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「長野でのんびり翻訳生活」の野望

翻訳とか原書を読む会とか

iwashiってみました

2008-02-28 08:01:58 | 考えること

ダダダダと地響き鳴らし除雪車が大雪知らせる朝3時

解釈:昨晩のあの雪がいったいどうなっているのか……怖くてカーテンが開けられない。でも、カーテンを開けなくてもどうなったのかがわかってしまった、だって除雪車が来たんだもん。今日も雪かきだ。

朝の雪「モワモワいっぱい」子の歓喜 南の空の月も微笑む

解釈:5時半なって息子が起きてきた。カーテンを開けるなり、「モワモワだっ!」ほぉ~、どれどれ、と母もモワモワのご相伴。雪がちょっとだけかわいく見えた。ふと見上げると、青い空に白い月が妙に明るく輝いて見えた。


目と眼

2008-02-27 08:40:10 | 翻訳のこと

探し物がなかなか見つからなかった。いつものことと言えば、いつものことだ。いくら探しても見つからないから探し続けた。

でも、そのときふと気づいた。「ない、ない、ここにもない、あそこにもない」と思いながら探している。探そうと思っているのに、ないよ、ないよ、と思いながら探している。なぜだろう。探しているんだから、ここにあるかな、あそこにあるかな、と思いながら探せばいいのに。

そう思ったとたん、キーボードのすぐ近くにあった探し物が目に入った。なぜだろう。今まであれだけパソコン周辺を探しても目に入らなかったのに。スピリチュアルななんとか、とか、宇宙の周波数がどうの、とか、そういう発想はあまり得意ではないのだけれど、ひょっとしたら探し物の周波数と自分の周波数がピッタリあって自分の目と頭に何かの信号が届いたのかもしれない、チラリとそんなことも思った。

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探し物の最たるものが翻訳だ。いつも「この文は何が言いたいんだろう」の答えを探している。たまたまその答えが見つかると、次は「どう言えば伝わるだろう」の答えを探す。探す場所は辞書だったり、ネットだったり、自分の中だったり。行ったり来たりを繰り返す。

でも、ようやく気がついた。答えは原文にある。必ずある。「この文は何が言いたいんだろう」の答えも、「どう言えば伝わるだろう」の答えも、原文にしかない。自分の目を信じて読むしかない。

でも、悲しいかな、自分で自分の目を信じられるかどうかは、また別の話。


「疑い」と「可能性」

2008-02-25 15:19:17 | The Thirteen Problems

question というのは実に厄介な言葉で、出会うたびにドギマギする。厄介な言葉がquestionだけなら、ドギマギしたところで大した問題ではないかもしれないのだけれど、他にも厄介な言葉を抱えているものだから、なるべくドギマギ度を低くしたいと思う。

そう思っていはいるものの、P.96questionにすっかり振り回されてしまった。余命幾ばくもない大富豪の遺産相続に関して、本人直筆の遺書の正当性を論じる場面だ。heは大富豪、I solicitorEurydiceは大富豪の家にもぐりこみ、彼の心をつかんだ霊媒師のこと。

He produced a sheet of paper with a few words roughly scribbled on it in pencil. It was quite simple and clear. He left ???5000 to each of his nieces and nephew, and the residue of his vast property outright to Eurydice Spragg 'in gratitude and admiration.'

I didn't like it, but there it was. There was no question of unsound mind, the old man was as sane as anybody.

Iはこの遺書の内容を気に入らないが、富豪本人がそう書いたのだから文句の付けようもない、その上、There was no question of unsound mindなのだから。

さて、questionには二つの意味がある。疑いと可能性だ。そうすると上の一文は、questionが「疑い」なら、no questionは「疑いはない」で「精神異常なのは明らかだ」。ところが、「可能性」なら、「精神異常であるはずがない」。正反対の意味になる。

一体、どちらなんだ……と思う間もなく、コンマに続いて畳み掛けるようにthe old man was as sane as anybody.がくる。つまり、このquestionは明らかに「可能性」の意味で使われているということ。このコンマを、「つまり」と読んであげればいい。

「じゃあ、はじめっから、There was no question of unsound mind、なんて言わなきゃいいのに」な~んて思う人は顔を洗って出直そう(ハイ、顔を洗って出直します)。

そんなわけで、明日はP.97'"I want you to witness my will. Emma, get me my fountain pen."から読みます。


とってもおいしそうな食品サンプル

2008-02-24 12:04:20 | 翻訳のこと

こうやって、窓の外が吹雪で真っ白になっていても、「ちっ、また雪かきかよ」ではなくて、「あぁ、よかった、今、長野に戻っているのよね」とやさしい気分になれる自分に驚きつつ、あらためて何かの神様に感謝したくなる。

