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「長野でのんびり翻訳生活」の野望

翻訳とか原書を読む会とか

限られた時間の中で

2007-04-28 08:11:44 | 自分マネジメント

限られた時間を有効に使うために、やらなければならないことの優先順位を瞬時につけられるようになること……これはいくつになっても自分にとって大きな課題だ。

物事を重要性と緊急性で見れば、おのずと順位がつくはずだが、これがなかなか。「重要性が高くてすぐやらなければならないこと」が一番最初にくるのはもちろんだが、「重要だけれど急がない」、「急ぐけれどあまり重要でない」というのが厄介だ。緊急性は、お尻が決まっているかいないか客観的に測ることができるので、どちらかとういうとわかりやすい。とはいえ、一見「急がない」けれど、実は他の要因が絡んで突然緊急性が高くなってしまった、とか、気がついたら急がなければならない時期に来ていた、とか油断ならない。さらに難しいのは重要性だ。そのときどきの心のあり方で重要性が変わってしまう。う~ん。それに、「急ぐけれどあまり重要でない」タスクは、簡単だったり、すぐ終わったり、達成感を得やすいケースが多くて、優先順位が低いのにもかかわらず、最初に手をつけてしまう傾向がある。

ここのところ意識しているのは、ちょっと視点を変えて、「やらなければならない」タスクを直接的であれ、間接的であれ、自分の肥やしになる事柄に自分の力で変えていくこと。どれをやっても自分のためになるとわかっていれば、優先順位のときの心の揺れも少しは小さくなるのではないか。タスクを点ではなく線に変えていく。そのためには、目先の状況ではなくて、ちょっと先の状況、その先の状況、もっと先の状況も視野に入れなければならない。

同じ時間悩むなら、前向きに悩もうじゃないか。あっ、今必要なのは「悩む」ではなくて「行動する」、か。


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2007-04-28 07:14:08 | Angela's Ashes

土屋訳にはいつも「ほぉぉぉ~、そう訳すか」とため息をつくが、今回もそんな気になる訳をちょっとだけご紹介。

P.145 お母ちゃんがお父ちゃんの酒場での様子を話している場面。

(~that he regrets he has only one life to give for his poor misfortunate countryand if anyone disagrees they’re invited to step outside and settle this for once and for all.

おれの言い分に文句のあるやつは、表へ出ろ。白黒つけようじゃないか、って。(『アンジェラの灰 上』P.288

P.146 Question Quigleyが大信心会にFrankieを誘った理由。

If he brings me to the Confraternity the man in the office will write his name in a big book and some day he might be promoted to prefect of a section, which is all he wants in life next to wearing the Mountie uniform.

カナダ騎馬警官隊に入れればいいけど、だめだったら班長でもいいや。(P.290

「だめだったら」はなかなか出てこないでしょう。

それから、ここ、prefectに要注意。perfectではない。わたしはしっかりひっかかった。なぜここにperfect? そう思ったときは、声に出して読んでみるに限る。頭の中だけで読んでいては気づかないことでも、声にだそうとして、ハッと気づく場合があるから。

オオザワさんが教えてくれた、この言葉、Harry Potterのシリーズには何度も出てくる言葉だとか。ほぉぉぉ~、思わず納得。パブリックスクールの監督生徒のことをこう呼ぶらしいから。他にも、monitorとかpraepostorとか呼び名がある模様。


4月24日のOrient Express

2007-04-28 06:49:51 | Murder on the Orient Express

P.245P.251の最初 ‘That is why I thought the lady must have been dreaming.’まで。

P.246 ‘Ah, yes, the portmanteau call, as you say in England.’

portmanteau=旅行かばん。アクセントはmanaの上。Poriotが言いたかったのは、trunk。このあと、Mary Debenham’Trunk call,’ she corrected.に続く。こういう「プッ」と笑いたくなるような話はほかに見られない。ということは、Poriotcharacterではなく、Poriotの作戦のうちなのか?と思わず勘ぐりたくなる。

P.246 Mary Debenham smiled a little in spite of herself.

前述のPoriotのせりふを聞いたMaryの反応。in spite of herself=思わず。この表現、面白い。人はいつもマスクをかぶっていて、そのマスクがoneselfで、その下の本当の姿がチラッと見えた、という感じか。betray oneselfの場合、マスクの下がoneselfというイメージだけど。

P.247 ‘By the way he spoke.’

=口振りで。

P.248 “It does not matter,’ said Hercule Poirot.

itMary’I have nothing more to say’であろうとなかろうと。

P.249 The solidity of the German woman underwent sudden change.

solidityno emotion

P249 ‘No, no all is well.

誤植か。正しくは、No, no, all is well.

P.249 I am as sure you did not hide the uniform there as I am sure that you are a good cook.

