COCCOLITH EARTH WATCH REPORT

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海外メディアRTが新たに見つかった福島の高レベル汚染スポットを報道

2013-09-03 23:27:48 | Weblog

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 9月1日付のRTは「New radioactive hotspots suggest more leaks at Fukushimaは、新たに見つかった高レベル汚染で更なる汚染水漏れが示唆されたと報じている。(註:RTは2005年にロシアで設立されたテレビジョンネットワークで、以前はRussia Todayと呼ばれていた。19ヶ国に22支局を持ち、多ヶ国語で情報提供を行っており、プーチン体制下で認可された情報のみ発信しているメディアではない。RT発の動画が、ユーチューブで最初の10億回閲覧を達成している)




 汚染水貯蔵タンクの近くの幾つかのスポットで致死的高レベルの放射能が検出されたことで、東電は福島原発で他にも汚染水漏れがある可能性を認めざるを得なくなった。共同通信記者によると、8月24日(土)の日常的点検作業中、3基の汚染水貯蔵タンクと、タンクと原子炉建屋に伸びる配管の近くで高レベルの放射能が見つかった。配管の下に見つかった漏水には1時間当たり230ミリシーベルトであったという。また、時事通信によれば、1基のタンクの近くで1時間当たり1,800ミリシーベルト、それ以外のタンクでは1時間当たり70~230ミリシーベルトであったという。
 日本のメディアによれば、東電はこれらの高レベル測定値を認めているが、貯蔵タンクの水位の低下は認められていないと主張している。

 前週に東電は1060基の貯蔵タンクのうち少なくとも1基から多量のセシウム(註:原文ではセシウムになっているが、ストロンチウと思われる)を含む300トンもの汚染水漏れがあったことを明らかにした。これを受けて、日本の原子力規制委員会は国際基準による汚染水漏れの危険レベルを1から3に引き上げた。

 IAEAは、東電が巡回視察増強の要請を無視したこと、原発から流出した放射性物質の測定やその公表が遅いことを非難している。

 原子力事故の研究者Christina Consoloは、東電は如何に状況が悪いかを報告せねばならないほど深刻な緊急事態が起こるまで事態を静観していたと語っている。歴史的に見て、東電が言った全てのことが、初めに認めていたよりはるかに悪いことになっている。

 日本政府は今後、原発の安定化作業を監督すると約束しているが、ほとんどの専門家は福島の災害のインパクトを除去するには40~100年を要するだろうと語っている。

 広島平和研究所のRobert Jacobs博士は、日本ではほとんどの人々が福島の状況を制御不能と考えているとRTに語った。彼はまた、大地震のような自然災害が起こったら、壊滅的状況になるであろうと警告している。場当たり的に設置されている大量の汚染水を含むタンクを大地震が襲ったらどうなるであろうか。

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