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「長野でのんびり翻訳生活」の野望

翻訳とか原書を読む会とか

は・は・は

2008-06-29 21:57:07 | 言の葉

昨日はホフマン氏の家でさくらんぼ(ナポレオン)狩り。お天気が良くラッキーだった。赤い実がお日様に輝きながら、待っていてくれた。妹家族も大宮から参戦する予定だったが、姪っ子がお熱を出してあえなく断念。残念でした、また来年ね。お大事にね。

それにしても、さくらんぼっていうのは何であんなに愛らしいのだろう。

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息子が突然聞いてきた。

「はがいたむ、って何ていうの?」

「それはね、I have a toothache.だよ」

「????? ママ、何で突然英語なの? 日本語だよ、日本語。」

母の方が?????である。だって、「何ていうの?」とこのわたしが聞かれたら、当然、英語の表現を答えようとするに決まっているじゃないか。そりゃ当然、でしょ。

「歯が痛む」は日本語で「歯が痛む」だろう。それ以外に何がある? おぉぉ、「歯痛(はいた)」っていうのもあるか。

「違う、違うよ、ママ。ほら、ナイフのハとかさ」

おぉぉぉ~、なるほど、「刃」のことかい。それならそうと、始めからそうおいい。君が言いたいのはきっと「刃がこぼれる」に違いあるまい。

コミュニケーションって難しい。


「You'd be so nice to come home to」の「to」

2007-10-28 15:50:44 | 言の葉

最後のtoがそもそもの発端だった「You'd be so nice to come home to話。思いのほか盛り上がった。

わたしたち(「たち」にしてしまい失礼、「Angela's Ashes」チームの皆さん)が目指したのは、come homeするのは誰で、誰のところにcome homeするのかを文法的に理解すること。『帰ってくれたら嬉しいわ』が誤訳タイトルであることは、よくわかった。「come home するのはボクで、家で待っているのは君」、君の味噌汁を飲みたいなぁ、という甘いささやきだというのは周知の事実だとしても、toの後にくるべき目的語がなぜ主語の位置にあるのか。そんなのありえな~い、なぜこうなるのか、誰かきちんと説明して~、と叫びたい。

ネイティブに聞けば、「come home toでないとおかしい。土台、この場合、to come homeはありえないし。それにねぇ、君が何をそんなにわからないのかがよくわかんないよ」とバッサリ切って捨てられる。確かにこういう文章はよくある。不思議なもので、文法的な裏付けがなくても、前後の文脈からどういうことを言わんとしているのか想像できる場合が多い。試験問題のように単文だけだされると、きっと混乱するに違いあるまい。

Oxfordの文法書の不定詞の項目に的確な説明があることをオザワさんが見つけてくれた。実にありがたい。形容詞には、不定詞を伴った文章の場合、節の主語が不定詞の目的語になる構文となるものがあるという。easydifficultimpossiblegoodreadyがその例で、enoughtooのあとにくる形容詞も含まれるらしい。タイトルからしてすごい。「subject of clause = object of infinitive」。なるほど、節の主語は不定詞の目的語と同じ。しかも、解説には、前置詞が文の最後にくる場合もあるとわざわざ書かれている。例文は「She's nice to talk to. He's very easy to get on with. It's not a bad place to live in.」。そうそう、それそれ。そのルールこそ、黄門様の印籠。ははぁ~、そうでありましたかぁ~、とひれ伏そう。

ちなみに、『英文法解説』には形容詞の項目に説明あった。S+be+形容詞+to ~の第4型。P.100101にかけてじっくり解説されている。例文は、She is really pleasant to talk to.(彼女は話相手にすると実に楽しい)(=It is really pleasant to talk to her.)など。文の主語は人間でも物でもよいとし、形容詞にはcomfortable, convenient, dangerous, difficult, easy, exciting, hard, impossible, interesting, nice, pleasant safeと難易や快不快を表す言葉が並ぶ。以下、P.101【解説】から引用。

