どーでもよい話

スーパーのパン屋さんで
2斤分のホテルブレッドをレジへ持って行き
カットしてくれるようにお願いしましたらば
角野卓造似の近藤はるなさんを無愛想にした感じの店員さんに

耳はどうしますか？
と尋ねられました。

ホテルブレッドの耳を落とすやつがおるんかいな？

耳好きの私には意外な質問でしたが、
そう言う要望もあると言うことなのでしょう。

柔らかいパンの耳だけ落とすのは至難の技だろうな、
どういう風な仕上がりになるのか見てみたいかも、
てなことを考えていたので返答に手間取ってしまったようで
はるなさんは、焦った様子で

み、みみは、耳はどうしますか？

と、再び尋ねてきました。


そのままでお願いします、と言うと
心底ホッとした様子でしたので
よほど、耳切りが苦手なのでしょう。

で、

何枚に切るかのお尋ねはなくて、そのままパンを持ってスライサーの所へ行こうとしたので

8枚切りでお願いしますね、とお伝えしたのですが

なかなか、切り始めようとせずに何やら物思いに耽っておいででございました。

（2斤なので）16枚に切って下さいってことです。

と言うと、ようやくスライサーに手を出したものの
何度も目盛りらしきボタンをいじるだけで、なかなかパン切りが始まりません。


ん？

もしや、耳切りだけでなくてパン切りも苦手なのか！？

まっ、他にお客さんもいないし
私がボケ～っと待っていれば良いだけの話だったのですが

いつの間にか、ガラガラだった店内はお客さんでいっぱいになっており
私の後ろには行列が出来ていたのであります。


レジ係のはるなさんは、後ろを向いているので
行列ができていることなど気づく由もありません。

代わりに私が

待たされているお客さんの無言の苛立ちを後頭部にビシバシ感じて冷や汗ものでございました。


パンなんていつも自分で切っていると言うのに
いつもやらないことをやると精神衛生上よろしくないよと言う
どーでも良いお話でございました。






不揃いのパンたち↓