マイスペース

半径1m以内の出来事を独りごちております。

お金がない!

2012年02月03日 | 半径1mの話
昨日は、長男の買った車が納車される日でございましたが
朝、浮かぬ顔をして起きてまいりまして
お金がない、と申します。

そりゃあ、車を買ったんだからお金も底をつくわいなと思っておりますと
そうではなくて、あるはずのお金が消えたと言うのです。

あると思っていたお金がいつの間にかなくなってしまうなぞ
私にとっては日常茶飯事のことでございますゆえ
知らない間に使っちゃったんでしょう、
そんなこと母さまなんて毎度のことだよ、と申しましたらば

いや、貯金をするつもりのお金には絶対手をつけないから
使うわけがないと言い張ります。
が、人間思い違いをすることはあるものです。
現に、机の引き出しに仕舞ったと言っていたのが次第に
違う場所に仕舞ったかもしれんなどと
証言も、だんだんあやふやになってきたのでした。

現場百回と申しますゆえ、部屋の中を再度捜索させたのでしたが
ブツは見つからないままでございました。

デートの費用で消えちまったんじゃないのかい、とか
彼女にプレゼントでも買ったんじゃないのかい、とか
内心でアタリをつけておりますと
今月、俺さまは何か買物してたっけ?と逆に尋ねられました。

だからぁ、アンタじゃなくて彼女のモノに化けたんだってば
それ以外に何が考えられるっちゅーの。
しかし、迷探偵オカンの推理も却下されたのでした。


そのとき、ふとある品物に目がとまったのでした。
それは、長男がゆうちょ銀行からもらってきた記念品とやらでございます。
銀行から頂き物をするとは、アンタも偉くなったもんよのぉ
などと会話をしたことを思い出しました。
既に貯金をしていたことに間違いありません。
自分が貯金をしたんだかしないんだかも覚えていないとは・・・。
しかし、これで一件落着でございます。

で、鬼の首をとったかのごとく
その記念品を見せながら
謎は解けたぞ!と大笑いしたのでしたが
長男の浮かぬ顔は相変わらずでして
記念品をもらった貯金の出処は、別のお金だと申します。


そうなると、迷探偵オカンの推理もここまででございます。
知らない間に使ってしまったことにするしか、長男を納得させる方法はありません。

日本経済発展のために貢献したんだから、いいじゃん、とか
ほら、あれだよ、強盗が入って鉢合わせするより知らない間に無くなっていた方が
安全だし・・
などと、人のお金なのでテキトーな事を言って慰めておきましたが
間もなく、長男がえへらえへら照れ笑いをしながらやってきました。

これは見つかった顔だなとすぐにわかりましたので
どこにあったのかと尋ねましたらば

とっくに貯金しておったということでございました。

なんですと~!

ったく、人騒がせにもほどがありまする。






一転、嬉々として車の写真なんぞ撮っておる長男でございます。