この構文の特色はThis car is easy to drive.で代表されるように、文頭の主語(This car)が意味上は不定詞(to drive)の目的語になる点にある。したがって、Your question is impossible to answer.とは言えるが、Your team is impossible to win.<誤>はwinを「勝ち取る」という他動詞に解さない限り、文として成立しない。これに対して、次の文はdefeatが他動詞だから正しい文である。Your team is impossible to defeat.(君のチームは負かしようがない)次の文も「話し始めたら止まらない」ではなく、「止められない」である。

If he starts talking, he's hard to stop.

これで、You'd be so nice to come home to.の意味もすっきり明快だ。

ちなみに、高校生に「君たちはこの川で泳ぐのは危険です」を英訳させると、何人かは「You are dangerous to swim in this river.」と間違えるそうな。え~っと、これは明らかにひっかけ問題ですよねぇ。少なくとも、「君たちがこの川で泳ぐのは危険です」にしてあげないと……。


頭がわるく見える文書

2006-09-28 05:30:06 | 言の葉

目の前にあるA4の紙には、10.5ポイントくらいのゴシック体の文字がびっしりと並ぶ。この紙の正体は、愚息が参加したイベントの報告書。主催者からの一筆というヤツだ。

段落間にスペースがない、行間が狭い、ダラダラと同じようなトーンの文章が続く……とにかく読みづらい。書く目的も、読者も、はっきりしているのだから、もう少し読みやすく書けるのではないだろうか。やり方はいくらでもあるはず。

●問題点や発見を箇条書きにする

太字斜体を使ってメリハリをつける

それが面倒なら、段落ごとに行間をあけるだけでもいい。随分読みやすくなるに違いない。

こういう文書をもらう度にため息がでる――果たして、書き手は本当に読んでもらいたいのだろうか。読み手の顔が見えているのだろうか。ひょっとして、書かなくてはいけないから書いているだけ? そういう人は『「頭がいい」と思わせる文章術』に目を通してみるとよいかもしれない。

クシュクシュっと丸めたい気持ちを抑えながら、とりあえず最後まで目を通すことにしよう。ひょっとしたらいいことが書いてあるかもしれないから(多分そんなことはないと思うけど)。いやいや、文章を書くことを再考するきっかけを作ってくれたのだから、それだけでも感謝しなければならないのかも。


にっくき「development」

2006-07-17 06:15:22 | 言の葉

課題の「development」の訳に四苦八苦。一度ハマルとなかなか抜け出せない。何を見ても「development」だけにハイライトがかかっていて、フォントサイズも3つくらい大きく見えてくる。

そんな状態なものだから、「growth」と「development」の違いについて書かれたメルマガがエダヒロさんから送られてきたときには、小躍りした(Webにも掲載されている)。意識に上っていると、引っかかるものですなぁ。内容は持続可能性についてなので、課題とは少々ずれるが、それでも学ぶことが多くある。「development」がいろいろなことに発展していく。


I don't feel strongly that the Prime Minister shouldn't visit the shrine,

2006-07-10 08:22:01 | 言の葉

愛しのだんな様が仕事先からメールをくれた。タイトルはよりにもよって「誤訳」。いやぁ~、寿命が3年くらい縮みました、どこぞやの翻訳会社さんからのクレームかと勘違いして。

内容はTBSのニュース番組で流された米下院議員のコメントの字幕が誤訳だという話巨大掲示板でも話題になっているそうな。誤訳の内容が高校生レベルなので、意図的な誤りかともうわさされているらしい。米議員がコメントするのだから、真っ向から否定的な発言をするわけがないと考えれば、こういう誤りは起こらないはず、だから、わざと誤訳したのでは……と話が発展することになる。でもねぇ、他のメディアの発表と見比べれば一目瞭然だろうに。

こういう場合、翻訳者はどのような処分を受けるのでありましょうか。