも、ハタと気づいた。ダメよ、ダメよ、たまには庭の草むしりだってするんだから、庭でまたバッタリ出会ったりしたら気絶してしまう。生かしちゃおけないわ。

そんなわけで、すみません、朝から殺生してしまいました。うちわのもち手の先端でグサグサと。何度も。あぁぁぁ、ムカデらしき姿のものよ、どうか成仏してください。入った家がいけなかった。次はお隣さんとかお向かいさんとか、やさしい人の住む家に寄ってくださいな。

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騒ぎを聞きつけて、起き出してきたホフマン氏によれば、このムカデらしき姿のものにはヤスデという名前がついているらしい。ムカデでもヤスデでもいいけどさ、うちに入り込むのだけはやめて。

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今朝は今朝で、ほんの少しだけ開いていた風呂場の扉の向こうで、何かがサササと動いた。何よ、何よ、今日は何なのよ。思い切って扉をあけると、全長20センチほどのトカゲが風呂場を走り回っていた。

すみません、今回は見なかったことにさせてください。扉をキッチリ閉めさせてもらいます。どうかよろしく。