『 デュエリスト 』 ( 5月1日の ブログ参照 ) の カン・ドンウォン の映画をもっと観たいと思って Amazon で調べたら、そうそう、この映画、昨夏、話題になってたっけ。 自殺未遂を繰り返す女性と 死刑囚の話、重そうで観なかったけど、これ、カンくん の映画だったんだ~。
即、購入
原作本 も同時期に発売されてて、映画で主演した 2人の写真が 載ってる。 これも、蓮池薫さんの訳 ということと、著者が 辻 仁成との コラボ ( 『 愛のあとにくるもの 』 ) を出した方というんで、記憶にあるわ。
DVD と一緒に、これも購入
孔 枝泳 著、蓮池 薫 翻訳、新潮社 (2007/05)
Amazon から直接購入した 原作本の方が、先に届いた。
死刑囚 ユンス が 生い立ちから 逮捕されるまでを 淡々と語る 簡潔な ブルーノート ( 死刑執行後、ヒロインに残された ) と、ヒロイン ユジョン が 自分自身と ユンス との交流について語る 饒舌な 文章が、字体を違えて 交互に続く構成。 あまりに悲惨な ユンス の身の上に グイグイ引き込まれて、一気に読んでしまった
富裕な境遇に育ち、社会的な地位も手にしている ユジョン だが、実は、過去に負った傷を 母親に封印されて 苦しんでいる。 修道女の叔母について 刑務所で ユンス と面会を重ねるうちに、初めて 誰かに 自分の傷と気持ちを 素直に話すことができるようになる。
ユンス の方も、「 ・・・人間と人間が 本当の話を交わすこと、誰かのために 祈ること、互いが身構えずに会うことの意味が何かを知りました。 」 「 愛されたことのある人だけが人を愛せるし、許されたことのある人だけが人を許せるということも 知りました。 」 と、記す。
ミーハーなきっかけで この本と出会った訳だが、読んでいる間中、私も とても 「 満ち足りた時間 」 を過ごすことができた。最後は、胸が一杯になり
でも、主人公2人が出会えて、短いながらも 充実した 「 幸せな時間 」 を過ごせたことが 本当に良かった思えた。 悲しい別れがあっても、心を通わせた時間は 思い出として 残る
「 ユンスが犯したとされる 少女の強姦と ( 少女を含む ) 3人の殺人についてだが、 強姦と2人の殺人は 共犯の先輩の仕業で、残り1人を どちらが殺したかは 書かれていない。 さっさと自首した先輩が、罪を全て ユンスになすりつけた 」 という設定になっている。 ユンスは、人質をとって 立てこもりもしているので、「 殺人鬼 」 とされている。
「 どっちにしろ いつかは死ぬじゃない。 生かしたところで、せいぜい 50年も経たないうちに みんな死んでしまうのよ 」 と、ユジョンは 検事である兄 ( この設定は、でき過ぎじゃないかな ) に向かって、 「 死刑制度 」 を否定する。
最近、「 裁判員制度 」 開始を目前にして、死刑制度存続 と 廃止 の両方の意見をもつ議員が 協力して 「 終身刑 」 を設けるために やっと動き出した。 どこの国でも 冤罪の可能性が 0 にならないというのに、「 死刑 」を選ぶのは、やっぱりキツイ
そのうち 出てくる 「 無期刑 」 より重い 「 終身刑 」 が必要だと思うよ。
即、購入
原作本 も同時期に発売されてて、映画で主演した 2人の写真が 載ってる。 これも、蓮池薫さんの訳 ということと、著者が 辻 仁成との コラボ ( 『 愛のあとにくるもの 』 ) を出した方というんで、記憶にあるわ。
DVD と一緒に、これも購入
孔 枝泳 著、蓮池 薫 翻訳、新潮社 (2007/05)
Amazon から直接購入した 原作本の方が、先に届いた。
死刑囚 ユンス が 生い立ちから 逮捕されるまでを 淡々と語る 簡潔な ブルーノート ( 死刑執行後、ヒロインに残された ) と、ヒロイン ユジョン が 自分自身と ユンス との交流について語る 饒舌な 文章が、字体を違えて 交互に続く構成。 あまりに悲惨な ユンス の身の上に グイグイ引き込まれて、一気に読んでしまった
富裕な境遇に育ち、社会的な地位も手にしている ユジョン だが、実は、過去に負った傷を 母親に封印されて 苦しんでいる。 修道女の叔母について 刑務所で ユンス と面会を重ねるうちに、初めて 誰かに 自分の傷と気持ちを 素直に話すことができるようになる。
ユンス の方も、「 ・・・人間と人間が 本当の話を交わすこと、誰かのために 祈ること、互いが身構えずに会うことの意味が何かを知りました。 」 「 愛されたことのある人だけが人を愛せるし、許されたことのある人だけが人を許せるということも 知りました。 」 と、記す。
ミーハーなきっかけで この本と出会った訳だが、読んでいる間中、私も とても 「 満ち足りた時間 」 を過ごすことができた。最後は、胸が一杯になり
でも、主人公2人が出会えて、短いながらも 充実した 「 幸せな時間 」 を過ごせたことが 本当に良かった思えた。 悲しい別れがあっても、心を通わせた時間は 思い出として 残る
「 ユンスが犯したとされる 少女の強姦と ( 少女を含む ) 3人の殺人についてだが、 強姦と2人の殺人は 共犯の先輩の仕業で、残り1人を どちらが殺したかは 書かれていない。 さっさと自首した先輩が、罪を全て ユンスになすりつけた 」 という設定になっている。 ユンスは、人質をとって 立てこもりもしているので、「 殺人鬼 」 とされている。
「 どっちにしろ いつかは死ぬじゃない。 生かしたところで、せいぜい 50年も経たないうちに みんな死んでしまうのよ 」 と、ユジョンは 検事である兄 ( この設定は、でき過ぎじゃないかな ) に向かって、 「 死刑制度 」 を否定する。
最近、「 裁判員制度 」 開始を目前にして、死刑制度存続 と 廃止 の両方の意見をもつ議員が 協力して 「 終身刑 」 を設けるために やっと動き出した。 どこの国でも 冤罪の可能性が 0 にならないというのに、「 死刑 」を選ぶのは、やっぱりキツイ
そのうち 出てくる 「 無期刑 」 より重い 「 終身刑 」 が必要だと思うよ。