マイスペース

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さすが私のお父さん

2011年05月10日 | 家族の話
84歳になる父は、用件の無い長電話が嫌いで
最近、日本に移り住んで来た父の妹が頻繁に電話を寄越すことに辟易して
用事もないのに電話してくるな、と叱りとばしたほどでございます。
なれど可愛い娘(私)だけは例外のようでして
時々、用も無いのに電話を掛けてきては
政局の話やら、株価の話やら、読んだ本の話やら
正直どうでもいいようなことを長々としゃべるのでございます。

その時間でもう少し、叔母さんの話相手になってあげればよいものを
と思わなくもないのですが
「年寄のくだらん話につきあえるか」だそうでございます。


昨日も、いつものように夕飯の支度中に電話が来ました。
私にとって一日で尤も忙しい時間帯でございますが
早寝の父にしてみたら、夕食後の一日で尤も寛いでいるひと時に違いありません。
話し相手になるのも親孝行のひとつでございましょうぞ。
電話片手に料理をしながら適当に相槌を打つのが習わしとなっております。

しかしながら、朝の忙しい時間帯にかけてくる姑といい
どうして年寄は人の忙しい時間帯を狙って電話をかけてくるのでございましょう。

さてさて

実家は、私が子供の頃に開発された住宅街の中にありまして
当然、初代の主たちは高齢者ばかりでございますゆえ
父からの電話では、誰それが亡くなったという話題がつきものでございます。

昨日も、ご近所の方ふたりが亡くなったというので

「お年寄りばっかりだから、これから亡くなる一方だね。」と
陽気な娘が申しますと

「いや。もう殆ど死んだ。」と父が申します。

殆ど死んだのだったら、住宅街は廃墟だらけでございます。
いくら何でも表現がオーバーでござるぞ。と思ったら

お葬式に出る必要のある人という意味だったようで

「あと残っておるのは、向かいの夫婦とその隣の奥さんだけだ。」と申しておりました。

ちなみに、その方たちは父よりかなり年下なのでございますが
その方たちのお葬式にも参列する心づもりでいる様子。


何と申しましょうか・・・さすが私のお父さんでございます。











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