今年はいろいろな出会いがあった1年でした。一期一会。皆さんに幸せな1年が訪れますように。
長野の犀北館ホテルに、「寒山拾得」という中華料理店がある。ここの酸っぱい系のスープ麺は忘れられない味で(なぜか名前を覚えられない)、ときどきどうしても食べたくなる。
そんなわけで、この店にいくと必ずと言っていいほどその麺を注文するのだが、困ったことが一つ。とにかく量が減らない。食べても食べても減らない。減るどころか増えてくるような気さえする。麺がドンブリの底からどんどん生まれてきているに違いない。
なんでこの麺のことを思い出したかというと、わたしのスクリーンも同じ状態だからだ。今、ワードに貼った英文原稿に上書きしながら翻訳をしているのだが、気が付くと総ページが増えている。なぜ……。
そりゃ、理由はわかってる。訳すと日本語の方が長くなるから、英文に上書きした場合、当然全体の文章量は増える。それに説明もガンガン追加しているし。でもね、やってもやっても減らない錯覚に陥るのは精神衛生上よろしくない。
びぇ~ん、びぇ~ん。やってもやっても終わらない。今年もあと34時間で終わるっていうのに。これから山へ芝刈りに、いやいや、これから空手の合宿に出かけた息子を迎えに飯綱山まで行かなくっちゃいけないっていうのに。外はいい天気だっていうのに。
あっ、そうね、ブログで愚痴ってる場合じゃないね……。さっ、休憩おしまい。
とうとう降っちゃいました、雪。降らないと「地球温暖化はやっぱり現実なんだ」と怖くなるけれど、降ると「お願い、止んで」と泣きたくなる。ないと不安で、あると大変なんて、なんだか仕事と同じだ。
大掃除を放棄してでも「家事のロワイヤル」、いえいえ、「カジノロワイヤル」を観に行こうかと画策していたのだが、雪が降ったからムリだな。きっと神様が「映画なんか観てる時間はないんでないの」と教えてくださったのだろう。
さっ、ワルサーPPKの代わりに、雪かきもってエクササイズだ。
バン、バ~ン、と間髪おかず二発撃ち込まれてしまった。ノックアウト寸前。
いや何、単なるオーディションとトライアルの話。ある翻訳を抱えてパニック状態なのにもかかわらず、「このオーディションとトライアルだけはやらせてね」と心の中で某エージェントにいい訳しながら提出した件だった。ちょっと遅めのクリスマスプレゼントか、いやいや、ちょっと早めのお年玉出か、と結果を心待ちにしたりして。しかも、「2冊同時に進められるだろうか」などといらぬ心配付き。「取らぬ狸の皮算用」と世間でいわれているヤツだ。
出版社のテーブルには乗るものの、どうしても一番になれない。いくつか候補があれば、「おっ、これだよ、これっ!」とキラキラ輝いて見える翻訳があるはずだが、そのキラキラになれないのだ。担当営業さんによれば、「訳が悪いということではないんですよ、ただ、雰囲気とか(モゴモゴモゴ……)」だそうで、それってニーズを把握できていないということかい、と逆に落ち込む。
槇原さんの曲に「NO.1にならなくてもいい、もともと特別なOnly one」というのがある(そういえば、保育園のお遊戯会では大泣きに泣いたなぁ。実に感動的な歌です)。ノックアウト寸前になると、必ずこの曲を思い出して、「何言ってんだよ、Only oneでNO.2ってことがありえるかい? NO.2じゃあ仕事はこないんだよ。キレイ事言うんじゃないよ」と毒づく。
捨てる神あれば、拾う神あり。落選通知連絡の直後、同じエージェントの別の営業担当さんから試訳の話をもらった(「あぁ、彼女ね、両方ともダメだったから、たぶんスケジュール空いてると思うよ」という会話が聞こえてくる……幻聴だと思いたい)。納期は1月9日朝一(鬼)。ありがたい、これで正月も仕事だ。翻訳家の卵に盆暮れの休みなんてあるわけない。休みがほしけりゃ、Only oneになるしかない。
「ママぁ~、サンタさんがまだ来ない」そういって、昨晩に引き続き今晩も、息子から夜中に何度も起こされた。あ~ぁ。サンタさんがくるわけないでしょ、だって、世の中、サンタさんは24日の夜に良い子の家に来るもの、と決まっているんだから。
でも、どうやら21日の夜にサンタさんが来てくれたクラスメートがいるらしい。「なんであの子の家には21日にサンタさんが来て、ぼくの家にはまだ来ないの?ねぇ、なんで? なんで?」そう聞かれても……。う~ん、サンタさんにもいろいろな事情があるのではないでしょうか、としか答えられません。
食卓の上には、メモが1枚。「12月23日。今日、サンタさん来てください。起きたときをたのしみにしています!!」今夜もサンタさんが来なかったことを知ったら、きっとまた泣くんだろうな、彼は。でもそれもまた一興。近いうち、きっと我が家にもサンタさんが来なくなるんだろうから。