誤植か。I am sure you did not ~。amの後のasは不要と思われる。

P.249 ‘Yes, indeed, all my ladies have said so. I ---‘

so’you are a good cook’ 世話係の女性がなぜa good cookなのか。そして、なぜall my ladiesと何人もの主人に仕えてきたようなことをいうのか。ここは謎解きで要注意のところかも。次の She stopped, her mouth open, looking frightened again.という彼女の様子が大いに気になる。ちなみに、cookというのは結構パワーがある立場。The Hoursを読むと、Virginia Woolf VS the Cookの対決は興味深いし、Mary Poppinsthe Banksでもthe Cookの影響力がよくわかる。

P.250 No, he passes one where the door is open

onea compartment

P.250 ‘We might have known it, really.

=なんで気がつかなかったんだろう


4月24日のナルニア

2007-04-28 05:59:52 | The Lion, the Witch and the Wardrobe

P.91P.97 Chapter8の最後 Theres not a moment to lose.まで。51日はChapter8の冒頭からCDを聞きましょう。

P.88 He'll settel the White Witch all right.というMr Beaverのせりふに関して。

CDを聞いていたら、オリジナルはthe White Witchではなく、the White Queenだったらしいということがわかりました。それでは、なぜ変更されたのでしょうか。後に出てきたLilithのくだり(P.90)で、Mr Beaverが彼女のことをQueenだと思っていないことは明らか。だから、彼の口からWhite Queenという言葉が出てくるのは、確かに違和感があります。理由はその辺りにありそうですね。非常に興味深い編集です。

P.91 “but precious few, and they were the ones least like men.”

precious fewextremely few

P.91 and it’s a saying in Narnia time out of mind that when two Sons of Adam and two Daughters of Eve sit on those four thrones,

time out of mindlong, long time ago

P.92 your lives wouldn’t be worth a shake of my whiskers!”

a shake=一振り。つまり、一瞬のこと。

P.92 Out they went, plunging well over their ankles into the soft new snow,

新雪でフワフワ。でも、P.93のイラストはカタカタの地面。このイラストが放つ違和感はそこにありました。

P.94 “He can’t have done that.”

done thatgone to the White Witch, betraying the group

P.94 and everything they wanted to say died on their lips,

any words did not come up.

P.94 this was exactly what Edmund had done.

thisbetraying themwhat Edmund had done=それまで彼がやってきた数々のこと

P.94 “Then mark my words,”

pay careful attention to

P.94 (he being your brother and all)

and all=会話でせりふの最後に何気なくつける言葉、「~ですかね」

P.95 You can always tell them if you’ve lived long in Narnia

tell themwhether you have been with the Witch, whether you have eaten her food

P.96 for she won’t know that Aslan has come to Narnia, or that we are meeting him, and will be quite off her guard as far as that is concerned.

文章の構造注意。

she won’t knowなのは2つ。1)that Aslan has come to Narnia 2)that we are meeting himthat節になっているのでわかりやすいですね。その次のand will beの主語はsheです。つまり、for(=because)に続く理由も2つあるということ。1)she won’t know that~、2)she will be quite off

P.96 “not if I know her.

notthat isn’t what she’ll do firstnotだけで後は省略。そのため、読むときには、思わずnotの後に軽くポーズをとりたくなるかも。


だから使われない

2007-04-27 22:37:12 | 翻訳のこと

世間はGWに突入いたしますが、女工クラブの皆々様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。わたくしは、女工仕事が恋しい今日この頃、でございます、しくしく。

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そんなわけで、たとえ現実逃避と言われようと月1で木曜日に青山へ行くことにした手前、『ミステリ翻訳入門』(アルク)くらい読んでおかねば。実は、青山通いのきっかけは、この先生のオープンセサミだった。それから、師のお試し講座に顔を出して、運命的な出会いをしてしまったわけで……。あぁ、あれから何年も経ったような気がする。ほんの1年前の話なんだけれどね。

ページを開いていくと、思わず目を覆いたくなる記述がテンコ盛り。初めて読んだときはなんとも感じなかったのだから、少しは成長したということか。編集者に尋ねた「絶対に使いたくないと思う新人は?」の回答には、真冬の早朝に冷水を浴びたかごとき効果を期待できる。

“完成商品の締め切りを夏休みの宿題の締め切りと同一視している人”

“日本語になっていない人。逆に日本語は流麗だけれど、原文にないことまで書いてしまう人”

“得るもののなさそうな人”

“いい加減な人”

“翻訳の力を磨くことよりも、仕事くれ、ばかり先行する人。それが仕事に如実にあらわれる人”(抜粋。P.31より)

夏休みの宿題の締め切り……返す言葉がございません。