東北新幹線は不通になったが、私の、私の便の「あさま」は40分ほど遅れたものの、がんばって走ってくれた。一本前は運休になっていたのだから、本当に運がいい。きっと日頃の行いが良いからだと思うことにしよう。

長野についたら、大先輩のイタコ予言どおり、雪。峠の釜飯を抱えながら、雪の中、駐車場まで15分間歩くのは結構つらいけど、長野に帰れたんだから我慢しなきゃ。不思議なもんだ、何かに感謝すると、とてもやさしい気持ちになれるんだから。人間の脳って結構単純。文句を言う代わりに何かに感謝すると、脳からいい物質が分泌されるに違いない――あっ、でも今、やっぱりちょっと「ちっ、雪かきかよ」と思ってしまった。いい物質の分泌量が少しばかり足りないらしい。

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そんなわけで、昨日は月に1度の「あさま組」勉強会。東京の黄色い突風に吹かれてきた。バリバリ。

勉強会はいつものとおり厳しかった(あさま組から戻ってくると、ホフマンから必ず「今日も楽しかった?」と聞かれるのだけれど、いつも返答に困る。そりゃ楽しくないと言ったらウソになるけど、でも根本的に楽しいのとは違うんだよね。厳しいんだよ、ベースが切磋琢磨だから。「切磋琢磨」っていうのはとてもステキな言葉だけど、甘えが許されない、とても厳しい世界を表現していると思う。えっ、あれで楽しんでないのかって? 誰よりも楽しんでるでしょって??)。

昨日の学びの一つが「掘り過ぎない」。わたしは実は「掘り過ぎる」ことができる人がうらやましい。たぶん、昨日もうらやましいなぁ、掘り過ぎるなんて、っていう顔をしていたと思う。「ほら、あそこ、掘り過ぎてる」とかいいながら、内心うらやましがっていた。わたしはまだ原文の言葉の表面を弄繰り回している段階なのだ。でも、掘り過ぎたことが全くないわけではない。見当違いの穴を掘り過ぎた経験は数え切れないほどある。穴があったら入りたい状況になっても大丈夫なくらいたくさん掘りまくった。今はとりあえず、見当違いの穴を掘る回数は少なくなったと思う。でも、まだ原文の声に沿って深くまで掘るには至っていない、たぶん。

でも、焦っちゃだめだ、と思う。順番、順番、近道なんてない。焦ると、また、言葉や単語のせいにしたくなる。焦っちゃだめだ。「あっそうか、この言葉がいけなかったんだ」と言葉のせいにしたくなってしまうから。本当は使い方を間違った自分のせいなのに、罪のない言葉そのものに責任転嫁してしまうから。

でも、やっぱり焦ってしまう。はやく「サンプル」ではなくて、本物になりたい。


伸びきった紅白帽のゴム状態 

2008-02-23 06:51:11 | 翻訳のこと

パチ~ンだか、ピ~ン・シュッだか、プツンだか、よくわからない。でも、頭の中で緊張の糸が切れる音がはっきり聞こえた。

依頼されたリーディングの〆切は22日金曜日の午前10時だった。書籍が手元に届いたのが日曜日。「そんなに厚くないから2日で読めるかな。試訳は必要ないらしいけど、あらすじをまとめたり、類書をチェックしたりするにはやっぱりあと2日は欲しいよね」と計算する。今週はバタバタしそうだから、金曜日の午前10時というのは結構ギリギリかもしれない。せめて夕方まで伸ばしてもらうべきだったか。

結局、なんだかんだで読み終わったのは木曜日の早朝。〆切まで30時間しかない。う~ん、調べたいこともあるから、かなり段取りをよく考えて効率よく進めないとこれはちょっときついぞ。午前の外の用事が終って家に戻り、「さぁ、まとめるぞ。なんとか仕上げなければ」とパソコンの電源のスイッチを押したとき、頭にもスイッチが入った。

「はて? リーディングの納期って普通、2週間じゃなかったっけ。納期が1週間なんてことが今まであったっけ?」

頭の中のスクリーンの画面がパラパラと捲られていく。仕事依頼メールの文面の記憶を辿る。う~ん、「急ぎで恐縮なのですが」とか、「本件は特に急いでまして」とか、そういう言葉を読んだ記憶がどこにもない。

パソコンが立ち上がると、すぐにメールを確認した。ミッケ。やっだぁ~、納期は29日の10時じゃん。

その納期を見たとたん、頭の処理速度が急激に遅くなった。たぶん、10分の1くらい。1度切れてしまった緊張の糸の張りなおし方、どなたか教えてください。