こちとんの囲碁日記

南信州,下伊那,飯田市にて囲碁なるものをやっています。

小説

2020-05-10 22:18:44 | 囲碁
どうも、こちとんです

久々に小説を読みました



どちらも囲碁にまつわる小説

川端康成の「名人」

百田尚樹の「幻庵」






・名人

川端康成の「名人」は以前から知ってはいたものの

なかなか手を出さずにいました

中学、高校の図書館の主と化していたころに手を出していなかったのが不思議なのですが

文庫のものをいくつか読んだことはあったかと思いますが、「名人」は未読でした



文学に造詣が深くないのであれなのですが

時間軸がちょこちょこ変わったり、表現が綺麗だけれど少し難解で

私には少し難しめで文庫本170ページで丁度良かったかなあ





家元制としては最後の本因坊である本因坊秀哉の引退碁をテーマにした小説

川端康成はこの対局に密着し、東京日日新聞に観戦記を掲載していた

その体験を小説という形に落とし込んだのがこの作品である




この時代は囲碁が「芸」から「勝負事」に移行した頃だと個人的に思っています

それが、古の「秀哉」、新進気鋭の若手「大竹七段(木谷七段)」との対比で描かれており

なんとも興味深く読ませて頂きました






私は古の「芸道」に生きる人たちのエピソードが結構好きだったりするのです

傍から見ると悲劇なのかもしれませんが

最後の最後まで充実した内容の碁を打ち切った秀哉は幸せであったような気もします





この小説は名作ですね

まあ、私が言うまでもないのですがw






・幻庵

名人に比べると読みやすく

対局場面も迫力があり、グイグイ引き込まれましたが

上下巻で計800ページ以上の超大作です




舞台は江戸後期の最も囲碁界が活気に溢れた時代

主人公である幻庵、その生涯のライバル 本因坊丈和を中心として話が進んでいきます

当時の囲碁の世界は武家の家の者もいれば、漁師の家の出の者など身分に関係なく家元で学び

各家元同士が威厳をかけて争っていました

その熾烈さ、各登場人物の碁への思いが伝わってきます(特に著者の囲碁への情熱が伝わってきます)




一局一局の碁の内容にかなり踏み込んでおり、妙手に対する解説が盛りだくさん

囲碁を知っている人ではないと楽しさは半減かもしれませんね



ただ、囲碁好きの方でしたら、かなり楽しめると思います





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